アルペンスキーとは?ワールドカップ速報、ルール、歴史まとめ

アルペンスキーW杯の歴史やルール、選手の速報などはもちろん、世界選手権、冬季オリンピックの速報などもあります。
アルペンスキーとは?歴史・ルール解説

アルペンスキー競技の歴史は古いのですが、W杯(通称:白いサーカス)が始まったのは1967年1月5日のドイツ・ベルヒテスガーデン(Berchtesgaden)で男子回転が開催されたのが最初です。
一方、オリンピックはもっと古く、未だ破られていない日本人アルペンスキーメダリストである猪谷千春(北海道国後島出身)さんの1956年コルティナダンペッツォ冬季五輪2位が最高。
W杯は1980年以降、日本人が本格参加し、海和俊宏さん、岡部哲也さん、木村公宣さん、皆川賢太郎さん、佐々木明さん、湯浅直樹さんの6名が第1シード入りを果たしており、メダルは岡部哲也さん(2位)、木村公宣さん(3位)、佐々木明さん(2位最高。表彰台は3回で日本人最多)、湯浅直樹さん(3位)の4名、そして女子滑降で1993年にオーストリアのサンアントンで川端絵美さんが3位という記録を残しているのが日本の最高順位です。
スキー発祥の地は諸説あり、ノルウェー説、中国説が有力ですが、IOCの公式サイトによるとロシアやフィンランド、スウェーデン、ノルウェーでスキーが発見されているとの記述もあります。
アルペンスキー競技は名前の通り地域的に「アルプス」で生まれたので、このような名前になってます。時系列で並べると
年表
- 紀元前2500年頃:原始的なスキーが北欧やロシアのアルタイ地方で存在していた。
- 1740年:ノルウェーの軍隊にスキー隊が設立
- 1867年:ノルウェースキー連盟設立
- 1879年:ノルウェーでテレマーク技術が開発され、この頃にスキーの原型ができる。
- 1905年:オーストリアスキー連盟が設立。大回転競技が開催され、これがアルペン競技の原点になる。
- 1922年:スイスのミューレンにて回転競技が開催。ここで初めて旗門が採用される。
スキーの競技自体はノルウェーやアメリカにありましたが、旗門を通過するスタイルはスイスのミューレンが最初になってます。
詳しいスキーの歴史は日本スキー教程にあるのでこちらを参考にしてください。
アルペンスキーの種目、ルール解説

次にアルペンスキーの種目とルールについて解説します。
複合(アルペンコンバインド) | 滑降またはスーパー大回転と回転種目の合計タイムを競う種目。各種目1回ずつ滑る。今は冬季五輪のみの開催と少ない。 |
滑降(ダウンヒル) | 1番スピードが出る種目で時速140キロを超えることも。1番ストレートに滑る種目です。 |
スーパー大回転(スーパーG) | 滑降競技の次に速い種目。大回転と滑降競技の間に位置する旗門のスペースがあり、大回りでタイムを競う。時速80キロ前後出る。 |
大回転(GS・ジャイアントスラローム) | スーパー大回転と回転種目の間のインターバルで旗門を通過する種目。上記2つの高速系種目とは違い2本の合計タイムで競う。 |
回転(スラローム) | 日本人が1番出る種目で、旗門数が最も多い。細かい連続ターンで2本の合計タイムで競う。 |
パラレルスラローム | 2人同時にスタートし、ノックアウト形式で競う種目。主にスキーがメジャーな国同士のスポーツでまだまだマイナーな位置。 |
ミックスチームパラレル | W杯上位16カ国のみ出場できるパラレルスラローム。男女で競う団体種目 |
日本人は高速系の練習場所がそもそも少ないため(使わせてくれるスキー場がそもそも少ない)、主に海外で練習する選手がほとんど。
お金もかかり、怪我のリスクも高いので日本人ダウンヒラーは2018年1月20日のW杯男子滑降第6戦キッツビューエルでの須貝龍選手以降、参戦者がいません。
こういった環境の違いもあり、日本人は回転・大回転を中心とした技術系に集中しており、今日まで成績を残しています。
日本人アルペンスキーW杯歴代ベストリザルト
- 回転2位:岡部哲也、佐々木明
- 大回転:加藤聖五(2024年1月シュラドミング20位)
- 滑降:川端絵美3位(1993年オーストリア・サンアントン)
- 番外編:女子回転:安藤麻10位(2021年世界選手権)
アルペンスキー練習方法

こちらにまとめています。連載形式で有料記事となります。
2024−2025アルペンスキーワールドカップ速報&FIS・SAJ・ファーイーストカップ・ヨーロッパカップの情報もあり

