パラレルターンできるまでの3つのステップとコツ

今回のパラレルターン練習方法は「できるまでの3つのステップ」について解説します。
スキーのパラレルターンができるまでのステップは主に3段階が王道となります。
- プルークボーゲン(全部八の字で滑る滑り方)
- シュテムターン(曲がる直前だけ八の字にスキー板を開いて、曲がるときに足を揃える滑り方)
- パラレルターン(曲がる時も直進する時も足を揃える滑り方)
ですが、人によっては1番のプルークボーゲンから一気に3番のパラレルターンへと移行する方もいます。
練習のやり方は人それぞれなのですが、なぜ2番目にシュテムターンという滑り方をスキー学校や授業で習うのかをここでは解説します。
パラレルターンができるまで3つのステップがある理由

なぜパラレルターンができるまで3つのステップがあるのか?
特に重要なのはシュテムターンが存在することが多くの人にとっては謎ではないでしょうか。

シュテムターンとは上記の画像で言うと1番になります。
曲がる直前に八の字になり、曲がる瞬間に一気に足を閉じる滑り方です。
なぜこのシュテムターンが存在するのか?
スキー検定だと2級まで存在するわけですが、これがある理由は
外足荷重しやすいため
です。
なぜパラレルターンで外足荷重が重要なのか?
外足荷重とはこの動画再生後1分20秒のところから映像で出てくるのですが、要は
「外側の足に力を加えること」
とパラレルターンが簡単にマスターできるわけです。
映像ではプルークボーゲンで外足荷重を説明してますが、そもそも八の字のプルークボーゲンは外足荷重を覚えるためのものであり、全てのスキー操作の基本となる滑り方です。
このプルークボーゲンからシュテムターン→パラレルターンと展開するので、ボーゲンの段階で外足荷重をきちんと理解していれば、ラクにパラレルターンができるようになります。
しかし、ボーゲンの段階で外足荷重を知らないと下記のようなイラストのように
「カッコ悪いパラレルターンが見事完成」
します。
カッコ悪いパラレルターンとは?

この2つのイラストが「格好悪いパラレルターン」の代表例です。
左側は内倒しており、凹凸がゲレンデにあった場合簡単にコケます。また、右側の場合、曲がりたい欲求が強すぎて上半身が回ってしまい、外足ではなく内足に体重がかかっているので、内倒した不安定なパラレルターンになっています。
これが外足にしっかり荷重されてるとこうなります。

この写真は左足10、右足0で荷重バランスが構成されており、ほとんど左足一本で滑ってます。
スキーは重力スポーツですから、この写真の場合、左足に遠心力で力が加わりやすいので、左足に乗ってしっかりと雪面にグリップさせることで高速でも安定するというわけです。
*実際の映像がこちら(再生後15秒から)
オリンピックでの成績が日本人歴代2位、トリノオリンピック男子回転4位の皆川賢太郎さんの本の中でもスキーは外足荷重が基本と書かれています。
スキーがなかなか上手くならない人は内側の足に乗ったり、1日でも早くパラレルターンをマスターしようと焦って上半身が回ったりするので、結果的におかしな滑り方になります。
焦らず、上記の動画のようにプルークボーゲンでの外足荷重からしっかりと低速で感覚を掴むとシュテムターン、パラレルターンが簡単になるはずなので、気になる人はぜひスキー場で試してみてください。
なお、上記で紹介した私のYouTube、スキーテクニックチャンネルでは初心者のスキー上達方法なども紹介してるのでぜひチャンネル登録して隅から隅まで勉強すると同じくらいのレベルになると思うので、無料でぜひ学習してみてください。

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スキーは楽しくゲレンデで安全にみんなが楽しめればそれで良いと思います。ただ、検定やアルペンなどは最低限やるべきことがあるので、ブログとYouTube、Xでそれぞれ細かくお伝えしてます。アルペンW杯・冬季五輪速報はXでやってます。スキー下手くそなので日々勉強中したことをシェアしてます。