スキーのパラレルターンとカービングターンの違い。競技と基礎の滑り方も解説
今回のスキー上達方法とコツはカービングターンの基本とパラレルターンとの違いについて解説します。
以前、パラレルターンとカービングターンの違いとコツをイラストと動画で解説という記事を書きましたが、この続編になります。
要は
と解釈してOKです。
テールをズラすとか意味がわからん
と言われそうなので、写真で比較してみましょう。
*こちらがパラレルターンの写真
カービングターンの写真
要は
テールをズラす、つまり車のドリフトのように少し横向きに滑って、ブレーキ要素を出すのがパラレルターン。カービングターンはブレーキ要素が少ないターン
ということになります。
どちらもスキー板が並行なのでパラレルターンと呼んでも良いのですが、正確には2つのパラレルに分けられます。
こうなった背景には
「スキー場でのフルカービング暴走者が増えたから」
というのが実態です。
参照:基礎パラレルターンって何?スキー検定1級2級向け徹底解説
記事を書いた当時、動画の材料が少なく改めてカービングの動画を撮影し、
を詳しく解説します。
ちなみに、全日本スキー連盟(以下SAJ)ではもう少し細かく設定されており、パラレルターンの種類も
と解釈が少し異なります。
要は2級まではパラレルターンでもOK、1級以上はカービング要素を使ったパラレルターンに変わります。
フルカービングはアルペンスキー競技で使うまた別の要素となるので、今回は細かく解説していきます。
パラレルターンとカービングターンの細かい技術の違い
上記でも十分パラレルターンとカービングターンの違いがお分かりいただけたかと思います。
という解釈で良いです。
では、技術的にどこがどう違い、どのような滑り方をすれば良いのか。また、習得するための練習方法はどんなものがあるのかについてここから詳しく解説します。
パラレルターンの滑り方(SAJ検定で言うと基礎パラレルターンを指す)
まず動画から見てみましょう。滑り方の特徴として
こういったメリット、デメリットがあります。
どちらかと言えば、一般の方が安全にゆっくりとゲレンデで滑る滑り方がパラレルターンと思ってください。(SAJスキー検定では基礎パラレルターン大回り・小回りと呼ばれる)
カービングターンの滑り方
一方、カービングターンとは
となるので、上級者の中でもさらに上のエキスパートレベルと言えばわかるでしょうか。
スピードの次元にいる人たち、いわゆるアルペンスキー競技のテクニックとなります。
基礎の世界だと1級以上で「カービング要素」を使いますが、アルペンスキーは「フルカービング」が理想であり、これを検定試験でやると不合格になったりするので扱いには注意が必要です。(ゲレンデで自由に滑る人は関係なし。なぜ基礎スキー検定1級・2級でフルカービングが減点になるかは「基礎パラレルターンとパラレルターンの違い」で詳しく解説しています。実際のSAJコメント解説付きの動画も記事の最後にあります。)
さて、今2つの言葉が出てきましたがカービングには「カービング要素を使ったターン」と「フルカービングターン」の2つが実は存在します。
違いを説明すると以下の通りです。
の2つがカービングターンに存在します。
では、この2つは具体的にどのような滑りの違いが技術的にあり、基礎と競技の技術を使い分ける必要があります。そうしないと結果が出ないのです。
私がアルペンで一桁順位、スキー検定1級と2級で合格できたのかをここから詳しく解説します。
基礎と競技のカービングターン技術をどのようにそれぞれ使い分けるのか。
では上記で書いた2つのカービングターン、
- カービング要素があるターン(1級以上、アルペンのオプションテクニック)
- フルカービングターン(アルペン)
について解説します。
カービング要素のあるターンとはどんなターンなのか。滑り方も解説
カービング要素があるターンとは一体どんな滑り方なのか疑問に思う方もいるかと思います。
それは上記でも説明した
「若干のテールのズラし」
が入る滑り方です。
別の言い方をすると
という感じです。
具体的な比較写真はこちらです。
最新情報は
Xで受け取れます。
この記事を書いた人 Wrote this article
hide
スキーは楽しくゲレンデで安全にみんなが楽しめればそれで良いと思います。ただ、検定やアルペンなどは最低限やるべきことがあるので、ブログとYouTube、Xでそれぞれ細かくお伝えしてます。アルペンW杯・冬季五輪速報もやってます。