以下はアルペンスキーのニュース記事をまとめています。アルペンに特化した速報はXまたはここに記載していきます。
ニュース:
- 12/31:リンゼイ・ボン、2026年冬季五輪出場の可能性
- 12/19:バルディゼールGS、若月隼太選手の滑り
- 12/18:シフリン、今シーズン終了か?
- 12/17:シフリンの怪我、結腸まであと1ミリ
- 12/16:リンゼイ・ボン、ビーバークリーク前走動画
- 12/17:ノエルの様子
- 12/16:バルディゼール男子SLダイジェスト動画
- 12/16:ヒュッターが今季初勝利 W杯女子滑降
- 12/16:バルディゼール男子GSダイジェスト動画
- 12/12:ロンジン、アルペンスキー世界選手権モデルの腕時計発表
- 12/12:マルコ・シュオーツ、バルディゼールから復帰予定
- 12/11:AJジニス手術で今季終了
- 12/10:FISが600億を超える案件を拒否。選手から批判も。いつサッカーに並ぶ?
- 12/10:リンゼイ・ボン、今後もワイルドカードを使うことを自らXでコメント
- 12/8:リンゼイ・ボン復帰。FISレースの結果
- 12/8:男子滑降の結果
- 12/8:1993年雫石アルペン世界選手権コース貸切プラン
- 12/4:速報:ヒルシャー、靭帯断裂で今季終了
- 12/3:シフリンの怪我の続報(2、3、4)
- 12/3:若月隼太選手、今季初優勝!加藤聖五選手連勝
- 12/2:前田知沙樹選手、途中棄権 W杯女子回転
- 11/28:ナショナルチーム御用達、フォルゲンナサマースキーセンターが破産
- 11/28:アルペンスキーW杯、ゼルデンからアルゼンチンで開幕戦か?
- 11/27:アルペンスキー相原史郎選手のトレーニング映像
- 11/27:2027年国スポ冬季大会のスキー競技 岩手県に開催要請
- 11/27:ワイルドカードはいずれなくなる?
- 11/25:グルグル男子SLの結果
- 11/24:FISの加藤選手への対応に不満(ルールよりスポンサーとヒルシャー、ブラーテン優遇するのは人種差別では?と個人的に感じてます。)
- 11/24:シフリン99勝目。母国で歴史的快挙のW杯通算100勝達成か?
- 11/21:リンゼイ・ボン、FISポイント80点未満にするためFISレース出場予定
- 11/21:ヒルシャー、用具に不満を持ちさらにテスト
- 11/21:リンゼイ・ボン復帰に疑問を持つ人たちの意見
- 11/20:スキーとスノーボード二刀流五輪メダリスト、2026年冬季五輪で二刀流不可能になる
- 11/20:ゴッチャとボンがトレーニング
- 11/18:レヴィの結果。ヒルシャー2本目進めず
- 11/17:シフリン、100勝まであと2勝
- 11/15:グルグル、雪不足からのゴーサイン
- 11/15:リンゼイ・ボン復帰へ
- 11/13:オールラウンダーが消えた理由
- 11/12:加藤選手へのFISの対応に疑問あり
- 10/24:キルデが24/25シーズン欠場
- 10/13:シフリン、今季はダウンヒル欠場の方向性
- 10/11:リンゼイ・ボン、復帰するならアメリカ?
- 10/10:リンゼイ・ボンが復帰?
- 10/9:ヒルシャーの現在地。W杯復帰はかなり限定的か
- 10/8:ヒルシャー、ゼルデン欠場の可能性
- 10/7:FIS,1会場2レースに懲りた
- 10/5:雪がなくなる地域が増える状態でどうスノースポーツに興味を持ってもらえるか?(ノイロイターのコメント)
- 10/4:皆川賢太郎さん、上村愛子さん離婚へ
- 10/4:ヒルシャー発熱。開幕戦どうなる?
- 10/4:オデルマット、2mのスキー板でテスト
- 10/4:オデルマットが気にする選手
- 10/4:ゼルデンとグルグル共同開催か?
- 9/30:ヒルシャー、FISの申請受理。ゼルデン開幕戦復帰濃厚
- 9/30:アルペン・技術選で使えるW杯選手の上下動のやり方
- 9/28:オーストリアはスキー大国を維持できる?子供のスキー予算100倍に跳ね上がる(続きの記事:日本でアルペン競技人口を増やすには?)
- 9/28:FISがワイルドカードのルール改訂。ヒルシャーへの影響出るか?審査の基準は何?
- 9/28:清澤恵美子さんがアトミックに戻ったキッカケ
- 9/28:スウェーデンナショナルスキーチームのウェア、フェニックスに
- 9/28:2024/2025シーズン SAJ アルペン技術代表(TD)検定会の開催について
- 9/28:2024/2025シーズン SAJ アルペン技術代表(TD)研修会の開催について
- 9/28:SAJ2024/2025 アルペン計算委員検定会の開催について
- 9/28:SAJ2024/2025 アルペン計算委員研修会の開催について
- 9/26:24/25ブリザード35200円引きバックカントリー用 RUSTLER 11 GRIFFON 13 ビンディング セット
- 9/26:SAJ:第79回国民スポーツ大会冬季大会における予選会免除対象大会一覧
