独学のパラレルターンがほぼ失敗する3つの理由
今回のパラレルターンの話は独学でマスターできるのか?ということについて解説します。結論、「変なカッコ悪いシルエットのターンになるよ」という話です。理由を解説します。
みなさん、ゲレンデでこんな
変なパラレルターン
見たことないですか?
もちろん、スキーは自由ですからどんなスタイルで滑ってもOKです。
ただ、
- 格好悪いか、かっこいいか
- 上手いか、下手か
で判断するとなると良いイメージではないでしょう。
ここではあくまでも良い悪いの話ではなく、
「技術的に劣ってるかどうか」
の話なのであえて言いますが、やはり上記のイラストのパラレルターンは
「下手でカッコ悪い」
が普通の見方だと思います。
では、どこを修正すれば見栄えや滑りの質が向上するのか?という話をします。
独学でパラレルターンを学ぶと失敗する理由
上記の写真を見て欲しいのですが、上がパラレル状態でのカービングターン、下がいわゆる一般的なパラレルターンです。
全日本スキー連盟(SAJ)では下をベーシックパラレルターン(2023−2024シーズンまでは基礎パラレルターンと呼んでた)、上がパラレルターンと検定で呼ぶわけですが、この2つの何が違うのかというと
テールのズラしを使うか、使わないかの大きな違いがある
わけです。
こういった技術の知識、運動の仕組みをきちんと理解し、きちんとした指導者の元でトレーニングしてきた人は1級くらいまでは楽々合格します。
一般のスキーヤーだけでなく、スキー検定の世界でも独学で頑張る人は大体客観的に見てくれる人、間違いを指摘してくれる人がいないので、無駄に
- 時間
- お金
- 体力
が失われます。
検定試験を受ける人ならば10年不合格になれば7.8万円は水の泡になるので、努力も実らないでしょう。
貴重なあなたの時間を数年無駄にするかしないかはあなた次第となります。
独学で頑張るか、それともきちんとした指導者にお金を払って質の高い情報を得てさっさと上達するかはあなたが決めることです。
独学の場合、お金の代わりに時間という代償を払うことになるかもしれません。
独学の最大のデメリットは客観視できないこと
もう1つは独学だと一人で基本練習するわけですから
- 誰も間違いを指摘してくれない
- 映像にとってもらい修正点が明確にならないので、結果として変な状態のまま頑張るだけの辛い時期が長くなる。
という欠点もあります。
スキー学校やチームに入れば日々動画で取ってもらい、毎日修正しながら練習に取り組めるので上達が早いというのは確実にあります。
自分の滑りがわからないのであれば、どこをどう治せば良いかわからないまま変なパラレルターンになるのは当たり前です。
スキー上手くならないのは当たり前。プロになる人も10年以上やってるが普通。
パラレルターンは早い人であれば1日でなんとなーく足を揃えて滑れたりします。
タレントの武井壮さんもプルークボーゲンから1日で足を揃える感じで滑ったのがYouTubeに出てますが、50歳くらいでもそのくらいのスピードで上達する人はいます。
長くとも10回くらいスキー場に通えば、足を揃えて滑れたという人は結構多いんじゃないかと思いますし、30回通えばほとんどの人は緩斜面でも足を揃えるレベルに到達すると思います。
ただし、上手いパラレルターンになるかどうかは別の話です。
パラレルターンを上手くなるには?2つのコツがある。
パラレルターンで上手くなるには2つのコツがあります。
それは、
- 外足荷重
- ターンとターンの間でストックをつく
という動作です。
上記の動画でプルークボーゲンからパラレルターンの習得の仕方を解説してますが、外足荷重は必須なのです。
なぜ必要か?
それは
- スキーは重力スポーツなので、曲がるために外足に乗って重力の抵抗を受けて曲がることができる。
- そして凹凸などがあっても外足に乗って足を揃えれば安定したパラレルターンができるので大回りも小回りも安定する。
といった理由があるからです。
ですが、スキー初心者ほど上達を焦って上半身がクルッと回ってしまう、記事冒頭のようなイラストのような感じでパラレルターンをするのです。
普通にゲレンデで滑るだけという人は特に問題ないですが、スキー検定では2級と3級でパラレルターンの試験が出てくるので上記の2つのポイントは必ず押さえておきましょう。
詳しい動画解説は下記にあります。