2027年の最新スキーテクニック。技術選やアルペン競技でなぜターン前半外足を伸ばすのか?

2027年の最新スキーテクニック。技術選やアルペン競技でなぜターン前半外足を伸ばすのか?

今回はスキー技術選はもちろん、アルペンスキーW杯でなぜターン前半外スキーを伸ばし荷重をするのか詳しく解説します。

前半は動画で解説してます。

サブスタックで投稿したのでこれを深掘り解説します。

なぜ外スキーで足を伸展させるのか。 1. 「骨」で雪面抵抗を支えるため スキーのターン後半には、非常に強い遠心力(圧力)がかかります。脚を曲げて耐えようとすると、筋肉だけでその重さを支えることになり、限界が来ると体勢が崩れたり、スキーが叩かれたりします。 あえて外脚を伸ばして「骨を一本の柱のように積み上げる(スタックする)」ことで、筋力に頼らずに、強力な圧力を雪面に直接伝えることができ、安定感が増します。 2. 「パンピング」で加速させるため “pumps the ski” という言葉は、自転車のBMXやスケートボードのランプで、斜面をグッと押し込んで加速する動きに似ています。 ターンの仕上げ(出口)に向かって脚を伸ばしていく(雪面を押し込む)ことで、スキーのたわみをさらに強め、その反発を「推進力」へと変換します。これが、ただターンを終えるだけでなく、次の門標(ゲート)に向けてスキーを「走らせる」加速の源になります。 3. 角付け(エッジ角)を最大化するため “increasing edge angle” とある通り、外脚が伸びることで、体の中心(重心)と雪面との距離が離れます。 脚を曲げたまま倒れ込むよりも、脚を伸ばして体を内側に傾ける方が、てこの原理のようにスキーがより深く立ち、エッジが雪に食い込みます。これにより、ハイスピードの中でもスキーが外側に流れず、鋭いカービングが可能になります。 補足:逆効果になる「過度な上体のひねり」への警告 後半の “Excessive counter-rotation” については、以下のことを言っています。 外脚を伸ばして圧力を伝えたい局面で、上体が外側を向きすぎたり(過度な外向)、腰が遅れたりすると、せっかくの力がエッジに伝わりません。 これをしてしまうと、スピードをロスし、次のターンへの切り替えも遅れてしまうため、「効率が非常に悪い」と警告しています。 https://www.facebook.com/reel/980222534511961

– スキー場情報&上達方法

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ちなみに技術選でも奥村駿選手がやってましたね。

外スキーを伸ばすのは捉えが早くなるだけでない

もう大事な部分をほとんど言ってしまいましたが、足を伸ばす「伸展」にはもっといろんなメリットがありますが、まず上記の説明でわかりにくい部分を1つ1つ説明します。

メリット1:骨で接面抵抗を支えるとは?

「骨で接面抵抗を支える」とは昔佐々木明の流儀の中で、佐々木明さんが言ってた

「腰で踏む」

というニュアンスに近いかなと思います。

踏むと言っても

「フンっ!」

と踏みつけるのではなく

「腰で荷重する」

という感じで下記の写真のように腰の外側にグッと体重を乗せることを意味します。

これのメリットは

  1. 雪面からのショックを吸収でき、高速域でも安定した滑りが可能
  2. 大腿四頭筋や膝への負担を軽減
  3. トランポリンの原理と同じで、最も強い反発を生む。ただし、足がまっすぐだとショックを吸収できないので少し曲げる。でないと膝を痛める。

という特徴があります。

メリット2:上下動スペースが生まれ速くなる。

上下動を使った場合と使わない場合をスピード比較してます

こちらは何度も説明してるので割愛しますが、上下動を使うと加速します。

スケボーなんかでも静止状態から上下にパンピングさせると前に進みますが、スキーも同じ原理です。

特にスケボーで下に沈み込んでパワーを貯めて上に開放すると高くジャンプできますが、スキーでは上に力が抜けると転倒しますから、抱え込んで加速させるわけです。

そして足を伸ばしておくと上下動を使えるので、ターン後半加速するわけです。

メリット3:エッジの角度を最大化し、深回りでも高速で滑れる

また③のエッジングですが、内傾角が深くなることで外スキーの角度がついてターン弧が短くなります。 外向が強くなるとターン弧が長くなる、つまりエッジングしてる時間が長くなります。ここでクロスオーバーにしておくと捉えが早くなりますが、クロスアンダーだと上下動が足りなくなり、抜けが足りなくなります。クリストファーセンとメイラードで説明してるこの比較動画がわかりやすいです。 技術選でできたのは奥村駿選手だけですが、ポールでやると難しそうですね。 https://www.facebook.com/reel/1505360064268906

– スキー場情報&上達方法

Substackで読む

上記のリンク先でメイラードとクリストファーセンの比較動画が見れますが、技術選でできたのは奥村駿選手だけです。

とはいえ、技術選はフリースキーの世界。

ポール規制された中でやるには相当なフィジカルの強さと繊細な技術が求められます。

クリストファーセンの滑りも以下のようにエッジングの時間が長く、メイラードはクロスオーバーでラインを上げながらエッジングも短く加速してるのがわかります。

2025−2026シーズンはオダーマット潰しのルールも効いてますが、各選手がオダーマットの滑りを研究し、同じスイスチームで情報が早いメイラードがオダーマットの技術を習得したのでしょう。

オダーマットルールはこちら
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また、女子大回転でもオーストリアのジュイア・シェイブがオダーマットからアドバイスをもらい、シフリンのランキングが落ちてます。

詳しくはこちら
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時代は

  1. 上半身は内向気味
  2. でも外スキーでしっかり荷重
  3. 開放の理想は上下動スペースが大きいクロスオーバー。瞬発力がない人、またはポールセットによってはクロスオーバーも活用

が主流になりつつありますが、この話はヨーロッパカップ以上かなと思われます。

日本のような緩斜面が多い場所で振り幅が少ないセットならクロスアンダーの方が速いケースもあるでしょう。インスペクションでそこは判断すべきところです。

クロスアンダーでターン切り替えした方が雪面からのパワーが抜けませんから、ケースバイケースで使い分け、どちらの技術も習得すべきです。

なお、外向、内向の違いがよくわからない方は下記の記事で説明してるので、こちらをご覧ください。

合わせて読みたい
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足が屈曲してるとターン前半の捉えが遅くなる理由

私も捉えを早くするため外足が伸びてます

今もスキー技術選なんか見てるとターン後半の推進力が欲しくて、センターポジションの3まで下げる選手を見かけますが、あれはアルペンではあまり使いません。

ビジュアルジャッジがいるので見栄え的にかっこいいかもしれませんが、アルペンで技術選の滑り方をすると次のポールに入れないのです。

3まで下げた場合、ターンの切り替えの選択肢がクロスアンダーだけとなるケースが多くなり、結果上下動スペースが生まれず、加速が足りないという問題が発生します。

ちなみに私は1級検定の時に検定員から

捉えが早いですねー

と言われましたが、私の動画を普段見てる方はご存知かと思いますが、ターン前半に外スキーが伸びてることがわかるかと思います。

検定用の滑りをしてます

なぜ私が外足を伸ばしてるのか?

答えは簡単で

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