初心者から上級者までの

パラレルターンのポイント。外足荷重とセンターポジションの2つでほぼ完成する。

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スキーヤー・ブログ著者
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スキー検定1級所持の元アルペン選手。(賞状や合格証の証拠はプロフィールにあり)検定合格のコツや足を揃えて滑りたい人、アルペンW杯&基礎スキーの速報などを知りたい人向けに日々記事や動画を作ってます。トップページに新着情報があります。
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今回のパラレルターンの滑り方は習得するためのポイントについて解説します。結論、たった2つだけを押さえて練習すると早い人は1日でマスターできます。

まず結論から言いますが、パラレルターンのポイントはたった2つを抑えるだけでマスターできると断言しても良いです。

それは、

スキーの最重要事項
  1. センターポジション
  2. 外足荷重

*初心者はターンとターンの間でストックを突くとなお良い。(上級者の高速ロングターンの場合、使わないので最重要項目から外しました)

ここを意識して練習すれば

  1. 足を揃えて滑れる
  2. どんな雪質でも凸凹でも安定して滑れる
  3. 急斜面、緩斜面、中斜面関係なくどこでも滑れる

ということを実感できるはずです。

よく「目線」とか「膝」がポイントとアドバイスする人がいますが、個人的には間違ったアドバイスではないか?と疑問視しています。

もちろん、ゲレンデでは衝突を防がないといけないので前を見る必要はありますが、それは事故防止であり、パラレルターン技術とは一切関係ありませんし、膝を意識するのは全日本選手権クラスです。

ぶっちゃけた話、

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私自身、膝を今も意識してない

という状態で1級合格してるので、

女性
女性

普通にパラレルターンで滑りたいだけ

という人は膝まで気にする必要はゼロです。

というわけで、上記の2つの重要ポイントがなぜパラレルターン習得時に必要なのかを解説します。

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パラレルターンのポイントがなぜ外足荷重とセンターポジションか?

Photo:Niseko Grand Hirafu

センターポジションとはこの上記の写真のことを指すのですが、

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ビンディング(金具)の真上に腰がくる場所

です。

また、スピードが上がるとこの棒立ちのような滑り方だと、雪面からのショックが吸収できないので以下の動画のような3つのポジションに使い分けますが、パラレルターン初心者の方は上記の写真くらいのイメージで十分です。

*1級以上のレベルを目指す人はこちらの動画が役立ちます。

逆に後傾姿勢と呼ばれるダメな滑り方はお尻と膝が90度くらいになった場合は、コントロールしづらくなるので、検定の場合は減点になります。

*3番は極端な例ですが、お尻が落ちると基本後傾姿勢です。要はコントロールしづらい位置に腰が落ちてしまう状況が後傾姿勢です。

では、センターポジションをキープし続けるイメージで滑ることはこれで理解できたと思うので、次に外足荷重について説明します。

足を揃えるだけのパラレルターンレベルならセンターポジションよりも外足荷重の方が大事

Photo:Sapporo Teine

このことはもう何度も説明してきてるので、下記の動画や関連記事をご覧ください。

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この外足荷重ができないと以下のような変なパラレルターンになることは以前も説明してきました。

上半身だけクルッと回ってしまうパラレルターンになったり、内側の足に荷重して転倒しやすい滑り方になる可能性が高まるので、外足荷重が絶対必要というわけです。

そのため、どこのスキーレッスンも

スキーを学ぶ順番
  1. プルークボーゲン(八の字でゆっくりしたスピードで外足荷重を覚える)
  2. シュテムターン
  3. パラレルターン

という構成になってるのです。

八の字だとスピードがない状態ですから、この時期にスキー初心者は外足荷重を覚えるわけです。

それができて初めてシュテムターンからパラレルターンに移行するのが一般的な流れになります。

*動画再生後3分21秒から映像があります。動画酔いにご注意ください。

外足荷重は初心者の頃は10対0の割合で外側の足に体重をかけるようにすれば十分です。

*プルークボーゲン、パラレルターンでの外足荷重のイラストの説明は下記のリンク先にあります。

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パラレルターンの2つのポイント以外の重要事項

Photo:Niseko Hanazono

外足荷重とセンターポジションをキープすることが重要とこれまで述べてきました。

もちろん、これだけでパラレルターンを習得することは可能ですが、今回教えたことの補足も書いておきます。

ポイント1:センターポジションを維持するためにターンとターンでしっかりストックを使う

Photo:Sapporo Moiwayama

この写真はストックを突く直前の1枚の写真ですが、実際に下記の動画を見ると私はストックをよく使います。

特に小回り(ショートターン)する際はよく使うのですが、初心者もスピードが出て腰が引けてしまう人は

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ターンとターンの間でストックをつくと腰が高い位置に戻り、ターンしやすくなる

という恩恵を受けることができるので、

男性
男性

パラレルターンになったら上手く曲がれない!

という人はぜひストックを活用してみてください。

スキーは良いポジション(ビンディングの真上)に腰がないと曲がりにくい特性があるので、基本となるポジションをキープするためにストックを活用してみてください。


*実際にこの動画のオープニング直後の映像はストックをたくさん使って腰の位置を戻してるのがよくわかります。上記の「パラレルターンのポイントがなぜ外足荷重とセンターポジションか?」直下の画像と比較してみてください。ほぼ同じ腰の位置になってます。

ポイント2:スピードが怖いなら真っ平らな斜面でパラレルターンの練習をする

Photo:Sapporo Moiwayama

この写真は斜度5度くらいでしょうか、かなり平な緩い斜面でパラレルターンで滑ってます。実際の映像もあるので、こういった場所で練習するとまずスピードが出ないので、滑りに専念できるかと思います。

*動画再生後、2分35秒のところにあります。途中画面が揺れるので、動画酔いにご注意ください。外足に体重が乗っていれば、このような片足でパラレルターンもできるのです。

ポイント3:目線を前にできない場合は、プルークボーゲンでの練習に戻る

Photo:Sapporo Teine

スピードが出ると目線が前に行かない人は実際にいます。

そうなると下手すればゲレンデ外や崖に落ちていくので、低速練習に戻して外足荷重をきちんとできるように練習すべきです。

また、誰もいないところで、かつ横に崖などがない安全な場所で練習するというのが1番安心ですから、滑りの方に集中するためゲレンデの端っこで練習するようにしましょう。

目線が下になっても自分の滑りに集中できる場所を選ぶようにしましょう。ちなみに上記の写真もほぼ真っ平らな場所で練習してるのがわかるかと思います。

混んでるゲレンデでは練習しずらいので、シーズン初めに人工雪の狭いゲレンデなどは初心者は避けた方が無難です。(シーズン初めは上級者ばかりくるので12月以降がいいかも)

以上のポイントに注意して、パラレルターンを習得していただければ幸いです。

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