スキー技術で1番重要な正しいセンターポジションと加速するセンターポジションの違い

スキー技術で1番重要な正しいセンターポジションと加速するセンターポジションの違い

スキーテクニックにおいて1番重要なのはセンターポジションですが、正しいセンターポジションと加速するセンターポジションがあります。今回はこの違いについて深掘り解説します。

こんな方におすすめ

  • そもそもセンターポジションって何?と思う方
  • 毎日スキー場で練習してるけど、全然アルペンスキーで成績が出ない方
  • もっと速く滑れるようになりたい方
  • なぜアルペンスキー経験者が技術選で上位を占めるのか知りたい方

こういった方のために記事や動画を作成しました。解決のヒントになれば幸いです。

スキーテクニックにおいてなぜセンターポジションが1番重要なのか?なぜバッジテスト2級・1級でも重視されるか?

気温8度。春のザグザグ雪は滑りづらく、誰もゲレンデを滑っていませんでした。ポジションがわかってるとどんな環境やコースもラクに滑れます。

スキー技術で最も重要なのはセンターポジションです。

センターポジションとは一般的にビンディング(金具)の真上を指します。

別の言い方をすると腰の位置がビンディングの真上にあることです。

一般的と赤字で書いたのには理由があり、一般論と言いますか、日本語で言うのが難しいのですが、大会に出ないレベルのスキーヤー、つまり一般のゲレンデで滑るスキーヤーとなります。もちろん、レーサーも一緒なのですが実際少し違ってきます。(理由は記事後半で)

この違いに気づけるかどうかが、1つの上達のカギとなります。

なぜ腰の位置、センターポジションが重要なのかは以前Youtubeのスキーテクニックチャンネルにある下記の動画の中で解説してるので探してみてください。

上記の動画にある

「スキーに必要な要素」

腰のポジションが正しくないと、いくら練習しても大した上手くならない

と私は書いています。

また、具体的なフォームは滑走映像から切り取ったものを下記のスキーバッジテスト2級攻略の動画で掲載してるので、まだご覧になっていない人は見てください。

スキーにおける本当に重要なセンターポジションってどこ?

これに関してはレベルによって答えが変わります。

基本は、上記のスキーバッジテスト2級動画で出ている通りなのですが、実は技術選とアルペンの大会に出る人たちはちょっと違います。

*画像1:理想の位置は雪面に対して90度

人間はなぜ直立で歩くのか?

なぜトランポリンで高く飛ぶには直立なのか?

答えはこれが最も安定していて、力が伝わるからです。

2足歩行に関しても、1番効率が良くラクに遠くまで移動できるからという理由もあるかと思います。(生物学者ではないので生物学的にはわかりませんが・・・^^;)

スキーに関しても最もラクに滑れるのが腰高の状態、つまり上記の画像1にある③ではない状態がラクに操作できるポジションとなります。

画像1のようにスキー板の真ん中(センターポジション)に乗ると、

ポイント

  • コースが荒れていたり、デコボコでも安定した滑りができるポジション
  • 転倒しそうになってもリカバリーが1番可能なポジション
  • 弓矢のようにスキー板が曲がり、その跳ね返りを利用して加速するエネルギーを生み出せる

といったことができるのがセンターポジションと言われるところです。

別の例を出しましょう。

アルペンスキーの回転競技でなぜ棒立ちに近い状態で滑り、ダウンヒル(滑降競技)では棒立ちで滑る人が誰もいないのかを考えてみてください。

*回転競技(スラローム)の映像

*ダウンヒル(滑降競技)の映像

当たり前の話になってしまいますが、上記の画像1にある3番のような姿勢で旗門が最も多く、旗門の間隔が最も狭い回転競技に出たらどうなるか?

「旗門をくぐれない」

ですよね。

なぜならコントロールできないポジション、つまり後傾姿勢(お尻が落ちている状況)だからです。

これをスキーのバッジテスト1級、2級、3級でやる人が多いのです。

なぜなら

お尻が落ちたら滑降競技みたいに暴走するから

です。

しかし、滑降競技に出る人はスピードはあってもコントロールができていますよね。

今回はこのことについて深掘り解説します。

技術選やアルペンスキー選手がなぜスピードのある状態で安定するのか?

