スキー技術選2026で深い内傾角だけの時代が終わった

スキー技術選2026で深い内傾角だけの時代が終わった

スキー技術選2027を見据え、2026のジャッジ情報が出てきたので、深い内傾角だけの時代が終わったという話をします。

スキー技術選2026も終わり、ジャッジの情報も出てきたので私なりの解釈を交えて総括してみたいと思います。

スキー技術選2026のジャッジはどこを見てたのか?

6年間武田竜選手が勝ち続け、奥村駿選手が腰高になって勝ったのは私のYouTubeチャンネルを見てる方はすでに知ってますが、なぜ武田竜選手が勝ち続けたのかという理由は

当たり前のことをやってただけ

かなとスキー技術選2026のDVDを見て感じました。

当たり前のこととは日本スキー教程に書かれてる通り

  1. 腰高のセンターポジション(板に合わせたものではない)
  2. センターで荷重しないとできない深いターン弧と捉えの早さと加速
  3. センターからくる安定感

要はセンターポジションにしっかりと乗り続けることで、こういったことが初めてできるわけです。

これは個人的な推測ですが、今大会武田竜選手を本気で倒しにきた人は奥村駿選手だけではないかという予想もしてます。

強いて言えば、齋藤圭哉選手もかなり滑り方を変えており腰高になってました。

ナショナルデモ内の駆け引きがあるのかわかりませんが、後の選手は相変わらず内傾角で勝負していた印象があり、ミスでマイナス点がついていったのではないかと予想してます。

深い内傾角の欠点

以前、この動画を出しましたが内傾角のある選手はターン弧を深く見せるため

  1. 上半身を内向させ
  2. 腰は外向で安定感を出し、外スキーでしっかり乗って加速しキレを出す

という滑り方をする選手は260点以上を大体ですが、出てることを動画で解説しました。

しかし、260点台は出せても265点以上でない選手は内向させただけで、腰までローテーションさせ、外スキーからの反発が減り、結果ターン後半の加速を得られないとジャッジされた可能性があります。

特に決勝で悪天候になると、深い内傾角の選手は以前の技術選と同様

  1. 内倒
  2. 手をつく

というシーンが男女とも見られ、以前奥村駿選手や森田昂也選手が犯してたミスをしてました。

内傾角はフィギュアスケートでいう4回転半ジャンプであり、

倒れるか倒れないかギリギリを攻めてキレを表現し高得点を狙うスキー技術

ですが、リスクも高くこれで優勝した人はいません。

武田竜選手が斜面や雪質が変化しても同じように滑れる滑り方は、最もミスが少ない滑り方であり、劇的に変わったのが奥村駿選手だけだったという話だったのではないかと思います。

武田竜選手はおそらく

  1. 技術選は4日あり、必ず雪が緩むことを知ってて腰高にし失敗が少ない滑り方を選択
  2. 若い選手が上位なので失敗することを最初から見抜いていた

という戦略もあったのではないかと予想してます。

しかし、今大会は4名が武田竜選手の上にきましたが、モーグルで伸び悩んだ以外は安定感が相わらずでした。

森田選手と穴田選手はまだ上半身が被さってるので、この上半身の動きを改善し、ターン前半を腰高にセットできれば、より安定して失敗の少ない滑りになるのではないかと思います。

腰高のセンターポジションにならないとターン前半の捉えが遅くなる

前のスキー教程、2014年から腰高ポジションと言われ続け、それが新教程でセンターポジションになったわけですが、やはり腰高がスキーの最も基本だという認識を今大会改めて再確認できました。

やはりスキーに1番力が伝わるポジションでないと

  1. 早い捉えができない
  2. 深い内傾角で不安定
  3. キレのあるターン弧が描けない
  4. 加速もしない

というボロが出るので、リスクの高い深い内傾角だけの滑りはトップ10入りで精一杯と感じました。

技術選の最大の面白さは

雪質が変わった時、ボロが出る選手が見れ、化けの皮が剥がれる

という点が見ていて勉強になります。

ビジュアルもカッコよく、ノーミスなら優勝でしょうが

「ミスが少ない滑り方=上手い」

という方程式が技術選にあるので、昨年の奥村駿選手の滑りが良いというファンも多いかと思いますが、腰を落としたり、内足荷重が強いと内倒しますから、技術を磨いたのかなと思われます。

エッジングも短かったですからね。あの点数には納得です。

月刊スキーグラフィック2026年5月号

「ナショナルデモに入り、ターンは外スキーから」

ということを学んだようなので、デモの中でも共通認識としてあるようなので、滑りを根本から見直したのだと思われます。

詳しくは5月号をご覧ください。

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