パラレルターンの内足・内スキーの使い方
今回のパラレルターンの滑り方は内足、内スキーの使い方について解説します。結論、初心者のうちは「内足は揃えるだけ」なので、使うことがありません。これを詳しく説明します。
まず、内足や内スキーを気にするのは
1級以上のスキー上級者だけ
ということです。
理由は、
- シェーレン
- X脚
- 内倒
- 両足荷重
といった小難しい話になるので、
スキー初心者や中級者であれば、内足を気にする必要は全くありません。
むしろ気にすべきは逆で
パラレルターンをこれから挑戦する人は外側の足だけ気にすべき
です。
なぜなのかを次に解説します。
パラレルターン時の内足・内スキーは揃えるだけ。あとは使わない。
実は上記の34度の急斜面(1972年札幌五輪コース)でも内足はほとんど使ってません。
ただ足を揃えてるだけで、左足しか使ってない
のです。
簡単に言ってしまえば
左足に全体重が乗っている状態
です。
これを外側の足に乗ってる状態、
外足荷重
と言います。
外足荷重、パラレルターンで足を揃えて滑るコツを下記の動画で紹介してるので、気になる人はご覧ください。
パラレルターンというか、スキーは基本内足ではなく、外足に乗る
初心者に限らず、トリノオリンピック男子回転4位の皆川賢太郎さんもスキーは外側の足に乗るのが基本と言ってます。
パラレルターンがなかなかできないという人は上記のイラストのような滑り方をしますが、上手い人は雪面抵抗を受けて安定したターンができるので、外足に乗るわけです。
実際に内足を使わず、外足の片足1本でパラレルターンする画像
上記の動画内で出てきた映像を写真化した1枚ですが、見ての通り、左足が浮いて、外側の足だけに乗ってパラレルターンをしています。
パラレルターンの時の
内足(内スキー)は揃えるだけ。閉じるだけ。
なのです。
バスケットボールでシュートを打つ時の「右利きの人なら左手はそえるだけ」と同じ感覚です。それ以外、内スキーは何もすることがないのです。
極端な話、スキーの1級レベルまでは内スキーは特に何もしないのです。
ですが、スキー初心者ほど
というおかしなフォームで滑ることになります。
こうなると以下のような不安定な転倒しやすく、怪我をしやすいパラレルターンとなるわけです。
なぜ内足をパラレルターンで使ってはいけないのか?
内スキーに乗ってしまうと内側に倒れやすくなります。
一方、外スキーに乗ると
- 転倒しづらい
- 怪我しづらい
- どんな斜面・雪質でも安定して滑ることが可能
- 高速時でも安定してターンできる
というメリットだらけなのが外足荷重なのです。
外スキーに乗れない人はパラレルターンはまずできない。なぜ初心者はプルークボーゲンから練習するのか?
上記の動画はプルークボーゲン(5級)から足を揃えて滑るパラレルターン(3級)までを解説し、外足・内足の使い方をプルークボーゲンで解説してます。
このプルークボーゲン(八の字)で滑る滑り方は全てのスキーの基礎であり、オリンピック選手でも練習で何度もやります。
この
低速であるボーゲンで外足に乗ること、体重を乗せることを知らないとスピードが出るパラレルターンで安定したターンは絶対できません。
イラストで説明するとこんな感じで滑ります。
なぜならスキーは重力スポーツであり、
外側の足に乗ること(外スキーに体重をかける)で雪面から反発力が働き、その反発力をうまく利用して曲がるスポーツだから
です。
これが内側の足に乗ってしまうと、雪面からの反発力が発生しないので
スキーが曲がらない!
という状態に陥るのです。
詳しく話すと物理学の話になるのでここでは割愛しますが、要はこういうことなのです。
結論:パラレルターンで内足は揃えるだけに徹する
この写真も右足(外側の足)だけに体重を乗せてる感覚、右足1本で滑ってるような感じで滑っており、左足(内スキー)は閉じるだけなのです。
なので、パラレルターンをするときは
内スキー、内足は揃えるだけ
と理解すると上達スピードが上がります。
関連動画も追加しておくので、気になる人はぜひ下記の動画を見てパラレルターンを短期間でマスターして、楽しいスキーライフを送って欲しいなと思います。