スキーのパラレルターンとカービングターンの違い。競技と基礎の滑り方も解説

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スキー1級所持(証拠はプロフィールにあり)、元アルペン選手が上達法、最新のアルペン技術、基礎スキーのテクニックを解説。基礎スキーをアルペン競技のように数値化し、「点数が出る滑り」をYoutubeで公開しています。
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今回のスキー上達方法とコツカービングターンの基本パラレルターンとの違いについて解説します。

以前、パラレルターンとカービングターンの違いとコツをイラストと動画で解説という記事を書きましたが、この続編になります。

映像付きでの解説はこちらです。

要は

違い

  • パラレルターンとは板が並行なら基本全部パラレルターンと呼ぶ。しかし、2000年以降カービングスキー板が普及し、テールをズラす滑り方をパラレルターンと呼ぶようになったのが正確な定義(SAJスキー検定だと2級レベル)
  • カービングターンとはテールをずらさないターンのこと。(ブレーキ要素がないアルペン競技やブレーキ要素が少ない1級以上のターン)

と解釈してOKです。

テールをズラすとか意味がわからん

と言われそうなので、写真で比較してみましょう。

*こちらがパラレルターンの写真

Photo:Sapporo Teine/スキー板が曲がってなく、真っ直ぐストレートな形状のままで滑ってます。雪煙が多いのも特徴

カービングターンの写真

Photo:Sapporo Moiwayama/ビンディング(金具)の部分がグニャッて曲がって、かつテールをズラさず線路のように滑る滑り方(レールターン)になる。こちらは雪煙が少なく、スピードのあるターンです。
わかりやすくすると左が一般的に言われるパラレルターン。右がカービングターンです。検定の場合1級も「基礎」がつくので若干のテールのズラしは必要です。

要は

テールをズラす、つまり車のドリフトのように少し横向きに滑って、ブレーキ要素を出すのがパラレルターン。カービングターンはブレーキ要素が少ないターン

ということになります。

どちらもスキー板が並行なのでパラレルターンと呼んでも良いのですが、正確には2つのパラレルに分けられます。

こうなった背景には

「スキー場でのフルカービング暴走者が増えたから」

というのが実態です。

記事を書いた当時、動画の材料が少なく改めてカービングの動画を撮影し、

ポイント

  • 2級のパラレルターン(カービングを使わないターン)
  • 1級のカービング要素の入ったターン

を詳しく解説します。

ちなみに、全日本スキー連盟(以下SAJ)ではもう少し細かく設定されており、パラレルターンの種類も

検定での意味

  • 一般的に言われるパラレルターン:基礎パラレルターン
  • 一般的に言われるカービングターン:パラレルターン

と解釈が少し異なります。

要は2級まではパラレルターンでもOK、1級以上はカービング要素を使ったパラレルターンに変わります。

フルカービングはアルペンスキー競技で使うまた別の要素となるので、今回は細かく解説していきます。

パラレルターンとカービングターンの細かい技術の違い

Photo:Niseko Hanazono

上記でも十分パラレルターンとカービングターンの違いがお分かりいただけたかと思います。

ポイント

  • パラレルターン:テールをズラす暴走を防ぐパラレルターン
  • カービングターン:アルペンスキー競技のようにスタートが1番遅く、ゴールが1番速いを理想とする減速要素が少ないターン

という解釈で良いです。

では、技術的にどこがどう違い、どのような滑り方をすれば良いのか。また、習得するための練習方法はどんなものがあるのかについてここから詳しく解説します。

パラレルターンの滑り方(SAJ検定で言うと基礎パラレルターンを指す)

Photo:Sapporo Teine

まず動画から見てみましょう。滑り方の特徴として

滑り方と長所短所

  • 板を横向きにするイメージ(真横ではない)。正確にはテールを振る、押し出すという感じで車のドリフトのようにテールを振ることでスピードコントロールをしながら暴走を防ぐ滑り方
  • テールでブレーキをかけながら滑ってるので、その分雪煙が舞うのが特徴。タイムが出る滑り方ではないので、アルペンスキー選手の場合、振ったポールセットなどで「オプションとして使う」程度。
  • 不整地や硬いアイスバーンでも安定して滑ることが可能

こういったメリット、デメリットがあります。

どちらかと言えば、一般の方が安全にゆっくりとゲレンデで滑る滑り方がパラレルターンと思ってください。(SAJスキー検定では基礎パラレルターン大回り・小回りと呼ばれる)

カービングターンの滑り方

Photo:Sapporo Moiwayama

一方、カービングターンとは

ポイント

  • スピード(タイム)が出る
  • テールをズラさない、線路のように滑るレールターン

となるので、上級者の中でもさらに上のエキスパートレベルと言えばわかるでしょうか。

スピードの次元にいる人たち、いわゆるアルペンスキー競技のテクニックとなります。

基礎の世界だと1級以上で「カービング要素」を使いますが、アルペンスキーは「フルカービング」が理想であり、これを検定試験でやると不合格になったりするので扱いには注意が必要です。(ゲレンデで自由に滑る人は関係なし。なぜ基礎スキー検定1級・2級でフルカービングが減点になるかは「基礎パラレルターンとパラレルターンの違い」で詳しく解説しています。実際のSAJコメント解説付きの動画も記事の最後にあります。)

さて、今2つの言葉が出てきましたがカービングには「カービング要素を使ったターン」と「フルカービングターン」の2つが実は存在します。

違いを説明すると以下の通りです。

ポイント

  • カービング要素を使ったターン:主にスキー検定1級で使うターンであり、角付けをし、ターン前半から捉え(荷重)を早くし、板のセンターに荷重しつつ、ターンの仕上げはテールを少しだけズラす
  • フルカービング:角付けをし、ターン前半の捉えを早く、板のセンターに荷重するまでは一緒だが、テールをズラさないタイムが出る滑り方(アルペンスキーの滑り方)

の2つがカービングターンに存在します。

では、この2つは具体的にどのような滑りの違いが技術的にあり、基礎と競技の技術を使い分ける必要があります。そうしないと結果が出ないのです。

私がアルペンで一桁順位、スキー検定1級と2級で合格できたのかをここから詳しく解説します。

基礎と競技のカービングターン技術をどのようにそれぞれ使い分けるのか。

では上記で書いた2つのカービングターン、

  • カービング要素があるターン(1級以上、アルペンのオプションテクニック)
  • フルカービングターン(アルペン)

について解説します。

カービング要素のあるターンとはどんなターンなのか。滑り方も解説

Photo:Sapporo Teine(最大斜度34度。1972年札幌冬季五輪女子GSコース)

カービング要素があるターンとは一体どんな滑り方なのか疑問に思う方もいるかと思います。

それは上記でも説明した

「若干のテールのズラし」

が入る滑り方です。

別の言い方をすると

ポイント

  • ターンの時間が短く
  • 上下運動で板をしならせる
  • がしかし、テールをズラす

という感じです。

具体的な比較写真はこちらです。

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