スキー急斜面攻略法5選。暴走を防ぐパラレルターンとは?(2024−2025年版) PR

スキー急斜面攻略法5選。暴走を防ぐパラレルターンとは?(2024−2025年版)

今回のスキー急斜面のコツは攻略法5つ紹介します。

まず急斜面を滑る際のコツは5つあり、

  1. パラレルターン初心者ならゆっくり横滑りを活用して滑り降りる(1番ゆっくりとした安全な滑り方)
  2. ストックをきちんとつく
  3. 上級者はパラレルターン小回りをする際、スピードを維持したままターン幅で調整
  4. 後傾姿勢に絶対ならない。センターポジションを学び、トップが簡単に浮いて転倒する確率を減らし安定したターンを手に入れる。
  5. 1級レベルのパラレルターン小回りならテールでスピードコントロールする。

があります。

詳しく解説します。

急斜面の滑り方1:急斜面で暴走しないため「横滑り」を覚えておく

スキーの基本は初心者、中級者、上級者関係なく

  1. センターポジション
  2. 外足荷重

です。

何度も過去に言ってきてるので詳しくは過去動画を見ていただくとして、特に重要なのは

センターポジション。その次が外足荷重

です。

まずこの姿勢というか、腰の位置を常に緩斜面でキープできるようにし、そして中斜面⇨急斜面と難易度を上げていくことです。

そして、問題はこのセンターポジションができるようになってから、ようやくスキー板を自由にコントロールすることができるようになります。

急斜面で暴走しないためには横滑りを覚える

急斜面で1番怖いのは

直滑降になること

であり、板が真っ直ぐになってる時間が発生すると暴走します

一方、ターン、つまり板が横を向いている時間ができればスピードは落ちます

この簡単な原理をまず理解した上で、以下のようにターンすると暴走を食い止められます。

横滑り(ブレーキ)を覚え、足を揃えて滑り降りるようになってから急斜面に行くべき理由

上記の画像がブレーキ操作ですが、スキー板をこのように横に向けて滑り降りることを「横滑り」と言います。

この横滑りを上級者はパラレルターンに応用するわけです。

具体的な滑りの映像は下記の動画再生後1分42秒のところから出てます。

なぜこの横滑りが良いのかというと

八の字で急斜面に行くと以下の画像のように、緩斜面に比べはるかに外側の足に負担がかかり足がプルプルする。筋肉痛になる人も多い

という現象を引き起こします。

よく

マジ、スキーで足疲れるんだけど!

という人がスキー初心者に多いわけですが、急斜面は角度がキツくなる分、ボーゲンだと余計に外側の足に荷重されるので、結果的に筋肉痛になるというわけです。

太ももの筋肉を増やして体脂肪が増えにくい体にしたい。バーベルスクワットレベルの負荷を筋肉に与えたい人はウエイトトレーニング並みにきつい負荷が与えられるので、そういった人は別の意味でおすすめです^^;アルペン選手やスケート選手の足が太いのはG(重力)と体重の両方がかかるからです。足の筋肉増やすと太りにくい体が作れるので、私は今もスキーをトレーニング習慣にしてます。

これを解消するためにも足を揃えて滑るパラレルターンを急斜面に行く前に覚えておくと、大体のゲレンデを制覇できるので焦って急斜面に行くことは控えることをおすすめします。(怪我の原因にもなるので)

デラパージュとは?

ちなみに、急斜面はスキー板を真横にしても簡単に下に落下していくので、雪の塊がなければ転倒しないでそのままズズズと横滑りのまま下山することもできます。

いわゆるデラパージュと呼ばれる滑り方で、ターンせず板を真横にして降りるだけなので、どうしても急斜面が怖い人はデラパージュで降りるというのも1つの方法です。

横滑りを使ったパラレルターンは1番疲れず、ゆったり滑れる

上記の急斜面動画でも出てますが、下記の動画でも初心者向けにパラレルターンのやり方を解説してるので、セットで見ておくと理解がより深まるかと思います。

急斜面に関してもやり方は一緒です。

ポイントは

急斜面でのパラレルターンのコツ

  • 急斜面でもターン後半落下していくのを利用し、下にザザザと滑らせるとスピードが落ちるので、これで減速させる。
  • 外側の足にきちんと乗る癖づけをする

といった部分に気をつけて滑ると、省エネでスキーを楽しめるはずです。

急斜面の滑り方2:ストックをつくとなぜ良いか?

簡単に言うと

腰の位置が一旦持ち上がり、ターンしやすい姿勢になるから

です。

このことも過去に何度も語ってきたので詳しい説明は割愛しますが、腰が落ちてしまうとスキーは

  1. 暴走し
  2. コントロールできなくなる

わけです。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

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急斜面の滑り方3:パラレルターン小回りはターン幅で調整する(上級者向け)

ここで言う「パラレルターン小回り」とはこちらに出てくるテクニカルやクラウンなどのSAJプライズテスト、スキー検定で言う1級以上のレベルを指します。

このことは以前チラッと下記の動画で語ってますが、2000年のカービングスキー板が普及されて以降、高速でのパラレルターン小回りのターン幅がアルペン同様、広がってきているという話をしました。

