スキー小回りのコツ、滑り方まとめ。ショートターンをレベル別に解説

スキー小回りのコツ、滑り方まとめ。ショートターンをレベル別に解説
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このページはスキー小回り(ショートターン)に特化した練習方法、最先端技術などを紹介します。

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こんな方におすすめ
  1. スキーの小回り(ショートターン)ができないと悩んでいる方
  2. 小回りのコツを知りたい方
  3. 1級、2級、基礎・アルペンの小回りの違いを知りたい方
  4. カービングの小回りの練習方法を知りたい方
  5. 小回りに最適なスキー板の選び方を知りたい方
  6. 今風のショートターンの滑り方を知りたい方
アップデート情報
  • 2024/5/10:小回りの特設ページ公開

スキーの小回りとは?ターン幅はどのくらい?ショートターンのコツ

Photo:札幌藻岩山スキー場

スキーにおける小回りとは、読んで字のごとく

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ターン幅が5mくらいで、連続でどんどんターンする滑り方。多分1番体力を使う滑り方

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です。

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5mという数字は全日本スキー技術選手権大会の小回りのターン幅規定を参考にしてます。正確には5mから5.5mの指定されたスペース規制(下記映像のマーカーの範囲)で滑ります。

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実際の映像

短い時間に次々とターンしていく、つまりターンが短いので英語では「ショートターン」、日本語では「小回り」と呼びます。

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西暦2000年以前はカービングスキーが普及していなかったので「ウェーデルン」とも呼ばれてました。

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呼び方はどちらでも問題ありませんが、この記事を書いてる時点では「小回り」と呼ぶ人の方が日本人には多い印象があります。

小回りにそもそもコツってあるの?

Photo:Niseko Hanazono
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いくら練習してもできないよ。小回りにコツなんかあるの?

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あります。

ヒントはアルペンスキーの回転競技にあります。

まずはリンク先にある記事冒頭の実際の写真を比較してみてください。

比較
  1. 高速系の選手(超ロングターン種目)
  2. 回転の選手(ショートターン種目)

写真を見てすぐに気づいた人も多いかと思いますが、スキーというスポーツは

重要

棒立ちに近いほど、操作性が増す。ラクに素早くターンが可能

というわけです。

試しに滑降の選手みたいに風の抵抗を受けにくい低い姿勢で小回りをやってみてください。

多分、できないはずです。

小回りの大前提として、

POINT

腰の位置が高いこと

ということをまずここでは頭に入れてください。

スキーで1番重要なのは腰の位置である理由

Photo:Niseko Grand Hirafu

当たり前の話ですが、人は歩くようにできています。

試しに椅子に座るような姿勢で、スキーをすればよくわかるでしょう。

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座るような姿勢(上記の画像の3番)と歩く姿勢。どちらが簡単に板を動かせますか?

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このことは下記の動画で詳しく解説しています。

腰の位置を高くすると小回りがしやすいというのがわかったところで、次にショートターンをレベル別に解説していきます。

初めて小回りに挑戦する人向け。疲れないショートターンの滑り方

Sapporo Teine

初心者から中級者になる段階で挑戦するのが小回りです。

検定やアルペン技術などを無視し、

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とにかく疲れず、ラクに滑れる小回りのやり方ないの?

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という方向けの滑り方がこちらになります。

動画のタイトルはちょっと無視して見てもらいたいのですが、実はこの滑り方、あまり筋力や体力を使ってません。

では、どのように滑ってるかというと、やり方は以下の通りです。

疲れない小回りの滑り方
  1. 腰のポジションはセンターポジションをキープする。(お尻がビンディングの真上にあることをセンターポジションと呼びます)
  2. 滑る際、常に山は斜めに下がってるので、若干ビンディングより前に上半身が傾く。(恐怖心があると上半身が前に傾かないです。)
  3. その結果、テール部分が浮くというか、軽くなるので、テールをひたすら振って滑り降りるやり方