アルペンスキーの回転競技は素早い動きが求められるので、動きやすい姿勢にならないと勝負にならないです。

かといって直滑降に最も近い滑降競技は回転競技のような姿勢で滑る人はいません。

高速になればなるほど板を雪面にグリップさせて曲げる必要があるので、板がフワフワ浮かないポジション、つまり低い姿勢(腰は落ちない)で板をベターっと雪面に上から押し付けるような滑り方をしないと、選手自身が遠心力や雪面からのちょっとした衝撃で飛んでしまうので低い姿勢になるのです。

「そっか!わかった!」

とこの時点で思う方は大会に出れるレベルの上級者です。

問題は

なぜ技術選やアルペン選手がスピードを出しても安定し、かつ高速でも滑れるのか?

ということでしょう。

上記の動画や画像を見て正しい腰のポジションがわかったところで、今度は

ポイント

  • 腰の位置が高く
  • かつスピードも出て操作性もあるポジションを維持

するにはどうすれば良いか?

次にフォームだけでなく、細かい点についても深掘り解説します。

初心者より、スキーレベルの高い人ほどスピードがあるのに転倒する確率が低い理由

あえて

「転倒」

という言葉を付けましたが、自転車に例えるとわかるかと思うのでこの言葉を使います。

自転車は多くの人が乗れる乗り物の1つです。

補助輪なしで乗れる人がなぜ多いのか?

それは

「自転車はスピードが出ると安定する乗り物」

だからです。

スキーもちょっと似ているところがあり、乗る位置さえ覚えてしまえば上達がわりと速くなるのがスキーというスポーツの特徴です。

しかし、恐怖心があるプルークボーゲンレベルの人は自転車で言えば補助輪レベル、足元が不安定なレベルです。

一方、パラレルターン以上のことができる人たちは恐怖心がだいぶ減るので、だんだんと棒立ちに近い状態に変化、つまり安定して滑れるフォームになってることがほとんどです。

 また、この時同時に

「恐怖心が減る=体を前傾姿勢に持っていける」

という心理的影響もあるので、腰が落ちてしまう(記事上部の図1の③画像参照)ことも少なくなっていきます。

いわゆる腰(お尻)の位置が棒立ちに近い状態になると

ポイント

  • リカバリーがしやすい位置にあり
  • 加速もできるポジション

となるので、パラレルターンができるようになるとボーゲンしかできない人達よりもスピードを簡単に上げていくことも可能になるというわけです。

姿勢もトランポリンのような体制になってるので力も雪面に伝わり、レベルが上がるほど

ポイント

  • スピードも上がり
  • かつ制御しやすく、転けにくい

となるわけです。

逆に上記の画像1にある③の腰が落ちた状態、後傾姿勢になってると暴走したり、制御できない状況なので転倒するリスクも上がります。特に基礎スキー検定(バッジテスト)を受験される人は暴走は減点対象となるので注意が必要です。

腰の位置が高いと万が一転倒しそうになっても元の位置に戻れたりするので、上級者ほど転倒しないというわけです。

大会に出るレベルの人は雪面からのショック吸収もできるので、時速40キロ以上でも年に数えるほどしか転倒しないという人がほとんどとなります。

さて、ここまで足を閉じて滑れない人と足を閉じて滑れる人の違い、大会レベルの人との違いを説明したところで本題に入っていこうと思います。

どこから後傾姿勢でどこまでセーフか?

画像2:この写真どう思います?

さて、記事冒頭の写真に戻ります。

ここでクイズを出します。

上記の画像2の写真はお尻が少し落ちている感じがしますが、後傾姿勢でしょうか?それとも正しい腰のポジションでしょうか?

よくスキー雑誌とかでもプロスキーヤーたちが

「ビンディングより少し後ろにお尻がある状態」

で滑ってたりしますが皆さんどう思いますか?

答えは

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