あなたがスキー全然上手くならない理由。基礎スキーという世界は存在しない。
今回のSAJバッジテスト合格法&アルペン競技やスキーの上達方法は日本にしかない?かわかりませんが、なぜか「基礎スキー」という言葉があります。この世界だけに留まるとどうなるかを解説します。
注意:競技をやらなくても技術戦上位、クラウンレベルの人もいます。肌感覚ですが、あくまでも全体の割合でお話しします。なぜ1級や2級は30%、40%の合格率になるのかというお話しです。まあー真剣度もレベルが上がるにつれて違うんですけどね・・・^^;1番下にある1級、2級合格法動画でも解説しています。
SNSの方でこんなマインドマップを紹介しました。
基礎スキーという特定の世界は存在しない理由
大人はなんでも分類したがりますが、そもそも基礎スキーという業界は存在しないと私は考えてます。 どのスキーカテゴリーの人もボーゲンやパラレルはできます。基礎があって、そこから派生するのですが基礎しかできないと他の業界にはいけません。
https://twitter.com/hide_skiarea/status/1746325436689522852
あえて「基礎スキー」という世界を作るなら、黒い部分の 「基礎のレベルしかない」 わけで、応用できないレベルということになります。 算数しかできなくて、数学ができないイメージに近いです。 算数できないと数学はできないのです。
https://twitter.com/hide_skiarea/status/1746328313914941944
デモの人は見本を映像で全国の人に示す必要がありますから、正確性が問われますが、問題はトップデモでも
「スピードに弱い」
という人がいることです。
「速いものは美しい」
とは思いませんが(アルペンで荒削りで速い人いるので)、実はポールを滑らせたら、
「旗門が立っただけでターンの質が悪くなる」
という人がいます。
スピードが出ても正確性がある人はありますし、不整地滑らせても美しい人は美しいです。
全部完璧という人は少ないですが、全部できる人がやっぱり実力者ではないかと私は考えます。
今回はあくまでも個人の主観であり、
なぜ同じゲレンデスキーで練習させて1級1発合格の人と10回落ちる人がいるのか
について詳しく書いてみます。
基礎スキーとは何か?整地だけではスキーが上手くならない理由
基礎スキーという言葉が日本にはあります。
スキー技術選手権という大会が基礎スキーの最高峰ですが、実は基礎(ゲレンデスキーだけ)という人はほとんど出場してません。
なぜか。
結局、基礎をクリアし、応用となる他の種目に挑戦してるので、ゲレンデスキーだけで頑張ってる人は、応用を学んだ人に負けてしまうという現象が起き、いつからか競技派と基礎派に分かれてるのではないかと思われます。
算数しかできないのに数学を学んだ東大生に数学で勝てるわけありません。ですが、スキーの世界では一生懸命算数だけ勉強してる人が多いのです。ちなみに私がいた少年団は基礎と競技部に分かれてましたが、全員ポール練習必須でした。なぜならアルペンさせないと基礎部分がなかなか伸びないことをコーチ陣が知っていたからです。そのため、1級、2級にみんな1発合格しています。(中学生の頃の話)
基礎スキーという言葉が広まったのは1980年から?
最初に行われた1964年は全日本デモンストレーター選考会という名前でしたが、1980年頃に全日本基礎スキー選手権大会という名称に変更され、おそらくこの頃から「基礎スキー」という言葉が全国に広まったと思われます。(たぶん)
しかし、実際に映像を見ると全員綺麗なシュテムターンができるのに、結構差が出るわけです。いかに「日本スキー教程」が望むスキーをするかの大会にも見えたわけです。(デモ選なので当たり前ですけどね)
これはあくまで個人の主観ですが「上手さ」ではなく「フォームの美しさ大会」に私は見えてしまうのです。(今はだいぶ変わってます)
正直、「シュテムターン」でどこに技術に差が出るのか私にはサッパリ理解できませんでした。
これはあくまでも推測ですが、「基礎スキー」はフィギュアスケートのような感覚で見る時代だったのかもしれません。技術より美しさという世界です。ですが、時代が変わり、アルペンやモーグル五輪選手などがバブル時代に登場し、国際的な時代が90年代にきたわけです。
いつの間にか外国人選手が消える大会に・・・なぜ?
