パラレルターン切り替えのコツはストックの使い方がポイント
今回のパラレルターンの滑り方は「切り替えの仕方」がテーマです。結論、コツはストックの使い方にあります。
以前、YouTubeのスキーテクニックチャンネルでパラレルターンの切り替えのコツを紹介したことがあります。
要は
動画内のようなターンとターンの間にストックを突くことで切り替えがラクになる
という話です。
パラレルターンの切り替えは3つのステップだけで足を揃えられる。
理由も一応下記で解説しますが、面倒くさいと思う方は読まなくても上記の動画(再生後5分28秒から)または下記の連続写真の通りにやれば、パラレルターンも同じ要領で切り替えが簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
なお、外足荷重について知らない方は下記の記事も参考にしてください。パラレルターンの最も基本的は部分です。
なぜパラレルターン切り替えの時にストックを突き、外足荷重をするのか?
この写真も外足荷重をしてますが、春のザクザクな雪でも、氷のアイスバーンでも外足荷重はどこでも滑れる基本技術となります。
それを初心者の段階で八の字での滑走、いわゆるプルークボーゲンできちんと体で体感してもらうために八の字で滑るわけです。
この外足荷重をきちんとプルークボーゲンで練習して覚えないと、以下のような下手なパラレルターンとなるわけです。
また、ストックを突く理由として
腰の位置を一旦高く戻すことで、ターンの際の操作がラクにできる
というメリットがあるので、パラレルターンでは2つのポイントが存在します。
この2つができないと、いくらストックを突いてパラレルターンの切り替えがスムーズでも、ターンがスムーズにならない(またはできない)というオチが待ってるので、必ず
- 外足荷重
- センターポジションに戻す
という作業をセットで行いましょう。
最初は下手なパラレルターンでも、ポイントをきちんと知ってるのと、知らないとでは全く見栄えが違うパラレルターンになるので、カッコいい滑りをしたい人はきちんと練習しましょう。
スキー検定2級、3級受ける人はココを注意
さて、ここからはパラレルターン初期段階をマスターして、全日本スキー連盟(SAJ)の2級または3級受験する人向けの情報となります。
結論から言うと
ただ足を揃えるだけの滑り方は3級合格でも2級は不合格になる確率が高い
というのが実際に受験してきた身としての感想です。
実際、2級受験者のほとんどは足を揃えて滑ることができてました。
しかし結果は
不合格
という結果でした。
その理由は下記の動画にて説明しています。
- 外足荷重
- センターポジション
は当たり前なのですが、これは
2級受験者に限っては「当たり前」
の話となります。
これだけではなく、
- 上下動
- 上半身のフォールライン方向
- ストック
- 暴走していないかどうか
といった点も検定員から見られるので、
「ベーシックパラレルターン小回り・大回り」とは何か?
ということをきちんと理解しておきましょう。(検定種目に「ベーシック」と書いてるのがポイント。2024年までは基礎と書かれてた。)
1級もそうですが、2級も7割の人は
全日本スキー連盟が求めるパラレルターンを理解していない
というのが実態で合格率は当時受験したところは29人中7名合格という状態でしたから、
足を揃えて滑ったのにパラレルターンで不合格点を多くの人がもらってた
ので、きちんと予習してから受験しないとお金をドブに捨てることになります。
なお、3級に関しては2024−2025シーズンからオンライン受験が可能となっているので、
きちんと上手に滑れた映像を送れば合格できるはず
です。
3級はそもそも合格率も高いですが、受験者数も少ないです。(私がバッジテスト受験した時は1名受験し合格でした)
合格率も噂では80%くらいのようなので、割と誰でも合格できる資格なのではないかと思います。
パラレルターン初心者は最初ストックをきちんと使いましょう。
最後にまとめになりますが、パラレルターン初心者の方は
ストックをきちんと使いましょう。
ということです。
特にショートターン(小回り)をしたい人は連続で細かくターンするので体力を消耗するかと思います。
リズミカルに連続で小さな弧を描くショートターンを省エネで滑るにはストックを上手く使えるかどうかが試されます。
この記事で説明した外足荷重ができれば、雪面からの反発力でラクに次のターンへと体重移動しやすくなるので、ぜひ外足荷重を練習で試していただきたいと思います。
上級者になってもずっと使う基本技術ですよ。