パラレルターン大回りとは?1級合格者がコツを解説
今回のパラレルターンの滑り方は全日本スキー連盟(SAJ)のスキー検定1級で出てくる「パラレルターン大回り」についてルール解説や合格・不合格のポイントを詳しく解説します。
パラレルターン大回りってなに?マジ意味わかんねー
という人多いと思います。
要は
大きく回ってパラレルターンするだけ。英語ではロングターンのこと。
という話なんですが、厳密に言うと以下のような基準値が存在します。
*下記動画は検定でのお話です。
パラレルターン大回りとは?
全日本スキー連盟(SAJ)が開催する「全日本スキー技術選手権大会」によると以下が大回りの定義になってます。
ターンの横幅 14m-15m
・基本動作(ポジショニング、エッジング、荷重動作)
・スムーズな切り替え動作
・ターン前半の捉えの早さ
これはあくまでも技術選ルールであり、1級レベルだとターン幅が唯一の共通点です。(ターン幅は大体でいいです)
もちろん、捉えの速さなどが加われば加点になるケースもありますが、基本、
1級はアルペンスキーの大回転くらいのターン弧で、急斜面でも安定してきちんと1本の弧を外足荷重で描いてこれるかどうかが1番大事。1本の弧を描くにはズラしは禁物
です。
実際にSAJの検定員クリニック動画でもダメな大回りと合格した大回りの映像が出てきます。(下記リンク先参照)
パラレルターン大回りは通常のパラレルターンとは技術が全く違う
また、もう1つ大きな違いとして「パラレルターン大回り」は一般の方が自然と身に付く「パラレルターン」と2級の「ベーシックパラレルターン大回り」とは全く違う技術になります。
詳しくは下記の動画にまとめています。(以前は「基礎パラレルターン大回り」という名称でした)
1級の「パラレルターン大回り」とはテールのズラしを使わない、またはなるべくズラさずカービングターンを描けるかどうかという技術レベルが「パラレルターン大回り」となります。
なお、テクニカルやクラウンのプライズテストになると「ほぼフルカービングターン」でのパラレルターンになるので、各レベル別の検定動画で見比べておくとより理解が深まります。
一般のパラレルターン(ベーシックパラレルターン大回り)とパラレルターン大回りはどこがどう違うのか?
上記の画像は
- 上がパラレルターン大回り(1級以上)
- 下がベーシックパラレルターン大回り(2級)
です。
一目瞭然の写真ですが、パラレルターン大回りの方が板がまっすぐのように滑っており、板を急激に振っていません。結果、雪煙の量も少なく、スピードがあるのがパラレルターン大回りです。
また、構えというかフォームも全然違うこともよくわかる1枚の写真かなーと思います。
記事冒頭の動画で実際に違いの映像が出てきますが、大きな違いは
- パラレルターン大回りは雪煙が少なく、ターン後半加速するため板をしならせる必要がある。
- 一般のパラレルターン大回り(2級のベーシックパラレルターン大回り)はテールを横向きにするので、雪煙が多め。その分、ブレーキ要素が強いのでアルペン競技などではあまり使わないが、安全性が高いのでゲレンデで初心者・中級者に見られる滑り方
となります。
これは小回りでも同じことで、要は
パラレルターン大回りは①板をしならせ、②ターン後半加速するので、③結果的にスピードがあり、ターンしてる時間も短くコンパクト
という特徴が1級と2級の違いになります。
なので、種類が違う1級と2級の「ベーシックパラレルターン小回り」であっても求められる技術が違うので、全日本スキー連盟(SAJ)のスキーバッジテスト(検定)を受験される方は、以下の動画で予習しておいてください。
以上で解説を終わりますが、YouTubeのスキーテクニックチャンネル(上記の動画)ではスキー技術の細かい違いや点数の高い滑り方、上達する練習方法を紹介してるので、気になる人はチャンネル登録しておいてください。