しかし、海外勢が活躍し、バブルが崩壊すると再び「日本人だけの」全日本技術選手権に戻ったわけです。予算的な問題もあったかと思いますが、結局2024年現在も国際技術選にはなっていません。(2020年以降名前を変えるなんて記事もどこかで見ましたけど、結局日本人のための大会で終わってる)
また、SIAとSAJのぶつかり合いもあり、技法対決のような時代が今も?続いてるのか知りませんが、「速いものは美しい」VS「綺麗
で正確な滑りは美しい」は今も続いているようです。
私から言わせてもらうなら、
美しい滑りでモーグルやアルペンができるのか?
という疑問が出てきます。
基礎派の知人が昔ポールに入った途端下手になったのは、単に下手なだけではないかと思うわけです。
つまり、「美しい」と「上手い」をゴッチャにしてる人が一部いるのでしょう。「速いものは美しい」とは思いませんが、技術選と呼ぶのであれば上手さを競うべきではないかと個人的に思います。
なぜか競技を嫌う人たちが多い
いわゆる「教科書的な滑り」ができるかどうかデモに求められるわけですが、結局大人の都合で「基礎スキー」と「競技スキー」というジャンル分けされたのかもしれません。
ですが、実際アルペン選手もポール練習と同じくらいフリースキーをして練習するので、結果としてポールをしない人より上手くなってしまうという現象が起きます。これは50年くらい前から変わってません。
競技経験者が技術選に出てきてタイムを測る種目になると4秒差とかは当たり前で圧勝してしまいます。そうすると競技未経験のスキーヤーはどうやっても大差がつくわけです。(80年代はこういったことがあったようです)
現在なぜかタイムレースは種目から消されてますが、本当のターン技術を数字で示すにはタイムの計測は本来であれば入れるべきでしょう。
しかし、それを導入されると困る人たちがいるわけです。
数値化されると正確なレベルが順位やポイントで反映されるので、これを嫌う人が世の中に数多くいるということです。
つまり、「基礎スキー」という枠組みの中にいると「基礎しかできないスキーヤー」になるので、個人的には「ゲレンデスキー」だけでは本当に上手いスキーヤーにはなれないと考えます。
同じ旗門なしのゲレンデスキーで競技経験者が1発合格し、1級10回連続で落ちる人がいるのはなぜか
アルペン選手は毎日毎日基礎練習をさせられます。
なので、選手経験者ならテクニカルくらいまで1発合格する人多いと思います。
なぜなら「基礎」練習をたくさんやってるからです。
逆にゲレンデでしか練習しない人は、同じ「基礎」練習をやってるのに1級を何度も落ちる人がいます。「基礎スキー検定」で落ちるということは「基礎」ができていないという証拠です。
つまり、
ゲレンデスキーは果たして「基礎スキーか?」
という疑問があるのです。
では、基礎とは何なのか?
ここを多くの人が勘違いしてるから、いつまで経っても上手にならずお金と時間だけ浪費していると考えます。
基礎を磨きたいのであれば、きちんと「数値化」して上達具合を確かめたほうが実力差がはっきり出るので、その数字から練習を組み立てることが大事ではないかと私は考えます。
数値化し、ミスした箇所を把握するにはアルペン競技に出ることと、映像でミスしたところをきちんと分析することが重要です。そうすると足りないのが技術なのか体力なのかがわかります。
このことは「技術選上位がアルペン出身である理由」で解説してるので、そちらを見るとわかります。当たり前の話ですが、スピードが上が
るほどスキーは難しくなります。ここから逃げる人はスピードで勝負できないので「美しさ」だけに逃げてしまいます。
アルペン選手が基礎の世界で活躍する理由
また、選手経験のある人はだいたい腹筋・背筋・腕立て500回以上とかをこなした経験者が多く、毎日誰か吐いてるような練習をしている体力レベルの人が多いので、当然ですが運動していない人よりもできることが多くなります。
夏場からトレーニングし、冬場は毎日6時間以上滑る体力、毎週遠征できる体力をつけるので、普通の人よりも上達するスピードが変わってきます。
なので、何度チャレンジしても上手くいかない人は練習内容を一から見直す必要があるかもしません。
上手くならない練習を一生懸命しても、スキーは上手くなりません。
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スキーは楽しくゲレンデで安全にみんなが楽しめればそれで良いと思います。ただ、検定やアルペンなどは最低限やるべきことがあるので、ブログとYouTube、Xでそれぞれ細かくお伝えしてます。アルペンW杯・冬季五輪速報もやってます。