ウェーデルンとカービングターンの違い。小回り初心者はどっちから覚えるべきか?

- ショートターン(小回り)できない方
- カービングターンできない方
- バッジテスト2級・1級やテクニカル合格を目指してる方
こんな方には役立つかと思います。
ウェーデルンとカービングターン、初心者はどっちから覚えたほうが早い?
結論から言ってしまうと

ウェーデルンのような急激に板を横向きにする滑り方が望ましい
です。
理由は
- 暴走しづらい
- カービングを気にせず、ただ板を横向きにするだけ
- リズムというか小回りのターン感覚を養える
からです。
また、2014年までいきなりカービングを覚え、ゲレンデの暴走事故が多発したことが実際にありました。
ウェーデルンとカービングターン、滑り方の違い
ウェーデルンとかカービングターンとかありますが、イラストにすると以下の違いがあります。

検定の名称は全日本スキー・スノーボード連盟限定での呼び方であり、世間一般的には
- 左がパラレルターン
- 右がカービングターン
と呼んでますが、実はウェーデルンもパラレルターン(ベーシックパラレルターン)もターン弧の質自体は似ています。
ただ、現代の小回りとの違いは
- ウェーデルンは板全体で一気に雪を押し出すイメージで滑る
- 小回りは板の先端に重さをかけつつ、テールで雪を押し出す
という技術的な違いがはっきりしてます。
なぜウェーデルンが主流だったのか。

理由は上記のイラストの通りで、

昔のショートターン用の板は190センチ以上あった
わけです。
これだけ長く、板も鉛筆状でまっすぐなのでカービングするには半径3・40mは必要になりますから、それだと大回りになってしまいます。
ですが、この長さで小回りするには

雪を押し出すような滑り方、つまり「横滑り」が有効だった
わけです。
*横滑りはこちら
実は90年代もカービングターンはあった。

カービングスキーが世界で最初に発売されたのはクナイスルのErgoやエラン「SCX」と言われてますが、アルペンでは当時からカービングです。
2000年のワールドカップでオーストリアのトーマス・スタンガッシンガーが第1シードで190センチ台、他は180センチのカービング世代という対決は有名ですが、

クラシックスキーのスタンガッシンガーが何度戦ってもカービング勢に勝てないという状況が続き、みんなカービングの板を買った
という時代があり、数字で証明されました。
皆川賢太郎さんがカービングに切り替えW杯で6位に入ったのもこの頃です。
「クラシックスキーでは勝てない」
ということからレーサーから順に一般スキーヤーにカービングスキー板が普及し、今も昔もワールドカップが技術の最先端であることは変わりありません。
ただ、板をずらさないで滑るカービングターンは昔からあり、R40でも大回りであればフルカービングができます。要は

カービングターンは板の回転半径(R)通りでは可能。220センチの板を使うダウンヒル選手がカービングしてるのはターン弧が大きいから。
なので、昔からアルペンをやってる人ならわかるかと思います。
しかし、今は基礎と競技の滑り方がかなり似てますが、昔はなぜか
- フリースキーの小回り:ウェーデルン
- スラロームの滑り:なるべくずらさない滑り方
という明確な違いがあり、これはアルベルト・トンバとインゲマル・ステンマルク、海和俊宏さんのフリースキーがウェーデルンで、レースではなるべくずらさない滑り方という大きな違いがあったわけです。

この頃、日本では基礎と競技に派閥が分かれたわけですが、ウェーデルンが消えていくと基礎スキーの小回りもどんどんアルペン寄りになっていったという経緯があります。
ちなみに今でもアルペンW杯ではずらすテクニックを使いますが、あくまでもメインではなく、オプションテクニックです。
ウェーデルンと小回りの滑り方の違い。
詳しい滑り方の違いを上記の動画で滑走ラインなどで説明してるので、ここでは割愛しますが、1つコツを言っておくと

ウェーデルン風に滑る場合は拳1つ分、後傾になった方が板の先端がエッジしないので板を回しやすくなる
というわけです。
カービングの板で滑るとどうしてもエッジを立てるとカービングしようとするので、完全に板を一気に横向きにすると暴走しづらいです。
小回りできないと言う人はぜひ今回アドバイスしたことを雪上でも実践してみてください。
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