パラレルターン小回りの重心・体重移動のコツ
今回のスキー小回りのコツは重心(体重)移動のポイントを紹介します。
- ここで話すのは一般的なパラレルターンの重心・体重移動の話ではなく、カービングターンのパラレル小回りのコツを紹介
- やり方はこの記事の動画にある通り、スキー板をきちんとしならせ、スキー板をズラさず反発力を使って連続でカービングターン小回りをする。
- カービングターンの小回りはセンターポジションが基本。そうでないと雪面とスキー板にきちんと力が伝わらず、ターン後半の加速(走り)生まれず、カービングターンができなくなる。
スキーの教科書とも言える日本スキー教程でもあまり書かれていないパラレルターン小回りでの重心・体重移動。
以前、パラレルターンの重心移動について書きましたが、これはいわゆる
一般的なパラレルターンの滑り方。一般的とは安全にゲレンデを滑るためのスキー板のテールをズラした滑り方
となります。
センターポジションをキープするという点では同じなのですが、スキー板をしならせる必要があるというのが通常のパラレルターン小回りとは違います。
通常のパラレルターン小回りと、カービングの小回りではどう違うのか?
このことは前回の記事、「パラレルターン小回りなぜできない?3つの理由」にて説明してますが、要は
カービングターンのパラレル小回りになると、アルペン競技の要素が思いっきり入ってくる
わけです。
パラレルターン小回りには大きく分けて2種類あることは過去の記事で何度も紹介してますが、
- ベーシックパラレルターン小回り(旧:基礎パラレルターン小回り):昔のウェーデルンの滑り方に近く、スキー板の後ろ(テール)を横向きにする滑り方(スキー検定2級で使う)
- パラレルターン小回り:カービング要素を使った小回り(1級、テクニカル、クラウン)
があります。
カービング要素という言葉がスキー検定受験者にとっては厄介な引っ掛け問題となるわけですが、カービングターンもさらに細分化され
- フルカービングターン小回り(アルペン競技者が使う最も減速要素がない雪煙が上がらないターン)
- カービング要素を使う小回り:1級・プライズテストレベルのターン。ターンのズラしを少なくする小回り
という細かい違いもあります。
皆さんがベーシックな小回りとパラレルターン小回りをしたいのかわかりませんが、違いを下記の動画で説明してるので、ご覧いただくと理解が深まるのではないかと思います。
動画再生後2分44秒で2つのパラレル小回りの違いがイラストで出てきますが、
- テールをズラす小回り
- レールターン小回り(電車のレールのように2本の線が板の後ろから出てくるアルペン競技のようなターン)
という違いがあります。
テールをズラすターン(2級レベル)は下記の動画で説明してますが、レールターンにはコツがあるので後半で解説します。
レールターン(カービング)でパラレル小回りをするコツ
この写真は90年代後半に実際にやった練習でSAJでも97年にカービングに関する指導について出版もしています。
こちらはパラレルの大回りカービングの練習映像になりますが、小回りも基本この緩斜面での練習からやった方が良いです。(再生後3分28秒から)
この大回りでスキー板をズラさないという感覚がわかると、あとは以下の3つの過程を練習することでパラレルターン小回りが完成します。
その3つとは