となります。

横から見るとこんなイメージで滑ります。

Photo:Niseko Grand Hirafu

このくらいお尻の位置を高くし、ビンディングの真上をキープします。そしてショートターンするとこんな感じに少しだけ胸が前の方に落ちていきます。

①お尻はビンディングの真上をキープし、
②自然と上半身が前に重心が移動するので、結果的にテール部分が軽くなり板を横向きに振りやすくなる。(恐怖心があると後傾姿勢でお尻が引けてコントロールできなくなり暴走します)

こんなイメージで私は滑ってます。

また、この滑り方はアイスバーンでも春のザクザクした雪でも有効で、不整地で滑るとこんな感じになります。

重力の力で上半身が自然と前気味に傾くので、その力をうまく利用し、スキー板のテール部分に重さが若干軽くなるので、結果的にスキー板を左右に振りながら滑ることで小回りがラクになるという滑り方です。

しかし、この滑り方は

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カービングターンではない、クラシックな滑り方。90年代のウェーデルンに近い滑り方

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となります。

ただ、小回りの入門としては

  1. 最も身につけやすく
  2. スピードコントロールもしやすく安全
  3. かつ、どこでも滑れる技術

なので習得して損がない滑り方です。

雪煙が上がってるのがわかるとおり、1ターンごとにブレーキ要素が入るので暴走しずらい滑り方となります。

全日本スキー連盟でも2級の「基礎パラレルターン小回り」としてこのような滑り方を推奨しています。

安全に省エネでスキーを楽しみたい方向けの滑り方なので、まずはここからチャレンジしてみることをお勧めします。

*こちらの動画でも急斜面に特化した暴走しない小回りの滑り方を解説してます。

小回りの切り替えのやり方、体重移動、ズラし方、上下動など初心者はどう小回りをやれば良い?

Photo:Sapporo Teine

小回りはロングターンに比べ、短い時間で色々やるべきことが出てきます。

動きを順番に並べるとこんな感じです。

スキー小回りのターン構成を知る。流れはこんな感じ。

スキー小回りの流れ
  1. 腰を高い位置から荷重するためターン切り替え時ストックをつく、または軽くついてターンの切り替えに入る。(まだ抜重の段階)
  2. 板と上半身をフォールラインに向けて角付け。こうすることでスキー板のトップがフォールライン方向に素早く向け、「早い捉え」が可能になる。
  3. しっかり腰の高い位置から荷重体制に入る。(上下動の下の部分)
  4. 外足荷重(安全派の人はここでテールをズラす。上級者でカービング要素を入れるなら両膝平行)
  5. 徐々に解放し、腰を高い位置に戻す(上下動の上の部分)
  6. ストックを使うと腰が高い位置に戻り、上半身がまたフォールラインにすぐ向けることができ、ターン始動姿勢に入れる。
  7. ①から⑥の繰り返し

となります。

細かく言うとこんな感じですが、

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何言ってるかさっぱりわからない。意味不明・・・

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と思う人も多いかと思うので、下記の動画にて連続写真とスロー映像解説があるので、こちらも参考にしてください。(小回り初挑戦、中級者向けの解説です)

再生後3分からが一般向け、1級レベルの小回りは再生後12分50秒から出てきます。
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あーそんな感じねー

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と思ってもらうくらいで良いです。

文章ではなく映像のイメージで滑る感じで全然オーケーです。

最初は「なんとなく」から始まり、実際に滑ってこの記事で言ってることが理解できれば問題ないので見よう見まねでやってみてください。

スキー検定向け小回りの滑り方

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全日本スキー連盟(SAJ)のバッジテストって普通に小回りすれば合格できるんじゃないの!?

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と思う方も多いんじゃないかと思います。

答えは

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不合格になる確率が非常に高い

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です。

このことはYoutubeのスキーテクニックチャンネルで過去動画で語ってるので、詳しくはこちらをご覧ください。

ちなみに小回り種目が登場するのは2級からとなります。

しかし、厄介なことに小回りに関しては

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1級と2級はどちらも「基礎パラレルターン小回り」だが、実は2級と同じ滑りを1級でやったら不合格率が上がる

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というひっかけ問題があります。

このことも動画で語ってるので気になる人はチェックしてみてください。

というわけで、スキー検定(バッジテスト)の小回り問題がわかったところで、どのように滑れば合格、不合格になるかを説明していきます。

スキー検定2級で求められる小回りの滑り方とは?

