コブのズルドンって何?滑り方を解説。スキー検定1級初心者向けの不整地練習方法

今回は久々にスキーバッジテスト1級不整地小回りがテーマになります。
まず結論から言うと1級不整地の合格・不合格の違いはザッと思い浮かべただけでもこれだけあります。
1級不整地小回り合格・不合格の違い
- 受験者10名中6名がコブを選択。4名がコブ以外を選択
- 検定員はコブ以外を選択すると、より正確性が求められると事前講習で指摘した上で、本番直前にもう1度試走させてもらえた。コブ以外を選択した人は普通の小回りだったので、多分不整地69点以下で落ちている。(ベーシックパラレルターン小回りとの差別化にならないので)
- コブ以外を選択した人は「小回りのように滑れば良いのか?」「不整地っぽく滑れば良いのか」がわかっていない状態で滑っていた。(ここは要確認。必ず検定員に聞いておきましょう)
- 検定員に直接聞いた話では、「下手でもコブをきちんと滑って降りれる実力あれば70点あげますよ」と言ってたので、よほどひどくなければ整地よりも得点高くなるはず
- 当日は多分、私の滑りが上位に入るレベルだった。(6人中3人ほどズルドン。1人が縦目にラインを攻めて71点がいた記憶あり。残りの2名はバンクの外側を回る滑り方)
正確な個人名やゼッケンで点数内訳は把握できていないので、正確な答えは言えませんが、おそらく
- 10人中5人が1級合格し、ズルドングループ(ズルっと滑ってドンとコブで落ちる滑り方)、縦目のラインの人は合格していた。(私を含む)
- 他のスキーヤーは全員1級不合格
というのが賞状をもらうときにスキーウェアで把握できたので、コブ以外の選択がもし1級不整地にあれば
- ズルドンは最低限マスターする(下記で詳しく解説)
- コブの外側を滑るような滑りはしないほうが無難(八の字滑走やデラパージュで作った不整地は別)
- 整地を選択しない(コブが全くダメな人は別)
ことが1級不整地小回りでは合格するための必須スキルではないかと思います。
では、具体的に1級は
- どのような練習をし
- 本番でどこをどう滑れば良いのか?
の2つを今回は深掘り解説します。
スキー検定1級不整地小回りはどのように滑れば良いのか?

モーグル競技とは違い、基礎スキーという分野のベースは
「横滑り」
になります。
基礎=横滑り
という意味があるので、クラウンやテクニカルのプライズテストでも
- どこか一瞬横向き(たわみ)
- きちんと弧を描く
といった要素が必要になります。(技術選はちょっと違うという動画どこかで見たことがありますが)
特に1級不整地小回りは横滑りを使うと無難な滑りになる

上記の滑り方が横滑りですが、2020年まで1級検定種目に実際にあった滑り方です。
のちに2021年から全日本スキー連盟(SAJ)は「総合滑降」に種目変更しましたが、これを不整地で活用すると
コブを滑る際、すごくスムーズにターンできるようになる
という大きなメリットがあります。
論より証拠ということで、動画と連続写真で解説していきます。
不整地種目で70点が取れた「ズルドン」の滑り方を動画で見てみる
詳しくはこの動画にありますが、
- 上半身をフォールラインに向ける
- 横滑り
が出てきます。
この2つの要素は不整地種目ではほぼ多くの人に必須事項と言えます。(元々モーグルやってた人は別)
なぜなら
ほとんどの人はコブが苦手
という状態で1級不整地に挑むからです。
実際に1級受験時にモーグル経験者がほとんどいない状態で、私が見た限り、自分を含め
コブ専門でやってた人間はゼロ
といった感じでした。(上手い人はラインがもっとまっすぐなので)
では、今度はズルドンの滑り方を連続写真で解説します。
コブのズルドンってなに?滑り方を連続写真で解説

1枚の写真で説明するとこんな感じですが、具体的に連続写真で私がどのように意識して滑ってるかを解説します。


板が左右を向いても、上半身はフォールライン(ボールが転がる方向。この段落の1番上の写真にある赤矢印がフォールラインです)こうすることで、「逆ひねり」というフォームができ、板をコブ上で回すことが簡単になるわけです。




ちなみに検定員からはこのスピードコントロールはコブのせいで見えないのです。こういった細かい技術を私はコブで使ってます。動画を普通に見るとすごく速く見える人多いんじゃないかと思います。暴走は1級検定では減点対象ですから、こういった細かい技術をアルペン競技時代(回転)で経験してます。(コースアウトを防ぐ時のリカバリー技術など)

ストックをつき、すぐにポジションを高い位置に戻して(整地ほど高くしないイメージで)、ターン始動
といった感じでこの1本を滑ってます。
*ターンの反発を使う解説はこちらの動画を参考にしてください。
この一連の動きはコブではなく、まず整地の小回り、特に2級のベーシックパラレルターン小回りの動きを徹底的にマスターすることで1級不整地を簡単にこなすことが可能となります。
逆に、
コブ、マジで怖いんだけど!
という人は2級のベーシックパラレルターン小回りが多分下手、1級の小回りも精度が低い滑りになってるはずです。
スキー1級までに覚えないといけないのは

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スキーは楽しくゲレンデで安全にみんなが楽しめればそれで良いと思います。ただ、検定やアルペンなどは最低限やるべきことがあるので、ブログとYouTube、Xでそれぞれ細かくお伝えしてます。アルペンW杯・冬季五輪速報はXでやってます。スキー下手くそなので日々勉強中したことをシェアしてます。