プルークボーゲンとパラレルターンの違いを解説
今回のパラレルターンの滑り方はプルークターン(ボーゲン)とパラレルターンの滑り方の違いについて解説します。
- 「正しいプルークボーゲン」ができないと変なパラレルターンが見事に完成する。
- なぜアルペンスキーW杯やオリンピック選手がボーゲンまで遡って練習するのか?それはプルークボーゲンに全ての基礎が詰まってるから。
- プルークボーゲンを手抜きしてさっさとパラレルターンをマスターしようとする人はほとんど頭打ちになり、下手になる。
こういった特徴がプルークボーゲンに潜んでます。
スキー上級者になるか下手になるかは大体このボーゲンのレベルで決まる。
と言っても過言ではないので、今回はその理由について深掘り解説します。
プルークボーゲンとパラレルターンは何がどう違うのか?
簡単に言ってしまうと
- プルークボーゲンは八の字で、パラレルターンは両スキーが並行という滑り方
- ボーゲンは低速、パラレルターンは中速、高速になる。
- パラレルターンは実はベースはボーゲンと同じ滑り方であり、パラレルターンはただ足を閉じただけ
よくバスケットボールでシュートをする際、
というのは有名ですが、これに似てるのがパラレルターンです。
つまり、
内側の足はただ閉じてるだけ
というのが基本です。
もちろん、上級者になると両足荷重とか比重を変えてターン弧を調整したりしますが、このレベルは大会に出る人の話です。
つまり、やってることは
パラレルターン滑ってる時も基本的にはボーゲンと同じ滑り方
というわけです。
小難しい「インエッジがどうのこうの」とか「目線が・・」などはほとんど気にしなくて良く、
- 正しいポジション
- 外足荷重
この2つをしっかり押さえておけばスキー検定1級レベルくらいまで到達するので、
プルークボーゲンというゆっくりとしたスピードの段階で、スキーの基礎技術を体に覚え込ませるかが最も重要
と私は考えますし、実際にアルペン競技の大会で一桁順位までいっています。
逆に言えば
ゆっくりとしたスピードで正しい動きができなければ、ハイスピードでも正しい動きは不可能
ということになってきます。
これは陸上や球技、ウエイトトレーニング、筋トレと同じで「正しい動き」をきちんと初心者の段階で覚えることがスポーツでは何よりも重要になります。
正しく正確な動きができなければ、上手にならないのがスキーであり、スポーツなのです。(上級者でもプロでも細かいミスは結構してますが、ポイントは抑えてます)
プルークボーゲンはパラレルターンでやるべきことをゆっくりと行って確認する作業でもある。
上記の「足が開く原因」の動画から抜粋した1枚の写真がこれですが、実は内側の足が雪面についてなく、右足1本でパラレルターンしています。(内側の足を一切使わなくてもパラレルターンができます)
これがいわゆる「外足荷重」の1つの例であり、わかりやすく
外側の足に荷重するとスキーは簡単に曲がる
ということを伝えてくて、このシーンを動画に入れたわけです。
要は
プルークボーゲンでしっかりと外側の足に体重をかけることを覚えれば、あとは内側の足を閉じるだけで良いのがパラレルターン
なので、スキー技術の仕組み自体はシンプルで簡単です。
ですので、1日でパラレルターンをマスターする人もいますし、タレントの武井壮さんも1日でほぼ足を揃えるところまで実際に上達しています。
ちなみにタレントで陸上十種の日本チャンピオンの武井壮さんは1日でパラレルターンっぽく滑ってます。デモの松沢夫妻も出てますね。再生後17分20秒あたりの1ターンはほぼできてます。
ゆっくりと正しい動きをきちんと指導してもらえると、1日でここまでスキーが上達する1つの成功事例動画ではないかと思います。
他に上達するパラレルターン練習方法はこちら
他にも色々パラレルターンの練習方法がありますが、基本上記で紹介した動画で十分かと思います。
補足という意味で、
どうしてもパラレルターンが難しくてできない
という人向けに以下の動画を紹介しておきます。
他にも随時パラレルのコツを紹介していくので、YouTubeのスキーテクニックチャンネルを登録しておくと気になる人は登録しておいてください。