ベーシックパラレルターンとは?パラレルターンとの違いを解説(1級2級向け)

スキー教程が2024年から改訂が始まり、新たに「ベーシックパラレルターン」という言葉が生まれたので、これについて解説します。(全日本スキー連盟の公式な情報は記事の1番下にあります)
ベーシックパラレルターンとは従来使われていた「基礎パラレルターン」のことを指します。(たぶん・・・。間違ってたら訂正の記事出します。PDFを見る限り特に解説や補足が書いてないのでここでは「基礎パラレルターン」の解説で進めていきます。)
つまり、
ただ英語(横文字)になっただけ・・・
かなと思います。
基礎パラレルターンってなに?と思う方は下記の動画をご覧ください。滑り方の違いが映像でわかります。
それにしてもスキー業界の人はなぜか横文字にしたがる人多いですよねぇ・・・。基礎パラレルターンっていう言葉もわかりにくいですが・・・(SAJが技術の海外輸出してるので英語で統一してるのかなと思ってますが・・・)
ベーシックパラレルターンとパラレルターンは何が違うのか?

このことは上記の動画で全部説明してるのですが、改めて簡潔に説明すると
- 基礎パラレルターン(小回り・大回り):テールを使って「ズラし」を使った安全重視形の滑り方
- パラレルターン:カービング「要素」の入ったターン
となります。
注意すべき点は
カービング要素が入ったパラレルターンとはフルカービングターンではない
ということです。
また、1級と2級で求められるターンも違いますし、同じ名前の種目だったとしても検定員が求めるターンの質が変わるわけです。
この違いを知らず受験する人が大多数で不合格にされる人が多いので、必ず下記の動画で予習し、2級合格後1級受ける人は事前講習で検定員に聞いてください。
この3つは受験前に予習を兼ねて実は作成してますが、基礎スキー検定合格のコツでも紹介している全日本スキー連盟(SAJ)の動画でもハッキリと合格者と不合格者の違いを解説してるので、必ず目を通しておきましょう。
1級までの基礎スキーはフルカービングターンをする場所ではない

上記の写真は雪煙が舞っていないカービングターンですが、そもそも基礎スキー(ベーシックスキー)という意味は
基礎スキーには「横滑りベースにある」とこちらのSAJの本に書かれています。(P71参照)
これが競技スキー、いわゆるアルペンスキー競技だと「横滑り」はタイムロスになる原因となるので、アルペン競技ではあくまでもオプションテクニックとなります。
基礎スキーはゲレンデで安全に楽しむスキー技術なので、少しスキー板を横向きにする要素が必要というわけです。
ただ、注意すべき点もあり
これは主に1級までの話
というわけです。
フルカービングが不合格になることはSAJが公式に発表してます。詳しくは基礎スキー検定合格のコツにある2023検定員向けのクリニックをご覧ください。動画再生後31分34秒の方の滑り方が69点になってます。
テクニカルやクラウンといった「プライズテスト」はフルカービングターンが入ってくるので、よりターン後半の抜け(加速)が求めらるので、雪煙が少ない滑りが評価されていきます。
もちろん、斜面や雪の状況により検定員の解釈が検定当日に少し変化することもありますが、基本はスキーバッジテスト本に書かれている内容を押さえていれば合格できるので、予習は必ずしておきましょう。
*一応、2つのカービングターンについて詳しく解説した動画がこちらになります。
基礎スキーという言葉は死語になる?ベーシックスキーになるのか?

基礎スキーという世界は賛否両論あります。
理論的な言葉や意味不明な横文字が並び、異国の地のような世界に見える人もいますし、理論語ってばかりな人が結構いることが新聞などでも過去に語られてきました。
W杯スキー経験者が基礎の世界に入ってくることでだいぶ変わった感じはしますが、まだまだ外部の人から不透明な部分がたくさんあり、技術選の点数が理解できない人もたくさんいます。
従来からある「基礎スキー」というイメージの払拭の意味があるのか、それともSAJの技術を世界に輸出するため英語にしただけなのかはわかりませんが、少なくとも
「ベーシックターン小回り」
という言葉がすでにあるので、2級でも「ベーシックターン大回り」に変更されるかもしれません。(というか大回りという言葉ないんですよね・・・。大回りという言葉は無くなるのかな?正式な検定種目発表されるまで待ちましょう。)
2024年秋頃に日本スキー教程が改訂される予定のようなので、正式な検定種目を待ちたいと思います。(検定種目変わったら改めてもう1回1級受験するかもしれません。今年合格したばかりですけど・・・^^;)

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スキーは楽しくゲレンデで安全にみんなが楽しめればそれで良いと思います。ただ、検定やアルペンなどは最低限やるべきことがあるので、ブログとYouTube、Xでそれぞれ細かくお伝えしてます。アルペンW杯・冬季五輪速報はXでやってます。スキー下手くそなので日々勉強中したことをシェアしてます。