基礎パラレルターンとパラレルターンの違いを徹底解説(SAJスキー検定)

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今回のスキー上達方法とコツは本でもなかなか出てこない「基礎パラレルターン」と「パラレルターン」の違いを深掘り解説します。

下記の動画で映像で解説しています。youtubeでスキーテクニックチャンネルを登録しておくと上達までの練習方法が豊富にあります。

SAJ基礎スキー検定2級・3級で出てくるのは基礎パラレルターン、1級の大回りでは「パラレルターン」になっています。ここでかなり疑問に思う方もきっと多いことでしょう。

一体どこが違うのか?結論から言うとこうなります。

2つの違い

  • 基礎パラレルターン:スキー板を横に向けて滑らせるパラレルターン
  • パラレルターン:カービング要素を使ったパラレルターン

要はこういった大きな違いがあります。(具体的な滑り方の解説は記事後半で)

全日本デモンストレーターのお手本の滑りも紹介しておくので、今回の動画と記事を参考に見比べてほしいなと思います。

ちなみに2024年1月号のスキーグラフィックを見ると連続写真でP90のパラレルターン大回りとP86の2級基礎パラレルターン大回りでは同じ2コマ目でターン始動のタイミングが全く違ってます。1級の方は上体のフォールラインを向くタイミングが早く推進力を重視した滑り方です。

下記(補足:記事下にあります)のイラストはザックリしたものですが、SAJの見本見てもわからない人多いかもしれません。下記の検定員向けの動画が1番わかりやすいかと思いますのでご紹介しておきます。(検定員向けの動画はリンク先にあります)

https://twitter.com/hide_skiarea/status/1756792584280965488

基礎パラレルターンとパラレルターンの違い

①決定的な違いはズレ幅

②ターン弧

③推進力(速い1級>2級>3級遅い)

④板のフォールラインを向いてる時間が違う

*SAJ見本の滑りはリンク先にあります。

https://twitter.com/hide_skiarea/status/1757207044216791208

今回はこれらを深掘り解説します。

こんな方におすすめ

  • 基礎パラレルターンとパラレルターンの違いがさっぱりわからない方
  • そもそも「基礎」ってなんだ?と思う方
  • 全日本スキー連盟(SAJ)の検定種目の意味がよくわからない方
  • どこで合格・不合格を判定してるかわからない方


こんな方にはきっと役立つかと思います。

基礎パラレルターンとパラレルターンの違いとは?なぜSAJは2つに分けたのか?

スキーにおける「暴走」とはコントロール不能状態を指します。つまり、後傾姿勢が前提にあります。

ザックリと違いをターン弧で表すと上記のような3つのラインに分けられます。

別のイラストで説明するとこんな感じです。

要はズレ幅が1番の違いになってきます。

ちなみに「基礎」の意味は「ズレ」です。別の言い方をすれば「スキー板の横滑り」であり、要は

スキー板が横を向いてブレーキしてるような状態(雪煙を上げる昔からの暴走しない安全な滑り方)

です。

ズレを使った滑りを基礎スキーと言って良いかと思います。

*こんな感じ(2級、3級は雪煙が多く、1級以上は2つのラインが出るのが理想です)

パラレルターンには2種類ありますが、プライズテストはスピードが全く変わるので3つ説明してます。

一方、パラレルターンとは現代ではカービング要素が入ったターンを指します。(スキー理論の話なので小難しいですよね^^;どっちもスキー板が並行なんだからパラレルじゃんと言いたいところですが・・・^^;)

違い

  • 基礎がつく種目:テールをズラし、板も横向きにし、雪煙多めのパラレルターン(上記のように板を横にずらしてしまうイメージ。2級と3級)
  • 基礎がつかない種目:カービング要素が入る、または完全にカービングターンでのパラレルターン

