スキーパラレルターンの滑り方

基礎パラレルターンって何?スキー検定1級・2級向け徹底解説

3月 20, 2024

Photo:Niseko Grand Hirafu&Hanazono

手取り早く知りたいならスキーグラフィック 2024年 01月号に1級2級検定特集があるので、画像を比較するとわかるかと思うのですが、改めて深掘り解説します。

以前、基礎パラレルターンとパラレルターンの違いを記事と動画で具体的に解説したのですが、それでもわからない人が多いので、改めて解説します。

基礎パラレルターンて何よ?ワケわかんねーよという方。小学生でもわかるように解説してみます。

*動画の冒頭でも解説してます。

動画の中でも書いてますが、要は

小学生向けにアドバイスすると雪煙が多いターンが基礎パラレルターン、雪煙が少ないのがパラレルターンです。

スキーを滑っていてリフト乗り場付近でみなさん、板を真横にしてブレーキしますよね?

Photo:Niseko Grand Hirafu

こんな感じでブレーキしてリフトに乗ると思うのですが、要はこれが「スキー板を横向きにする滑り方」と思ってください。

このブレーキ要素を入れた滑り方を「横滑り」と言い、「基礎パラレルターン」の「基礎」は横滑りがベースにあるときちんとSAJの本にも書かれてます。

もっと具体的に解説すると

ポイント

  • 基礎パラレルターンの「基礎」とはSAJスキー検定のベースにある「横滑り」のことを意味する。つまり、記事冒頭の写真で言うとテール部分を真横にするイメージでブレーキしながら滑る暴走しずらい安全な滑走方法のこと。
  • パラレルターンとは板がずっと並行なイメージで滑る滑走方法(下記のイラスト解説参照)いわゆる線路のように滑るレールターンとは少し違うのですが、カービング要素が入るターンのことを指します。具体的にはセンターポジションに乗り、板をたわませ、ターン後半推進力を生み出す滑走方法がパラレルターンとなります。

上記の小学生向けに解説した赤字部分は厳密には正確ではなく、すんごーーーーーく噛み砕いて説明してるのですが、解釈としては間違っていないです。(一応1級受かったので)

では、今度は実際に滑った時にどう基礎パラレルターンでどう板を横向きにするのか?2級の基礎パラレルターン大回りと1級のパラレルターン大回りと何が違うのか?

ということを次に解説します。

基礎パラレルターンとパラレルターンはどう滑り方の違いがあるのか?

Photo:Niseko Grand Hirafu&Hanazono

もう1度上記の写真をご覧ください。

違いがわかりますか?

ポイント

  • 左側の基礎パラレルターンの滑り方は板が横向き(テールをスライドさせるとか、押し出すとか、ドリフトさせるとか表現は様々です。
  • 右側は板のテール部分をズラさず、センターポジションからしっかりと荷重し、板をしならせてターンしてる。

ことがわかるかと思います。

そして、ここでもう1度ブレーキの画像を見てみましょう。

Photo:Niseko Grand Hirafu

上記の基礎パラレルターンとこのブレーキの画像。

ブーツの後ろ、つまり板のテール部分から雪煙が舞っているのがわかるかと思います。

つまり、2級の「基礎パラレルターン小回り・大回り」は1級に比べ、板を真横に向けるイメージで滑り、1級の「パラレルターン大回り」はセンターポジションから荷重するので、板がたわみ、上記の2枚の比較写真のように結果的にパラレルターンは雪煙が少なくなるのです。

ここが滑り方の大きな違いとなります。

アルペンスキー選手をやってる人なら板をズラさないで滑ることを教えられるので、違いがよくわかるかと思います。一方、アルペン経験がない人は結構この辺で苦労する方多いんじゃないかと思います。フリースキーでも習得できますが、指導者がいないとなかなか難しいかもしれません。一応、アルペン時代のテールをズラさない練習、カービングの基礎練習方法を下記の動画で紹介してるので、参考にして見てください。

*再生後3分23秒からカービングの練習方法が出ます。タイムが出ないアルペン競技者も必見です。

1級と2級は同じ基礎パラレルターン小回り。どう違うんだよ?という方のための解説動画

Photo:Niseko Hanazono

そしてもっと厄介なのは1級も2級も「基礎パラレルターン小回り」は全く同じ名前です。

ですが、求められる技術が1級と2級では違うことは以前説明した通りです。

詳しくは上記の動画または記事を見ていただきたいのですが、1級は2級に比べターンがコンパクトになり、2級よりも1級の方は推進力が求められます。

この違いが理解できない人は、たぶん1級の小回りで69点以下になるはずです。

事前講習でも評価はしてくれますが、おそらく普段からこの違いに気づいてきちんと練習してきてない人は不合格になる確率が上がるはずなので、きちんと予習して体に覚えさせましょう。

なぜ1級まで「基礎パラレルターン」という名前の種目があるか?

最後に全日本スキー連盟(SAJ)がなぜ1級まで「基礎」という言葉の入った種目を入れてるかについて書きたいと思います。

実際にSAJ関連本を読むと、カービングスキーが普及し、ゲレンデでの暴走が増え全国的に問題になった過去があります。

つまり、1級までは安全に滑れる技術という位置付けにしてあるのだと思われます。

これはあくまでも個人の主観ですが、1級までは安全な滑り方、プライズテストは速い高度な滑りという位置付けにし、1級より上のテクニカルとクラウンのプライズテストは級別テストとは呼び方ではなく、「プライズテスト」という名前にして住み分けをしています。

住み分けをすることで使う用具も変わり、滑り方も変わってきます。

どちらかというとプライズテストは1級に比べアルペン・モーグル競技要素が強くなるというイメージです。(実際は競技とは違うのですが、上下運動はするが、頭は動かさないなど一部重なる部分が出てきます。)

なので、級別テストを受ける人はこういった「検定種目の意味」をきちんと理解していないと、なかなか合格は厳しいのではないかと思います。

YouTubeのスキーテクニックチャンネルでも私が1発合格したノウハウを紹介してるので、1級と2級を受験する人は予習しておいてください。

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SAJバッジテスト1級所持。(合格証は下記のプロフィールにあり)元アルペンスキー選手がスキー技術向上に役立つノウハウを提供したり、IT、旅、本のことなども記録してます。なお、コメントはブログ・SNSなど返信しないのでご了承ください。

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