アルペンスキー選手の夏のオフトレのやり方。5カ国ナショナルチームを比較


今回から動画を先行でリリースして文字起こしした内容をブログに掲載していきます。ブログ版は見やすいよう簡潔にしてあります。
ラジオ感覚で聞けてる動画なので、今後もアルペンスキーや基礎スキーの話を聞きたいスキーヤーはチャンネル登録しておくと便利です。
スキー選手って夏場のほうがきついトレーニングしてます。
声を出すかどうかずっと躊躇してましたが、試験的に声を出す方向で今動画作成してます。
大体3時間あれば30分の動画を作成できるので、しばらくYouTubeメインで進め、スキーニュースはスキー場情報掲示板メイン、スキー場のデータベースはAIが半自動更新していくスキー場情報NOWで引き続き構築を進めていきます。
ぶっちゃけると、喋るほうが楽なんですよね・・・。ノーカット、ノー編集、スマホで一発取りなので。^^;
以下は動画をようやくした内容です。
1. 導入と動画の趣旨 [00:00]
- テーマ: アルペンスキー選手の夏場の陸上トレーニング(オフトレ)について。
- 背景: 「なぜ基礎スキーの大会(技術選など)にアルペン出身の選手がこれほど多いのか?」という疑問を持つ方に向けて、彼らが夏場にどのような取り組みをして冬に上手くなっているのかを知ってもらうための動画。
- 注意点: 画面に表示している資料はAIが作成したものであるため、間違いが含まれている前提で、自身の経験談を交えながら解説。
2. スキーにおける3つの体力要素と年間スケジュール [00:38]
アルペンスキーに必要な体力は、大きく3つの期間に分けて強化していく。
- 持久力(4月〜6月): 長期シーズンを戦い抜き、練習量を確保するためのベースとなる体力。
- 筋持久力(7月〜9月): 1分〜2分程度の競技時間(GSやSLの1本分)を全力で滑りきるための体力。
- 瞬発力(10月〜11月・12月頭): ポール間の短いインターバルで素早く動くためのパワー。
- シーズン中: 筋力が落ちやすいため、維持を目的とした軽めの筋トレ(各メニュー100〜150回程度)を継続する。
3. スキー部時代の具体的なトレーニングメニュー(体験談) [00:59]
投稿者が所属していたスキー部(高校・大学など)での具体的な練習量。筋トレは毎日でした。
- 通常期の週の流れ [02:16]:
- 月曜日: 10kmジョギング(友達と喋れるくらいのゆっくりしたペース)+インターバルなどの走る系。
- 火曜日: 各部位200〜300回ずつの筋力トレーニング。
- 水曜日: 坂道を全力で登って帰ってくる「ファルトレクトレーニング」×5セット。
- 木曜日: 夏場は水泳、それ以外の季節はウェイトトレーニング。
- 金曜日: 走る系のメニュー。
- 土曜日: 疲労を抜く目的も兼ねた球技(サッカー、バスケ、バドミントンなど)+最後に筋トレ。
- 最大負荷時(合同合宿など)の1日メニュー [01:28]:
- 朝食前: 10kmランニング
- 午前: 自転車で140km走行(峠を3つ越える、4〜5時間)
- 午後: 腹筋・腕立て・背筋を各500回(大学生のMAX時は800〜1000回という話も)
- 夕食後: プールで足をつかずに自分のペースで1000m水泳
4. アルペンスキーの種目特性と体型 [04:56]
- 技術系(スラローム・GS): 競技時間は50秒〜1分前後。短いインターバルに対応するための瞬発力が求められる。
- 高速系(スーパーG・ダウンヒル): 競技時間は1分前半〜2分弱。落下速度を上げるために「体重の重さ(質量)」が有利になるため、体が非常にごつい。
- 体脂肪率の考え方 [06:23]: 昔に比べて現代のアルペン選手は体脂肪率が極端に低くない(男子でも10%台前半〜15%程度)。一桁まで落としすぎるとパワーが出なくなるため、ある程度の増量・バルクが必要。ラグビー選手に近い体型になる。
5. コーチによる指導哲学の違い [12:37]
- 高校時代のコーチと、社会人になってからのコーチ(ともに日本代表選手を輩出している優秀な指導者)で、全く考え方が異なっていた。
- 高校のコーチ: 時間があるため「持久力 ⇒ 筋持久力 ⇒ 瞬発力」の王道ステップを重視。
