ヘッドスキー板はなぜ平均タイムが速いのか?男子スーパーG第1戦リザルト。ララグート2026冬季五輪断念

ヘッドスキー板はなぜ平均タイムが速いのか?男子スーパーG第1戦リザルト。ララグート2026冬季五輪断念
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今回のアルペンスキーワールドカップ速報はキルデが復活した男子スーパーGの技術的な話とグートの話題です。

ララグート、2026冬季オリンピック欠場。アルペンスキーワールドカップ引退か。

先日、ララグートの大怪我の記事を書き、引退濃厚という記事を書きましたが、予想通りと言いますか、冬季オリンピックを正式に断念したことが決まりました。

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長年スイスチームのエースとして活躍してきただけに、怪我の回数と内容も上記の記事にまとめてますが、これ以上はさすがに厳しいかなと思います。

今後の正式な発表を待ちたいと思います。

追記:来シーズンにワイルドカード1レースまたは引退ランを前走で滑るなど、何かファンや連盟、そしてグート自身が納得のいく形があっても良い気もしてます。(最後のスラローム2本目をタキシードで滑る選手もいたので)彼女の実績ならありそうな気もしますけど。)

アルペンスキーワールドカップ男子スーパー大回転第1戦のオダーマットのどこが凄かったか解説。キルデも復帰で記念写真。マテリアルは平均値でもやっぱりヘッドだった。

アルペンスキーワールドカップ男子スーパー大回転第1戦は27日、アメリカのカッパーマウンテンで行われ高速系種目が開幕しました。

リザルトは以下の通りですが優勝はオダーマットで、1人だけライン取りが違いましたね。復帰したキルデは24位でゴール後シフリンの仕草でグッときました。

2人とも怪我を乗り越えてきてるので、感極まったのかもしれません。なお、地味にブラーテン(ブラジル)も出ており64位でした。同じノルウェーで育った2人ですがキルデもまずは完走で様子見といった感じにも見えたので楽しみです。

アルペンスキーワールドカップ男子スーパー大回転第1戦のリザルト

2025年11月27日:FIS World Cup SG- Copper Mountain

順位選手名タイムタイム差マテリアル
1位M.ODERMATTSUI1:07.70Stoeckli
2位V.KRIECHMAYRAUT1:07.78+0.08Head
3位R.HAASERAUT1:07.83+0.13Atomic
4位S.BABINSKYAUT1:08.09+0.39Head
5位F.MOELLERNOR1:08.11+0.41Atomic
6位L.FEURSTEINAUT1:08.15+0.45Head
7位S.ROGENTINSUI1:08.28+0.58Fischer
8位G.BOSCAITA1:08.31+0.61Head
9位F.VON ALLMENSUI1:08.45+0.75Head
10位R.COCHRAN-SIEGLEUSA1:08.53+0.83Head
11位D.PARISITA1:08.55+0.85Nordica
12位A.L.MCGRATHNOR1:08.56+0.86Head
13位M.HROBATSLO1:08.61+0.91Atomic
13位G.FRANZONIITA1:08.61+0.91Rossignol
15位D.HEMETSBERGERAUT1:08.64+0.94Fischer
16位J.CRAWFORDCAN1:08.66+0.96Head
17位M.SCHWARZAUT1:08.71+1.01Atomic
18位A.ELEZI CANNAFERINAFRA1:08.78+1.08Rossignol
19位A.S.SEJERSTEDNOR1:08.80+1.10Atomic
20位S.JOCHERGER1:08.81+1.11Head
20位A.MONNEYSUI1:08.81+1.11Stoeckli
22位R.RADAMUSUSA1:08.85+1.15Rossignol
23位N.MOLTENIITA1:08.93+1.23Head
24位K.NEGOMIRUSA1:08.95+1.25Atomic
24位A.A.KILDENOR1:08.95+1.25Atomic
26位J.ZABYSTRANCZE1:08.99+1.29Kaestle
26位M.CASSEITA1:08.99+1.29Rossignol
28位N.ALLEGREFRA1:09.09+1.39Salomon
29位C.INNERHOFERITA1:09.13+1.43Rossignol
30位J.MURISIERSUI1:09.18+1.48Head
31位E.LEHTOFIN1:09.24+1.54Fischer
32位F.MONSENSWE1:09.25+1.55Atomic
32位A.BOISSETSUI1:09.25+1.55Salomon
34位M.BAILETFRA1:09.33+1.63Head
34位L.MEILLARDSUI1:09.33+1.63Rossignol
36位C.GAMEL SEIGNEURFRA1:09.34+1.64Rossignol
37位R.BAUMANNGER1:09.36+1.66Salomon
38位A.MINTEGUI RIVERAESP1:09.38+1.68Head
39位A.PLOIERAUT1:09.44+1.74Fischer
40位R.AZNOHSLO1:09.47+1.77Atomic
41位N.ALPHANDFRA1:09.50+1.80Head
42位R.SEGERCAN1:09.67+1.97Rossignol
42位J.READCAN1:09.67+1.97Atomic
44位H.VON APPENCHI1:09.71+2.01Head
45位N.NARALOCNIKSLO1:09.75+2.05Atomic
45位B.SEGERCAN1:09.75+2.05Atomic
47位L.ROESTISUI1:09.76+2.06Stoeckli
48位B.GIEZENDANNERFRA1:09.78+2.08Atomic
49位V.WIESERAUT1:09.80+2.10Salomon
50位B.J.ALLIODITA1:09.82+2.12Rossignol
51位T.PERKINSUSA1:09.85+2.15
52位S.MORSEUSA1:09.92+2.22Fischer
52位C.ALEXANDERCAN1:09.92+2.22Rossignol
54位T.GRAVIERARG1:09.96+2.26Head
55位R.LESSARDCAN1:09.99+2.29Head
56位M.ABBRUZZESEITA1:10.05+2.35Head
57位F.SCHIEDERITA1:10.09+2.39Atomic
57位F.LORIOTFRA1:10.09+2.39Rossignol
59位O.A.SANDVIKNOR1:10.16+2.46Head
60位W.MAPLEUSA1:10.19+2.49Atomic
61位A.GRAMMELGER1:10.24+2.54Head
61位B.BENNETTUSA1:10.24+2.54Fischer
63位A.THEAUXFRA1:10.29+2.59Salomon
64位L.PINHEIRO BRAATHENBRA1:10.48+2.78Atomic
65位J.GOLDBERGUSA1:10.74+3.04Rossignol
66位R-A.STEUDLEGBR1:10.76+3.06Atomic
67位J.LUIKEST1:11.78+4.08Head