2級で求められる小回りとはどんな滑り方なのか、あなたはご存知ですか?

これを知らないと受験料をドブに捨てる確率が上がるでしょう。

そうならないために、こんな動画をアップしてます。

また、ついでに実際に私が2級受験した際にあった不合格例の1つとして

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基礎パラレルターン小回りで、コブを滑るように上半身をクネクネさせて、滑ってきて不合格になり、検定員に「なぜダメなんだ!?」と問い詰めた人もいた。

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ということも実際にありました。

検定なのですから「受験勉強」は合格者はみなさんしてますし、予習くらいはしておきましょう。(小中学生はスキー理論が難しいので話は別です)

要は2級の小回りで重要なのは

2級の小回りで抑えるべきポイント
  1. 上下動を使う(ただ上下に動かすのはダメ。上下動がなぜ重要かを理解した上での動きをすること)
  2. ストックをきちんと使う
  3. ターンとターンの間で1度板をフラットにすること。(カービング種目でないため)
  4. ターン弧は一定幅でキープすること。

こういった点に気をつける必要があります。

これらを詳しく解説した動画が下記になりますので、これから受験される方は1度予習しておくことを強くお勧めします。

スキー1級で求められる小回りの滑り方

まず1番引っかかる部分として多いのは上記でも動画を紹介しましたが、

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2級と同じ名前の「基礎パラレルターン小回り」という部分

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ではないかと思います。

結論から言ってしまうと

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2級と同じ滑りをしたら不合格になる確率が上がる

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ということです。

このことは下記の動画で解説しています。

また、合格する滑り方と不合格との違いも下記で解説してるので、セットで見ておくと合格率が上がるかと思います。

これらの動画にある知識をベースにした結果、私は1級に1発合格し、一応こんな滑り方で合格しています。

動画は1級小回りの練習の時のものですが、4種目全部点数付きで解説してるので、

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そんな感じで滑れば合格できるのね。

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と思っていただければ十分です。

1級の小回りではどんな滑り方になるのか?

動画を見れば滑り方も一緒に見れるのでそちらを見た方が良いですが、要約してまとめるとこんな感じです。

1級小回りの滑り方
  1. スキー板のトップからテールまできちんと使うターンポジション
  2. ストックはつくかつかないかくらいでも大丈夫
  3. 2級よりもズラしの幅を減らし、コンパクトにする。
  4. 上下動を使いセンターポジションからのターン後半の推進力のある滑りにする。(2級と同じスピードはまず不合格点がつく)
  5. これらを踏まえた上でターン幅を一定にすることで、スピードコントロールができていることをアピールする滑り方にする。
  6. フルカービングは不合格点になる。

こういった工夫が必要になります。

1級も2級同様、上級者で上手い人でも

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オレ(私)の上手さを見ろ!的な滑りは不合格

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になるケースも実際に見受けられるので、

必ず1級で求められる技術を検定員に見せた上で

スキーの上手さを見せるようにしてください。

何も調べもせず、腕前を披露する自己満足スキーヤーで不合格になる人もかなり多いので、注意しましょう。(大会ではなく検定なのでそこを履き違いないようにしましょう。)

アルペンスキー・テクニカル・クラウンレベルの小回りの滑り方はカービングターンを極めること。

Photo:Sapporo Moiwayama

さて、小回りの中でも最も高度な技術とされるのが

「カービングターン」

です。

この滑り方も下記の動画で解説してるので、「パラレルターンの小回り」と何が違うのかを分析して、練習してもらればと思います。

高度な小回り1:ズラしてもターン後半加速する小回り

高度な小回り2:アルペンスキーの小回り

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スキーは楽しくゲレンデで安全にみんなが楽しめればそれで良いと思います。ただ、検定やアルペンなどは最低限やるべきことがあるので、ブログとYouTube、Xでそれぞれ細かくお伝えしてます。アルペンW杯・冬季五輪速報はXでやってます。スキー下手くそなので日々勉強中したことをシェアしてます。

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