今回のスキー急斜面のコツは「暴走しないズラし方」について解説します。小回り(ショートターン)、大回り(ロングターン)、中回り(ミドルターン)をコンパクトに滑る方法で、スキー検定で言うと1級以上、2級レベルを解説します。
急斜面のズラし方はこちらの日本スキー教程P75に出てますが、レベル別にイラストで比較すると以下のようになります。
ザックリ説明するとこんな感じになるのですが、例えば下記の動画もスピードがあるように見えますが、結構急斜面でズラして滑ってます。
再生後6分30秒からスロー解説、そしてその後通常スピードで再生されますが、
テールをズラして急斜面を滑ってる
というのがわかる映像かと思います。
この滑り方をどうやってやるのかを今回解説します。
スキー上級者の急斜面のズラし方とは?
初心者向けの急斜面でのズラし方、スピードが出ない滑り方は上記の動画の再生後1分43秒から解説してるので、ここでは上級者の滑り方を解説します。
なお、最初に書いておきますが急斜面の滑り方は上級者でも2パターンあり、カービングターンで滑るケースもあります。
その場合の違いはこんな感じです。
左が今回紹介する滑り方。もう1つは下記のリンク先で詳しく解説してるので、興味のある方は両方読むと上達に役立つかと思います。
急斜面でラクに素早くズラすテクニックとは?
まず写真で比較してもらうとわかりやすいかと思うので、下記をご覧ください。
明らかに左の滑り方の方が雪煙が舞ってますよね?
また、もう1つの違いとして
左の写真の方が明らかにスキー板が横向きになってる。右の写真はスキー板をたわませ、雪煙がほとんどない滑り方。(右側の滑り方解説はこちら→アルペンと基礎スキー上下動の違い。ターン後半加速する板の仕組みを解説)
というのがお分かりになるかと思います。
これが「ズラし」なのですが、下記のイラストで説明すると2番の感じになり、右側の雪煙が少ない滑り方が3番になります。
別の言い方をすれば
- スキー板を横向きにするような動きが業界では「基礎スキー」
- 雪煙を上げないように滑るのが「競技スキー」
とも呼ばれ、タイムを競うアルペンスキー競技はできるだけブレーキしない雪煙の少ない滑り方で滑ります。
基礎スキーとは全日本スキー連盟(SAJ)のスキー検定や全日本スキー技術選手権大会など
「タイムを競わず、ゲレンデでの見栄えと技術で勝負するジャッジスポーツの世界」
を指します。
スピードスケート(アルペン)とフィギュアスケート(基礎スキー)の関係に似てます。
アルペン競技ではなく、ゲレンデでのスキーで素早くターンするには
アルペンのようなフルカービングターンではなく、カービング要素のターンで滑る
ことになります。
では、具体的にどのような滑り方になるのか?
このことは以前、動画とsnowweb.jpで書いたとおりです。
*前半は動画、後半は記事で書いてます。
素早く急斜面をズラして早く滑るには?
上記の動画や記事を読むのが面倒という人はこちらのイラストを見るとわかりやすいかと思います。
いわゆるパラレルターンの大回り、小回り(中回りも含む)は、右側のターン弧で滑ります。
いわゆるズラす滑り方が右側であり、以下のようにレベルが上がるにつれてエッジングしてる時間が短くなるわけです。
このイラストはこの記事冒頭でも出てきましたが、要は
上級者に近いほど、1級に近いほどエッジしてる時間、ターンしてる時間が短いから、コンパクトに見える。板も横を向いてる時間が短いので、スピードも出てくるが暴走はしてない状態
というわけです。
あなたが1級、2級、3級レベルのズレ方を選択するかはわかりませんが、スピードが怖い人ほど3級の「大きなC字ターン弧」で滑ることをお勧めします。
一方、カッコよくテンポよく一定リズムで急斜面をズラして滑りたい人は上記の動画で解説している
「ズラしても速いパラレルターン」
を習得して見てください。
下記の記事でも初心者から上級者まで使えるテクニックを1ページにまとめているので、目指したい滑りを級別で解説してるので検定受けない人も役立つはずです。
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