オダーマットの凄さがわかる箇所がココのターンから

GSでも同じですが、オダーマットは

オダーマットが強い理由
  1. 両腕が引けたり、平行に伸びてもセンターポジションを維持するバランス能力と体幹の強さ
  2. 腰が常に高い位置に戻るので、上下運動の力を使い他の選手より板がしなり、スピードも増す(下記動画参照)
  3. ①と②で早いターン前半の捉えとポールの横でターンが常に終わるので、ラインが膨らまず最短距離を実現してる。

というアルペンスキーの基礎中の基礎を常時当たり前のようにやれる能力の高さがあります。

板がしなればターンの時間も弧も短くなるので、結果的に直滑降の時間が長くなるわけです。実際にスピード比較した動画が下記にあるのでご覧ください。

特に上記のスーパーGダイジェスト動画でもオダーマットの55秒のターン部分から見て欲しいのですが、

POINT

クローチングで最後までターンしてるということは、それだけ腰高でありラインに余裕が出て、かつ腕を組むことでより両足に荷重をかけることが上下運動で可能

という状況です。

このことは私も動画で実際にフルカービングターンの初心者向けの動画でも滑り方が出てますが、

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腰の高い位置からしっかりと荷重する理由はターンしてる時間を短く、かつ荷重を一気にかけるため

という理由もあります。

この動画の中の5分11秒からアルペンスキーの基礎練習が出てきますが、このくらい腰の位置が高く大袈裟にやるくらいが正しい荷重を理解しやすいかと思います。

具体的な練習は下記のページで書いていきますが、オダーマットも高い位置で操作してるので、屈曲型の選手よりもラインが高くなりやすいのです。

日本人は特に技術選の影響もあるのか、後傾姿勢の選手が昔から多いので、アルペンの基礎練習をしてみてください。

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今季なぜヘッド勢の調子が良いのか?全選手の平均値からタイムを見る。

ゼルデンの開幕戦からヘッドの活躍がすごいですが、まず今大会のデータを見てみましょう。

順位メーカー平均タイムタイム差選手数
1位Nordica1:08.551名
2位Stoeckli1:08.76+0.213名
3位Kaestle1:08.99+0.441名
4位Head1:09.22+0.6721名
5位Fischer1:09.29+0.746名
6位Atomic1:09.36+0.8117名
7位Rossignol1:09.44+0.8912名
8位Salomon1:09.56+1.015名

この数値は全選手のスーパーG第1戦のタイムを平均にしたものです。

トップ選手の板はどこもカスタマイズされたもので当てにならないので、市販に近いモデルを使用する下位選手の方がより正確なマテリアルの性能がわかります。

ノルディカストックリーケスレーはそもそも契約する選手が少なく、経営資金をトップ選手に集中させて露出度を上げる経営戦略ですから、今回はデータが少ないので除外して書きます。

注目したいのは

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今季技術系も高速系もヘッドが大活躍してる点

です。

高速系なのに技術系並みの1分ちょっとの短いコースで、4位のヘッドから8位のサロモンまで0.4秒も離れたのは選手の技術力もありますが、技術系よりも板がズレない高速系では

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スキー板よりもワックスが優秀かも

と思いました。

チューンナップとかセットアップとかも大事ですが、高速系でこの短いコースでグルグルに続きヘッドのタイムが良いのは

  1. ワックス
  2. サービスマン

の両方が今季のヘッドの活躍に1番貢献してるのではないかなと思われます。

技術系だと選手のテクニックに依存する部分が大きいですが、高速系はサービスマンの実力がかなり出てきます。

どこのワックスを使い、配分と構成なのか気になりますね。

追伸:ワックスに関しては機密扱いなので絶対表には出ない情報です。国内のFISレースはネットで公開されてますけどね。

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