- 9/26:第79回国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会(あきた鹿角国スポ2025)における 予選会免除に関する関係ルールの扱い及び解釈について
- 9/26:マックス・フランツ2年ぶりにW杯復帰へ
- 9/25:クリストファーセン、Vandeerブーツで調子戻ったかも
- 9/25:ジョシュア・ストーム(AUT・アトミック)が怪我でゼルデン欠場
- 9/25:ドイツスキー連盟もFISを提訴?
- 9/25:佐々木明選手はFISレースからでヒルシャーはW杯31番スタートってどうなの?賛否あるワイルドカードどうなる?
- 9/25:ジョシュア・ストーム(AUT)、開幕戦間に合わず
- 9/24:ヒルシャーがアリス・ロビンソンに負けたのはブーツのテストだからという話
- 9/20:オーストリアチーム、ストライキの影響で荷物が45個中2個のみ到着・・・
- 9/18:ヒルシャー、スペインで陸トレ中
- 9/15:韓国ナショナルスキーチーム事故原因は400キロ近い荷物が原因か?引き続き調査中
- 9/15:アメリカのアルペン専属コーチの待遇
- 9/15:ゼルデン、ザールバッハ、イタリアのバルガルディナなどで初雪
- 9/14:速報:アルペンスキーワールドカップ日程が40年ぶりに夏開幕案でFISが動く。最終戦は4月?
- 9/13:「ヒルシャーはトップ10にくる」トーマス・シコーラが予想
- 9/11:アルペンUSスキーチームメンバー48人発表。一人だけドーピング検査欠席で12月まで出場停止に
- 9/11:アルペンスキー選手としても活躍した春原優衣選手が引退
- 9/9:オーストリアだけでなく、アルペンや競技スキー自体が崩壊に向かってる理由
- 9/8:トップ選手のターンとターンの間の形
- 9/7:スロベニアナショナルチームが1億4000万の負債抱える
- 9/5:雪面に力を伝えるポイント
- 9/4:シュオーツが病室の写真を投稿。W杯復帰の時期遅れるか?
- 9/2:亡くなった韓国ナショナルスキーチームの名前一覧
- 9/2:常勝軍団スイスアルペンスキーチームをけん引する名将「マテオ・ジョリス」に岡部哲也が独占インタビュー。
- 9/1:チリ、ニュージーランドでの日本勢の結果
- 8/31:パンチュロー、雪上復帰
- 8/31:マルコ・シュオーツ、椎間板ヘルニアの手術終了。全治2ヶ月
- 8/29:アリス・ロビンソン貫禄勝ち。大会の映像&テクニックの違いを解説
- 8/27:アルペンW杯女子の会場、アメリカキリントン売却へ
- 8/27:ヒルシャー不在。オーストラリア・ニュージーランドカップがYouTubeでライブ中継
- 8/26:ワイルドカードでアルベルト・トンバがアルペンスキーW杯復帰予定だった。ヒルシャーは急遽帰国。韓国チームの事故現場付近にいた。
- 8/25:24/25ノルアムカップ日程決定
- 8/25:3年間戦線離脱のオーストリア選手がハンガリー国籍に変更。欧州選手の年間アルペン活動費は日本の半額
- 8/25:スキー解説者、清澤恵美子さんがアトミックにチェンジ
- 8/24:訃報・韓国アルペンナショナルチームの車が事故。コーチと選手亡くなる
- 8/22:ヒルシャー、27日からのAustralia New Zealand Cup出場予定
- 6/8:フランスのスラローマー、パコ・ラソットがサロモンからヘッドにマテリアルチェンジ
- 6/5:オデルマット、サッカースイス代表入り?背番号10番つける
アルペンスキー世界選手権速報
以下は年代別の世界アルペンの最新情報です。
2025年ザールバッハアルペン世界選手権
2024年6月7日:ザールバッハ世界選手権のチケット販売開始
6月10日より、2025年に開催されるアルペン世界選手権のチケットが販売開始となります。価格は25ユーロから65ユーロとのことです。
参照:https://x.com/hide_skiarea/status/1798932581054054421
2029年アルペンスキー世界選手権
2024年6月7日:2029年の会場はノルウェーのナルビクに決定しました。
2031年アルペンスキー世界選手権
2024年6月7日:2031年の会場はイタリアのヴァルガルディナになりました。
冬季オリンピック速報(2026,2030,2034,2038,2042)
以下は各冬季オリンピックに関する速報をまとめています。リンク先はsnowweb.jpのXまたは記事リンクとなります。
IOC速報
2026年冬季オリンピック速報(イタリア・コルティナ・ダン・ペッゾォ)
情報が入り次第掲載します。
2030年冬季オリンピック速報(フランスの開催地予定:オーベルニュ・ローヌ・アルプ、プロバンス・アルプ・コートダジュールの2箇所)
情報が入り次第お伝えします。
2034年冬季オリンピック速報(アメリカ・ソルトレイクシティー)
情報が入り次第お伝えします。

最新情報は
Xで受け取れます。
この記事を書いた人 Wrote this article

hide
基礎・競技に関係なく使えるスキー上達法についてYouTubeとブログで解説しています。用具に関する話題なども豊富にブログで書いてます。