動画の中では2014年と2024年のターン比較動画が実際に出てきますが、これはこちらこちらの滑り方が明らかに違うという私なりのツッコミを動画にしたわけです。

このことは2024年のスキーバッジテスト1級受験前にすでに知っていたことで、2024年のスキー教程発売前にすでにわかっていたことでした。そのため、事前に10年前と今の滑りの2つのパラレルターン小回り(当時は基礎パラレルターン小回り)を練習でしていたわけです。

SAJが言うパラレルターン小回りとは、世間一般で言うカービングターンを指すわけですが、テクニカル受験者の中には結構暴走してしまう人が多いのです。

1級や2級同様、やはり急斜面で外足でしっかり荷重して、角付けをするとターン後半加速しますから、そもそも基礎練習を怠ってる人は後傾姿勢になりがちです。

なので、暴走を食い止める1つの方法としてC字からS字ターンにし、よりターン後半の加速をしつつ、横幅で一定のスピードを維持するというのも1つの戦略ではないかと思います。

実際に最大斜度30度と28度の急斜面でのパラレルターン小回りの比較動画があるので、気になる人はまず下記の動画をご覧ください。(再生後2分11秒から比較動画出てます)

急斜面の滑り方4:センターポジションとは?後傾姿勢を無くし、安定したパラレルターンを手にれる。

このことはセンターポジションとは何か?スキー上達する人、練習しても上手くならない人の違いはココという記事と動画で説明してます。

要は

センターポジションをしっかり覚えると安定したパラレルターンになり、スピードが出ても怪我もしにくい。アルペン選手がなぜ転倒しずらいかはこれができるから。

という話です。

どっしりと雪面に張り付いて滑ってくれるので、凹凸があってもコケにくいのです。

実際にコケそうなシーンからリカバリーする動画を過去にYouTubeにアップしてますが、すぐに元のパラレルターンをしています。

再生後5分56秒あたりでコケそうな私が出てますが(笑)、しっかりと元の位置に戻ってます。

人間は歩くことを前提に設計されてるので、歩く姿勢がスキーでも重要になります。

ですが、歩く姿勢で滑ると後ろに倒れそうになるので、これが結果的に後傾姿勢になるわけです。

しかもスキー初心者ほどスピードに恐怖心を抱きますから、心理的にも体が後ろに持ってかれるわけです。

ウエイクボードで船の後ろで引っ張られると体が後ろに傾くのと一緒で、スキーも同じことがスピードが出ると起きます。なので、少し前傾姿勢で感じで滑ると、上記のイラストの2番のようなポジションをキープでき、安定して操作しやすくなるわけです。

Photo:Sapporo Teine

スキー初心者はこのプルークボーゲンの段階で、上半身を前気味に被せて滑る癖づけをしておくと、足を揃えて滑るパラレルターンの時や急斜面で滑るときにコントロールしやすくなるので、ぜひセンターポジションの動画で基本を押さえて上達して欲しいなと思います。

急斜面の滑り方5:1級レベルを目指す人は横滑りをテールで行う。

この写真は1級のベーシックパラレルターン小回りの練習画像ですが、よーく見ると

  1. スキー板が横向きになりつつある1シーン
  2. テール部分から雪煙が舞ってる

ということに気づくかと思います。

トップの捉えを早くし、角付けをしてカービング要素を入れることで、1級で減点となるフルカービングターンにならないよう調整してるスキーの練習写真ですが、実際に映像で見るとこんな感じです。

再生後5分9秒あたりからイラスト→動画解説で具体的に解説してるので、詳しくはこちらの動画を見て欲しいのですが、要は

テールで実は横滑りをしてる

というのがわかるかと思います。

でもスピードめっちゃ出てるやん!怖いよ!

と思う方もいるかと思いますが、スキー上級者はこのテール部分でスピードの強弱を自由につけられるので、スピードコントロールできちゃうわけです。

ですが、このスピードコントロールも

正しいセンターポジションでないとほとんどの人はできない

ので、しっかりと下記の動画を何度も見返し、

できるまで何度も反復練習することが大事

なので、繰り返し緩斜面などスピードが出ないところで練習してみましょう。

何事も根気は必要です。(多くの人は忍耐力がないので、物事なんでも上達しないのです)

スキーの上達ポイントは2つ。急斜面も同じ。

以前、YouTubeの動画でこんなのアップしました。

スキーは

  1. センターポジション(腰高ポジションとも言う)
  2. 外足荷重

の2つが最重要項目です。

アルペンスキー選手も最初この2つだけひたすら1年、2年と毎日練習でやります。

彼らはなぜスピードがあって急斜面を滑っていけるか?

それはこの2つが大きいからです。

スキーは重力を使うスポーツです。

細かいことを言うと物理学の話になるので割愛しますが、2つの要素を徹底的に練習するだけで1級レベルにいけると言っても過言ではないくらい本質的な部分なので、ぜひスキーの急斜面はもちろん、コブや深雪(パウダースノー)などの不整地を滑れるようになりたい人は2つの要素を徹底的にマスターしてください。

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スキーは楽しくゲレンデで安全にみんなが楽しめればそれで良いと思います。ただ、検定やアルペンなどは最低限やるべきことがあるので、ブログとYouTube、Xでそれぞれ細かくお伝えしてます。アルペンW杯・冬季五輪速報もやってます。

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