全日本スキー連盟(SAJ)としても2000年以降市場に出てきたカービングスキー板との技術を2つに分けたのだと思います。

世界で最初のカービングスキー板は1992年のクナイスル社のエルゴと言われてます。詳しくは「1992 Kneissl ergo」で画像検索

理由は安全面であり、フルカービングターンでスピードを出す事故が増えたからです。

SAJが2つのパラレルターンに分けた理由はカービングスキー板登場後、暴走するスキーヤーが増えたからです。 本の題名はブログ記事の方で掲載しておきます。

スキーおよびスノーボードにおける傷害発生率と傷害傾向

https://twitter.com/hide_skiarea/status/1757207384811098600

実際にSAJ資格検定受検者のために2022年度(これがその本)には

ポイント

  • カービングスキー普及以降、暴走スキーヤーが増えた
  • なので1級に「横滑り」を設けた時期があった
  • だが、ある程度スキーヤーが成熟してきて1級から「横滑り」を除外した
  • 今でも横滑りが技術のベースにある

とP71に記載があります。

つまり、

「暴走を食い止める滑り方=スキー板を横向きにする」

という最も安全な滑り方が「基礎スキー」と全日本スキー連盟では定義しているわけです。(もっと広い意味があるかもですが・・・^^;)

なので、大きく「2つのパラレルターン」に分け、検定レベルに応じて求めるパラレルターンの質が変わってくると解釈すると検定受験前に頭の中を整理して練習に取り組めるのではないかと思います。

基礎パラレルターンとパラレルターンの滑り方の違いを解説

Photo:Niseko Hanazono

さて、

  1. 基礎パラレルターン:スキー板が横向きになるパラレルターン
  2. パラレルターン:カービング要素のパラレルターン

というのがわかったところで、どのようにそれぞれ滑るのか?

このことはスキーテクニックチャンネルの過去動画で具体的に解説してるので、チャンネル登録をして過去の関連動画を何度も見ると理解が深まるかと思います。

ここでは代表的な動画と記事を紹介しておきます。

今見てる記事では「基礎パラレルターン」と「パラレルターン」の違いについて書いてますが、実は全く同じ名前の1級と2級の基礎パラレルターン小回りも少し違いがあります。

詳しくは上記の動画やスキー検定動画を検索で実際に見て合格者の滑りを比較して欲しいのですが、1級に近づくほどスキーのバッジテストは

ポイント

  • スピードが上がる
  • ターンがコンパクトでターンしてる時間が短くなる
  • ターン弧もC字→S字に変わってくる(カービングになってくるとターン弧も変化する)

という大きな違いが出てきます。

一般の方のスキー検定動画だとわかりにくいですが、デモンストレーターの見本の滑りを実際に比較するとよくわかるので、記事冒頭で紹介した見本の滑りを参考にするのも1つの方法です。

以上のように、基礎パラレルターンとパラレルターンの違いをきちんと頭に入れてバッジテストを受験して欲しいなと思います。

重要:「1級基礎パラレルターン小回り」はカービング要素が重要だが、フルカービングは69点以下になる。

さて、最後に非常に重要なおまけの情報を追記しておきます。

下記のSAJ検定員向けの動画では「基礎」がつく「基礎パラレルターン小回り」ではフルカービングはダメということを語ってます。ですが、スキーグラフィック2024年1月号のP92では

「カービング要素が必要」

と書いてます。

この違いわかりますか?

要は

ポイント

  • あくまでも「基礎パラレルターン小回り」なのでズレは必要
  • カービング要素が大すぎるのはダメ

ということをSAJの動画の中で語ってます。

あくまでも

カービングのエッセンスを入れるのはOK(加点になりやすい)

フルカービングで基礎パラレルターン小回りはダメ。これは「基礎」とは言えない滑り方(下記リンク先のSAJ検定員向け動画参照)

ということです。

中には何も考えず、お金だけ払って「基礎」がついてるのに、なぜか「フルカービング」を披露して69点以下になる人もいるので、下記の動画も参考にし、検定種目の意味をきちんと理解しましょう

1級基礎パラレルターン小回りでフルカービングして69点不合格点になった実際の動画 再生後31分33秒のところで解説されてます。「基礎」がつく種目はテールのズレを使う必要があります。

https://twitter.com/hide_skiarea/status/1746274647686173140
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