スキー内傾角の作り方。外傾との違い、技術選で260点以上取れた選手の滑り方を解説


今回のスキー技術選2027速報は2026予選の男子フリーウエーブが260点を境に新旧のカービングターンに分かれたという解説をします。
結論から言ってしまうと、
- 内傾角のある選手:260点以上
- 外傾の選手:259点以下

というデータが出てきました。
内傾か外傾でフリーウエーブ予選2日目男子をずっと見ていくと、だいたい内傾角のある選手は260点以上付いてることに気づくかと思います。
ベーシックパラレルターンできてる選手とできない選手の違い

以前、ベーシックパラレルターンについて解説しましたが、なぜこの滑り方を日本スキー教程に掲載したのかを考えると
- アルペンスキーワールドカップがマテリアルール変更しても怪我人が減らないので、横移動でスピードを下げるセットになってきてる
- 結果ベーシックパラレルターン、つまり猫背で滑り板のトップに力が加わるようになり、横移動に対応した
という経緯があるのではないかと予想してます。
インタースキーやメーカー各社にも将来の方向性がFISミーティングなどから情報が出ると思いますから、あのようなフォームがデモの滑りになってると思います。
このような時代背景を理解し、スキー教師の集まりである技術選で表現できてる選手とできない選手に分かれてきてるイメージがあるのです。(あくまでも主観です)
内傾角を出すには「若さ」も必要

以前、何かの動画で武田竜選手が
「膝が硬い・・」
と言ってましたが、40歳以上になると一気に体が硬くなっていきます。
アキレス腱や膝回りなどがそうですが、内傾角を出し、260点以上出した選手はほとんどが35歳以下でアスリートとして1番力がつく時期です。
彼らと同じターンをやるには
- 夏場のトレーニング
- 柔軟性向上
は絶対やらないと靭帯を怪我してしまいます。
ただでさえアルペン選手は毎日の練習で何ターンもするので、怪我のリスクが高いですが、40歳以上がいきなりやってもリスクが高いです。個人的には

スキーよりも家でダラダラしたい派
なので「かっこいいターンをしたい」という欲求がないので、アラフィフでやりたいと思いません。
ただ、今この記事を見てる人は内傾角を出した滑り方を知りたい人かと思うので解説します。
内傾角を出したカービングターンの滑り方

内傾角を出した滑り方には2種類あり、
- 武田竜選手のようにアンギュレーションをつけ、下半身だけで内傾角を出す滑り方(ターン後半加速型)
- 奥村駿選手のようにターン前半の捉えを早くし、外スキーを伸展させて屈曲していく滑り方(ターン前半型)
に分かれます。
第63回スキー技術選ジャッジは奥村駿選手の滑り方を評価したわけですが、今アルペンスキーの世界もターン前半が重視されてるので、トレンドかと思います。
どちらも内傾角を出した滑り方ですが、やり方は以下の通りです。
- 板を傾ける
- ベーシックパラレルターンと同じく猫背で板のトップからエッジング
- 内側に倒すのではなく、外スキーに乗りながら外腰をわずかに引き気味にする
- ターン中盤で内足を畳み、外スキーの足首も倒す
こうすることでターン後半の加速を得られますし、内側に倒れることもありません。
スキー雑誌を見よう見まねして内倒する人は間違った滑り方

1番多いのが右側の滑り方であり、スキー雑誌の滑り方を見よう見まねでやる方がいますが、これは間違った滑り方です。

内傾角は自分から倒れるものではなく、結果でしか過ぎない
のです。
わかりやすい例が自転車とバイクのカーブです。

なぜ倒れないでしょう?
答えは簡単で

スピードがあって遠心力が働くから
です。
ですが、スキーは2本の板で滑るので内足を使えてしまいます。
スキー技術選で内傾角を出せない人は
- 正しい位置に乗れない
- 基礎パラレルターン時代の癖が抜けなく、上半身が起き上がってセンターからテールエッジしか使えてない(下記画像参照)
- 結果、長いエッジングになるのでV字でもS字でもない、昔のC字ターンで滑ってる
- 50歳以上で無理をしたくない
のどれかに当てはまってるはずです。
実際に1枚のイラストで説明するとこんな感じです。
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