スキーのパラレルターンとは?滑り方のコツ、練習方法を詳しく解説
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パラレルターンとは一般的に「足を揃えて滑る滑り方」を指します。しかし、厳密に言うと全日本スキー連盟(SAJ)によれば「ベーシックパラレルターン」と「パラレルターン」(カービングターン)に分かれます。このページではパラレルターンの種類から練習方法までを深掘り解説しています。
- 足を揃えて滑りたいが、揃えて滑れないと悩んでいる方
- 短期間でパラレルターンをマスター(習得)したい方
- 足が開いてしまい、揃えることができない方
- もっと上手くなりたい初心者、中級者、上級者の方
- 急斜面でパラレルターンをするのが目標の方
- パラレルターンができるまでどのくらいの練習期間が必要かを知りたい方
こんな方にはきっと役立つかと思います。ぜひブックマークしてご覧ください。
パラレルターンとは?
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パラレルターンとは
- 足を揃えて滑る滑走方法。板を揃えて並行にして滑るのでパラレルターンと呼ばれる。
- 2000年以降は大きく分けて2つのパラレルに分かれており、従来のテールをズラすパラレルターンとカービングターンに大きく技術的に分かれる。
- ターンの種類としては大回り、小回り、中回り、そして不整地(コブの4種類の滑り方に細分化され、それぞれ使う技術が異なります。
- 全日本スキー連盟(SAJ)のスキー検定などになると「ベーシックパラレルターン」(昔の「基礎パラレルターン」の小回り、大回り)があります。いわゆるテールをズラしてスピード制御するパラレルターン。
- 一方、SAJでの「パラレルターン」は現在、一般的に言うカービング要素を使ったターンを意味します。(フルカービングターンではない)
- パラレルターンには最も高速でアルペン競技で使われる「フルカービングターン」がある。
という解釈になります。
まあ、細かく分けると大まかに「足を揃えて滑る滑り方」と思ってOKです。
次からいろんなパラレルターンを解説します。
初心者編:パラレルターンをマスターする様々な練習方法
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パラレルターンはスピードが急に上がって怖い。
急斜面で足を揃えるのは無理
こんな悩みはすごく多いかと思います。
ある意味、スキーで1番の難関がこの
という部分かと思います。
「八の字で滑るプルークボーゲン」と「足を揃えるパラレルターン」では全く見栄えが変わり、疲労感もかなり減るようになるので、パラレルターンに憧れる人は非常に多いです。
では、初心者が八の字のプルークボーゲン、シュテムターンからパラレルターンに上達したい場合、どこから練習するべきか?という動画からご紹介します。
スピードが怖い方はこちら。低速で足を揃えることに特化し、1日でパラレルターンができた人の練習方法
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動画はこちらになります。
こちらは30年ほど前の話になるのですが、実際に小学生の時に友人にしたアドバイスをそのまま動画にしたものです。
要は
の話です。
滑ってしまうとスピードが出て恐怖で脳が支配され、コントロール不能になるので、練習では「スピード」の要素を取ってます。
恐怖感のある人はまず足を揃えるだけに集中した練習方法からまず初めて見るのも1つの方法です。
超低速、斜度がない場所でのパラレルターン練習方法
こちらは足が開いて困っている方向けの動画なのですが、すごく真っ平所で、さらに低速での練習でパラレルターンをマスターする方法を解説しています。
パラレルターンができない!と悩んでる方はこちら
それでもパラレルターンができないんだ!スキー学校行っても、いっぱい練習してもできないと悩んでる方はこちらをどうぞ。
スキー検定受験者向けのパラレルターン解説と練習方法
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この章ではスキー検定向けのパラレルターンの滑り方を解説しています。
まず最初に
ゲレンデで普通にパラレルターンができることと、スキー検定のパラレルターンでは滑り方が違ってくる
ということに受験前に気づいてください。
上級者でも2級レベルで不合格になる人が結構いるので、お金を無駄にしないためにもぜひ「全日本スキー連盟が求めるパラレルターン」を練習しておくことを強くお勧めします。
スキー検定3級受験者向け
こちらは同じくパラレルターンのための練習内容となるのですが、役立つ練習はこの中にもあります。
ただ、内容が検定受験者向けとなり、足を揃えて滑れるレベルは3級となります。将来、スキー検定受験を検討されてる方、上記の動画でもできないという方はこういった基礎をベースにした練習も1つのあり方です。
主に八の字、プルークボーゲンをしっかりまず正確にできるようになってからパラレルターンに入るというお話です。
実はプルークボーゲンできないままパラレルターンに移行すると変なシルエットの滑り方になるので要注意です。