- 社会人のコーチ: 「(時間が限られる社会人に)10kmも走る意味はあるのか? 瞬発力と筋持久力だけで十分」という合理主義。
- どちらのアプローチでも実績が出ているため「絶対にこれが正しい」という唯一の正解はない。
6. ナショナルチームや海外の動向と雪上環境 [15:32]
- 海外(スイスなど): SNSなどを見るとクロストレーニング(複数の競技を組み合わせたトレ)を多く取り入れている印象。資金力があるため、夏場は南半球(ニュージーランドや南米)へ遠征して常に雪上を追いかける。
- 日本の環境: 雪不足や円安・燃油サーチャージの高騰により、海外遠征のハードルが上がっている。昔は北海道のニセコ(グランヒラフ)で6月半ばまで貸切のポール練習ができた時代もあった。雪があるうちは午前中に雪上、午後に陸上トレという組み方になる。
- 国内トップ選手の事例(岩谷高峰選手) [16:59]: 昔、テレビ等で16kmランニングした後に体育館で腹筋ローラーをしている姿が映っていた。彼は非常に優れた瞬発力(全中で高跳び3位の記録など)と高い技術を持っており、ワールドカップ選手の中では比較的華奢な体型でも結果を残していた。「筋力(発揮する力)」と「筋量(筋肉の太さ)」は別物である。
7. 怪我をしない体づくりと球技(運動神経)の重要性 [20:36]
- 上手い選手の定義: 「怪我をしないこと」。どんなに実力があっても、怪我でシーズンを棒に振るとシードが落ち、感覚を取り戻すのが難しくなる。
- 多面的な運動能力: スキーしかできない選手は怪我をしやすい傾向がある。合宿などでバスケなどの球技をやると、スキーが速くても急に下手になる選手がいる。
- 世界のトップレベル: ワールドカップに出るような選手(イヴィツァ・コスタリッチなど)は、卓球やインラインスケートで全国レベルだったり、楽器演奏や他のスポーツ(テニスなど)でもプロを目指せるレベルだったりと、とにかく「コツを掴む(コピーする)才能」や運動神経がずば抜けている。
- 休む勇気 [25:08]: 昔、PlayStationの発売日に練習をサボって並んでいたスバ抜けて上手い先輩がいた。集団行動の中では休みづらいが、自分の体の状態を知り、調子が悪い時は適切に休養をとれる選手の方が結果を出すこともある。
8. トレーニングの注意点と食事の重要性(まとめ) [26:33]
- 具体的な種目: ウェイトではレッグプレス、レッグカール、ベンチプレスなどのほか、逆立ち歩きや、ソラームの動きを意識した台飛び(プライオメトリクス)などを何十年も継続する。
- YouTubeの規約問題 [28:45]: 近年のYouTubeは資格のない者が具体的な健康・トレーニングメニューを断定して発信するとアルゴリズムで削除されるリスクがあるため、詳細なメニューはブログ(snowweb.jpなど)を含めて発信場所を検討中。
- 食事の重要性 [29:34]: どれだけハードにトレーニングしても、食事がおろそかであれば筋肉が削られて体が細くなってしまう。「食が9割」であり、ベースとなる食事内容をしっかり管理することが大前提。
- 最後に: アルペン選手はこれほどガチな陸上トレーニングを積んでいるからこそ、基礎スキーの世界でも強い。本気で上手くなりたい人は、文献や本などを調べてぜひ秋までのオフトレに励んでほしい。
という内容でした。
編集後記
台本なしでの一発撮りなので、コンパクトな動画ではないです。
なので聞く人を選ぶかと思いますが、知りたい情報に飛べるようにタイムスタンプをYouTubeの概要欄に貼っておいたので、急ぎの人のために知りたい情報に直接飛ぶことが可能です。
台本書いたり、動画編集増えるとコストが上がってしまうので、しばらくはこのスタイルで動画配信を進めていきます。
アルペンスキーワールドカップの速報も喋りメインなら毎回お伝えできるようになるので(テキストにすると1分で終わるので・・・)、その選手の滑りの特徴とか過去の滑りなどを掘り返して、色々選手の滑りも滑りも語っていこうと思います。
ゆるーいチャンネルを目指してるので、暇な時にでも聞いてやってくださいーー;
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