スキー上下動は一部時代遅れ。オデルマットのアルペンテクニックを解説
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今回のスキー上達方法とコツはキルデよりも体が細いマルコ・オーデルマットがGS,スーパーG、ダウンヒルまで勝つようになったかを解説します。YouTube動画のスキーテクニックチャンネルも同時並行で運営してるので、気になる人はチャンネル登録しておいてください。
さて、今回の話題は前回のマルコ・シュオーツ(オーストリア)のアルペンスキーテクニックの話の続きになります。まだ見ていない人は下記の記事を見てからこの記事をご覧ください。
動画:2024年のアルペンスキーGSテクニックは1つ上の次元に上昇するかも。オデルマット1強時代終焉か。(幻のリザルトもあり)
前回の記事はシュオーツの滑りの精度がどこがどう上がり、おそらくその技術や戦略をオーストリアチーム全体で情報共有し(自国開催のアドバンテージもあるけど)、さらにゾルデン男子大回転上位20人のうち4分の1がオーストリアという結果だったことをお伝えしました。
これが、オデルマットにかなりプレッシャーを与える年になるのではないか?というところまでお話ししました。
2023−2024シーズンはシュオーツをはじめ、ヒルシャー以来のスキー大国オーストリア復活になる可能性が結構高いと思ったわけですが、それでもオデルマットのアルペンスキーテクニックはまだ健在だろうなという理由も今回書きたいと思います。
佐々木明選手の「オデルマットは真似しちゃいけない」と言った意味とは?
ゾルデン男子大回転が結果的に47人目のアダム・ザンパゴール後にレース終了となり、試合自体が無効となりました。この影響を受けてか、ゾルデンの再放送ではなく、J -SPORTSで放送されているゾルデン枠で昨年のレースに差し替えるという状況となっています。
つまり、生放送でJ -SPORTSを見た、または録画した人だけがちゃんと見れるわけですがこの放送中に佐々木明選手が現地の状況をゴールエリアで伝える時間帯がありました。
この中でゾルデンW杯GS24位という記録を持つ佐々木明選手がオデルマットの滑りについて以下のようにコメントしました。
正確ではないかもしれませんが、こんな感じのコメントを残しました。
確かにオデルマットの滑りは独特で唯一無二の存在でもあります。
ではなぜ佐々木明選手は「真似してはいけない」と言いたのでしょうか?
オデルマットの滑りは初心者もちろん、上級者も真似してはいけない
真似自体は自由ですが、オデルマットの真似をして速くなることができるのはおそらくナショナルチームレベル以上の選手かなと思います。
推測ではありますが、おそらく佐々木明選手が言いたかったのは
「上下の使い方」
ではないかと思われます。
オデルマットをそのまま真似しようとすると、逆効果になるパターンになるのではないかと思われますし、そもそも
「真似しようとしても真似できない」
という方が正解かなと思います。
要は一般人が真似してもあまりプラスになることはないかなと思われます。
ちなみに参考の動画としてエックスの方でも紹介してるので、2022年のゾルデンの2人の対決も比較してご覧ください。
スキー技術において上下の動きは必要で基本中の基本。ただし、逆効果になるケースもありオデルマットはそれをきちんと理解してるはず。
snowweb.jpでもYouTube動画のスキーテクニックチャンネルでも口酸っぱく
「上下の動きは大事」
と何度も言ってますが、これはあくまでもアルペンで全国区や1級レベルやテクニカル・クラウンなどを目指す人のための話です。
しかし、ポールセットによっては上下動が逆効果になることがあります。
オデルマットはそれを数字(区間タイム)できちんと証明してるわけです。
それはあるパターンのセットと急斜面であり、オデルマット以外の選手はほぼ全て
明らかに1ターンごとにタイムロスしている
ことがわかります。
実際に幻になった2023年のゾルデン男子大回転1本目の区間タイムを見てみましょう。
J -SPORTSの生放送の録画をしてる方も一人一人全部ノートやスマホなどに記録して区間タイムと実際の映像で分析してみてください。
異次元のオデルマットの上下動をあまり使わないターン荷重の仕方とは?
では、まず実際に2023年ゾルデン男子GS1本目の区間タイムのランキングから見てみましょう。
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スキーは楽しくゲレンデで安全にみんなが楽しめればそれで良いと思います。ただ、検定やアルペンなどは最低限やるべきことがあるので、ブログとYouTube、Xでそれぞれ細かくお伝えしてます。アルペンW杯・冬季五輪速報もやってます。