すごくカッコ悪い滑り方になりますよ。
スキー2級のパラレルターン練習方法
こちらはバッジテスト(スキー検定)2級のパラレルターンの滑り方です。
3級とは違い、緩斜面ではなく中斜面でのパラレルターンが舞台となります。
2級から一気に求められるスキー技術が上がってくるので、一般の方が初めて受験される場合は特に注意が必要です。
2級はパラレルターンができても、足を揃えるだけでは不合格になります。
2級からの厄介なところは「ひっかけ問題がある」というところです。
「スキー検定」
なので勉強しないで受験した人は大体不合格になります。合格率で言えば全国的に30%〜40%が平均です。(詳しくはスキーテクニックチャンネルに合格率の話があります)
なぜか。
それは名前が
「基礎パラレルターン」
という種目だからです。
勉強しないで受験しにきた人はこの全日本スキー連盟(SAJ)の罠にかかります。
「基礎って何よ?」
と思う方は、2級向けの動画がスキーテクニックチャンネルにいっぱいあるので、ぜひご覧ください。
1級向けのパラレルターン練習方法
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さて、多くの人が1番の目標にするスキー検定は1級ではないかと思います。
3級では緩斜面、2級では中斜面でしたが、1級では
となります。
しかも、
- 急斜面での基礎パラレルターン小回り
- 急斜面での「パラレルターン小回り」
- 中斜面不整地(コブ)でのパラレルターン小回り
- 総合滑降でのショートターン、ロングターンを混ぜたパラレルターン
の4種目になり、かつ
「スピードと暴走しないコントロール能力」
が求められます。
実際に1級練習動画が下記にありますが、このパラレルターンで合格しています。(実際の点数が出てきます)
合格・不合格の違いなども下記の攻略動画で解説してるので、1級レベルのパラレルターンをマスターしたい人はぜひご覧ください。
1級にも罠がある。「基礎パラレルターン」と「パラレルターン」の違いとは?
1級には
- 基礎パラレルターン小回り
- パラレルターン大回り
という名前が微妙に違う種目が設定されています。
2級では「基礎パラレルターン小回り・大回り」でしたよね?
なぜ1級の大回りでは「基礎」が消えるのか?
この答えもきちんと知っておきましょう。
動画で説明してます。
エキスパート、アルペンスキー選手のパラレルターンとは?
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さて、スキー検定のさらに上のレベル、
- アルペンスキー
- クラウン(検定の世界の1番最高レベル)
- テクニカル(検定の世界の2番目のレベル)
の3つがあります。
アルペンスキーを最上級に持ってきてる理由は簡単で
クラウン合格者でもアルペン下手な人がいる
からです。
この辺のことは検索すれば動画も出てくるので、ここでは割愛しますが、アルペンスキーのパラレルターンは究極の世界です。
氷の上を猛スピードで滑ってくるわけです。
ゲレンデスキーの国内最高峰である全日本スキー技術選手権の選手たちでもアルペンW杯ではほとんど成績を残していません。
なぜなら雪ではないからという理由も大きな要因です。(もちろん雪でやりますが、雪の上に水を撒いたり、スノーセメントで固めます)
要は氷のような急斜面を100分の1秒でも速く滑り降りるパラレルターン技術を使うのがアルペンスキー競技です。
そんな上級者たちが使う技術を次から解説します。
パラレルターンとカービングターンの違いから知る
記事上部ではゲレンデでのパラレルターン、スキー検定でのパラレルターンの練習方法を紹介しました。
ここからは同じスキー板が並行なパラレルでも、意味合いが変わる「カービングターン」となります。
カービングには2種類あること、そして通常のパラレルターンとの滑り方の違いについて上記の動画で解説してます。
カービングターンのやり方を解説。アルペンスキーで使える練習方法とは?
こちらの動画は最大斜度37度の急斜面でロングターンを披露した動画があるのですが、アルペンスキー選手の実際のスピード感覚が映像で味わえる動画となってます。
上記のパラレルターン解説とは全く違う滑り方をしてるのがわかるかと思います。私はこの練習方法で一桁順位までいきました。
興味のある方はご覧ください。
パラレルターン小回りでテールがズレても加速するテクニックとは?
こちらの動画はかなりマニアックな話です。
基礎スキーだと「基礎パラレルターン小回り」という種目、アルペンスキー競技ならスラロームや大回転で急激に横に振ったポールセットなどで使う技術の解説となります。
アルペンの場合、あくまでもオプションとして使う技術なので、どちらかと言えば1級やテクニカルで使う技術となります。
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スキーは楽しくゲレンデで安全にみんなが楽しめればそれで良いと思います。ただ、検定やアルペンなどは最低限やるべきことがあるので、ブログとYouTube、Xでそれぞれ細かくお伝えしてます。アルペンW杯・冬季五輪速報もやってます。