スキーの急斜面で小回り・大回りの際なぜ上半身をフォールラインに向けるのか?(アルペン競技、1級・2級向け)

スキーの急斜面で小回り・大回りの際なぜ上半身をフォールラインに向けるのか?(アルペン競技、1級・2級向け)

今回のスキー検定1級合格のコツは「なぜフォールラインの動きが重要なのか?」をテーマに解説します。

スキー上級者であれば1度は検定の1級と2級、アルペンスキー競技でフォールライン方向に上半身を向けるという話をよく聞くかと思います。

このフォールラインの基本的な意味は上記の動画の通りですが、実際に検定とアルペンスキー競技ではまた違った意味合いになってきます。

今回は基礎スキー(検定)と競技スキーにおけるフォールラインの違い、なぜフォールラインが重要なのかという解説をします。

*動画版の解説はこちら

なぜスキーではフォールラインが重要なのか?

まずフォールラインがなぜ重要か?ということですが、これにはいくつかあり

フォールラインの目的

  1. 素早いターンが可能になる
  2. フォールラインからくの字姿勢にしていくと、スキー板がより早くたわむ
  3. ターン前半のスキーの捉えが早くなる

といった意味合いがあります。

特に1番の「素早いターン」を実現するにはフォールラインは必要不可欠であり、これができていないと

速いターンの連続は不可能

となります。

次に2つの写真を使って説明します。

スキー板と上半身が同じ方向を向くことのデメリット

楽しくゲレンデを自由に滑る分にはこのような滑りは何も問題ないのですが、検定やアルペン競技をしてると以下のような作業がターンで必要になります。

  1. 上半身がスキーの進行方向を向いてるので、ここからフォールラインに向ける作業が1つ入る
  2. フォールライン方向になってからスキー板をしならせ、短いエッジングでターンをする。

という2段階の作業になります。

この1番の作業を無くすために、上半身を最初からフォールライン方向にほぼ向けっぱなしということをアルペンスキー選手は日常的に行います。

スキー板は進行方向、上半身がフォールラインのメリットは動きが軽快になり、スピードが上がっても対応できる体制になる。

もう1度この写真を見てみましょう。

ちょっと上半身というか、胸が斜面の下方向を向いてるのがわかるかと思います。つまり、

上記の2ステップのうちの1番を省略したターンが下記の写真と映像

となります。

もう1枚のカービングターンの写真も上半身と下半身の向きが違うのがわかるかと思います。

写真元の動画は下記のもので、実際の滑りの違いを比較できるので1度ご覧いただきたいのですが、どちらの滑りにも共通してるのは

素早い動きができており、パラレルターンの小回りがスムーズ。2段階のステップがないので、その分早くリズムカルにパラレルターンが可能

ということです。

*再生後2分24秒を参照してください。静止画の後に動画で比較できます。

パラレルターンの小回りがスムーズにならない人は上半身をフォールラインに向ける

Photo:Niseko Hanazono

パラレルターンの小回りを習得するにはリズムだけでなく、上半身をフォールライン方向に向けることの重要性がよくわかったかと思います。

小回りが難しいと思う方はおそらく

スキー板と上半身が同じ方向を向いてる

ので、無理やり下記のようなイラストでターンしてるはずです。

もちろん、他にも下記の2級動画で解説した

  1. 外足荷重
  2. センターポジション

もセットで理解していないと、きちんとしたパラレルターンができないので、大回り(ロングターン)・小回り(ショートターン)ができるようになりたい方は下記の動画も参考にしてください。

ここまではフォールラインの重要性についてお話ししました。

記事の後半では基礎スキーと競技スキーのフォールラインの意味が変わってくるというお話をします。

基礎と競技、同じフォールラインでもどこが違う?

基礎、特にここではスキー検定1級と2級、そして競技スキー(アルペン)におけるフォールラインの違いについて解説します。

簡単に言ってしまうと、ココが変わります。

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スキーは楽しくゲレンデで安全にみんなが楽しめればそれで良いと思います。ただ、検定やアルペンなどは最低限やるべきことがあるので、ブログとYouTube、Xでそれぞれ細かくお伝えしてます。アルペンW杯・冬季五輪速報はXでやってます。スキー下手くそなので日々勉強中したことをシェアしてます。

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