スキーくの字姿勢vs軸型どっちが速い?2つの外足荷重のメリット・デメリット解説


今回のアルペンスキーテクニックは「軸姿勢」と「くの字姿勢」どちらが今後速くなるかという話をします。
スキーのくの字とか軸の意味。メリット・デメリット

アルペンスキーをやったことのある方なら知ってる方も多いかと思いますが、知らない方のために説明するとスキーの外足荷重には2種類あり、
- A:軸型:頭からブーツまで一直線になった外足荷重
- B:くの字姿勢(アンギュレーション):前から見て「くの字」になった外足荷重

それぞれに長所と短所があるので解説します。
軸を取る滑り方のメリット・デメリット

- 横移動に強い
- エッジングが短い
- ターン前半の早い段階からターンが始まり、ポールの真横でターンが終わりやすい
- センターに乗り続ける技術が必須
- 見栄えがいいので技術選で260点以上を狙いやすい(下記記事参照)
- スピードがないと遠心力が足りなくなり、内倒・転倒しやすい
- センターからちょっとでもズレると転倒し、かつアイスバーンに弱い
- 不安定要素が強い
- 荒れたバーンや気温が高い日だと内足が引っかかりやすい
私の知る限り、この滑り方を世界で最初にやったのはアメリカのテッド・リゲティではないかなーと思います。
R35ルールになっていきなりGS6連勝という、新ルールを恩恵を受けた事例が2013年頃ありましたが、次のシーズンにヒルシャーが下半身の内傾角を出す武田竜選手のような滑り方でW杯リーダーになり、一気に成績が落ちました。
後に
- 隣のスキー場開いてるのに、ヒルシャーが怪我でゾルデン開幕戦キャンセルはオーストリアの陰謀だ
- とにかくオーストリアに文句を言う
という陰謀論者なイメージがついてしまい、表彰台から消えてしまったイメージが今でも残ってます。
とはいえ、当時のW杯選手はもちろん、リゲティの滑り方がかっこいいと思って真似した人も多いんじゃないかと思います。
動画はこちら2人の違い。
ボディミラー:外向、外傾、くの字でターン後半型
リゲティ:内傾、正対、軸型で早い方向づけ
がよくわかる12年前の動画です。
なお、内傾と外傾の滑り方の違いも紹介しておきます。
くの字姿勢のメリット・デメリット

- 緩斜面や中斜面などインターバルのあるセットで速い
- 理由はターン後半に加圧するため
- ラインが良くも悪くも縦気味に走ってしまう。
- 高速時の安定感は抜群
- ただし、上記のミラーや下記の写真のようにターン後半に圧が集中するので、アンギュレーションが強すぎるとターン弧が膨らんだり、板が横ずれして減速するリスクがある


どちらも一長一短であり、上手いスキーヤーほど両方の技術を使います。
2026−2027シーズン以降、どっちが速いか?

言うまでもないですが、横移動が増えており基礎スキーもアルペン競技も軸型が有利です。
上記の記事でもシフリンと安藤麻選手の滑りを比較した通り、シフリンもいろんな技術を使いますが、常に
「正対」
してます。
ただ、気になるのは

2025−2026最終戦は女子回転はまっすぐ、男子回転は横移動のセットだった
というのが気になってます。
通常、横移動だと男子回転2本目のようなセットだとほとんどが完走できるので、ブラーテンくらいしか途中棄権がいませんでしたが、女子は

なぜ1本目のタイムより2本目が10秒近く早くゴールするスピードセットになったのか
非常に気になってます。
怪我人を減らすことはFISの最大の使命の1つですから、横移動の方が転倒するリスクも減るかと思いますが、
「スキー好きな人しか面白いと思わないセット」
で、またまっすぐな時代に戻る可能性も僅かにあるのかもしれません。
シフリンはどちらも速いので、軸型、くの字どちらでもいけるのは「さすが」としか言いようがありません。
37歳の軸型ビクトル・ムファジャンデが復活した理由

30代後半でフランスのビクトル・ムファジャンデが復活しましたが、個人的に彼が第一シードに戻れた理由として考えられるのは
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