オリンピックと同じ?国際スキー・スノーボード連盟(FIS)とHEADのスキーウェア供給問題について。
まず最初に言っておかなければいけないのはこれは連盟の問題です。ヘッドブランドの商品自体は素晴らしいことに変わりはなく、スタッフの人たちが日々苦労されて作り上げている商品です。あくまでも海外の報道をそのまま流しますので、スキー業界の一部の問題であることをご理解いただき、商品の価値と切り離して読んでください。
日本オリンピック委員会や電通など五輪関係者の談合問題などが日本で取り沙汰されていますが、海外では国際スキースノーボード連盟(FIS)とヘッドのスキーウェア問題が取り沙汰されており、FIS公式ホームページでも日本時間の深夜に緊急アップされました。
結論から言うと
急いで訳したのでもし間違ってる部分がありましたら、訂正記事を出します。
この報道の趣旨とジャーナリストとFISの質疑応答の内容はこちら
要は
「元ヘッドの経営トップであったエリアシュ現FIS会長とヘッドと癒着があるのではないか」
という誤解があるので、FISは昨夜に公式ホームページでジャーナリストとのQ&A形式で解答を公開したわけです。
実際にQ&Aを日本語にするとこんな感じです。以下、質問者はジャーナリスト、回答はFISです。なお訳はザックリとしたものなので、全ての文章は翻訳機とかでご覧ください。
- 昨年夏にヘッドはFISのサプライヤーになってますが、私たちの知る限りFISやヘッドの公式サイトで通知がされていません。
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この情報は誤りで、ヘッドはサプライヤーではなく、パートナーシップでもありません。
私の追記:FISは公式サイトの通知に関する言及はここでは掲載していません。つまり、答えていないということです。
- 私たちが入手した情報によると全てのサプライヤーに対し、野心的な条件を提示していた。40万ユーロ、日本円で5670万円のスポンサーライセンス料を要求したが本当か?
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合理的な条件であるとFISは考えます。
- 他のメーカーは条件を拒否したので、ヘッドを唯一の選択肢にしたが本当か?
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ヘッドを含むメーカー全てから提案はなかった。
一部質問を省略
- 新しいアパレルにはロゴがないため、ヘッドは「スポンサー」ですか? もしそうなら、ヘッドのトレードオフは何ですか?
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ヘッドはこの取引から何の利益もトレードオフも受けておりません。ヘッドは FIS の「スポンサー」でもありません。エリアシュ会長は、2022/2023 シーズンの公式 FISのウェアを用意できるよう、ヘッドに FIS を支援するよう要請したわけです。
- 「FIS 普遍的倫理規定」によれば、FIS の代表者は次のことを要求されます。(b) 利益相反があると思われる場合、そのような機関の意思決定に参加することを控えると。
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エリアシュ会長はこれらのプロセスに関与することを拒否しています。
という内容をFIS公式ホームページのトップに1月31日時点でアップされています。
興味のある方はご覧ください。
印象操作の可能性あるか?
エリアシュ会長を検索するといろんな過去の情報が出ていますが、私のブログを見てきた方はわかるかと思いますが、スキーに関して言えばFISの会長選でしょう。
オーストリアやスイスなど4カ国を含む反対派がいることがは有名で、今シーズンからアルペンスキーW杯1つ見ても会場がかなり変化しています。
ただ、実際に映像を見ると欧州はもう雪がない状況です。
テレビに映せば映すほど実は宣伝になっておらず、ヨーロッパ以外の国のスキー・スノーボードのお客さんを増やしているのではないかという印象を個人的に持っています。
スキーW杯は雪のあるところに移動しないと存続が厳しいのは明らかですが、ヨーロッパもスキー客が来てくれないと困るわけです。ここの問題で国際スキー・スノーボード連盟は揺れているのではないかと見ています。
雪が欧州から消えれば経済が大不況になるのは間違いなく、欧州経済やヨーロッパ政治、FIS内部の問題は切っても切れないでしょう。
2030年冬季五輪を札幌から欧州3カ国合同開催案に移動するなんていう案もあるので、FIS内部の闘争は今後も激しく動くのではないかと思われます。