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上級者がスキー初心者を見下す投稿。武井壮さんと元アルペン日本代表横田昇平(SHO・ラッパー)さんのSNS問題

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スキー1級所持(証拠はプロフィールにあり)、元アルペン選手が上達法、最新のアルペン技術、基礎スキーのテクニックを解説。基礎スキーをアルペン競技のように数値化し、「点数が出る滑り」をYoutubeで公開しています。
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今回はX(旧ツイッター)で注目されている武井壮さんと元アルペンスキー日本代表の横田昇平(SHO・ラッパー)さんの話題を取り上げます。皆さんがSNSなどで考えていただけるキッカケになればと思います。

まず最初に押さえておきたいのは、この問題は人の数だけ見方があるということです。そして、両者とも大阪のスキー用品販売店タナベスポーツさん絡みということです。なお、17日午後に続報を1つ追加してます。(すぐ下にあります)

11月17日追記:投稿でバズった1週間ほど経った今日、こんな投稿がSHOさんのX(旧ツイッター)でアップされました。何か意味があったのでしょうか・・・。

以下は過去のやりとりです。

非常に話題にはなってますが、武井壮さん側がブロック(SHOさんとの交流を止めるXの機能)の話を持ち出しているということは、少なくともあまり良い気持ちではないでしょうし、タナベスポーツさんがどう考えているのかちょっと心配です。

細かいやり取りはSNSの方を見てもらうとして、今回の件でアマチュアリズムとプロと言いますか、全部ではないですが、スキー人気がなぜ落ちたかがなんとなく見え隠れしたかなと思います。

社会にとっての「価値」とは何か?をアスリート(スポーツ選手)は知るべき。食える人と食えない人の違い、プロとアマチュアリズムの違い

今回1番多くの人が気になったのは以下の部分かと思います。

スキーもろくに滑れないのに、スキーメーカーのアンバサダーをどやってますが、スキーなめてるんですか?

https://twitter.com/SHO_aka_STIME/status/1723561618121048280

まあ結果このやり取りで武井壮さんがスキーメーカーのアンバサダーをやっているのがXでは広がって良かったですわ。

https://twitter.com/SHO_aka_STIME/status/1723942905029726230?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1723942905029726230%7Ctwgr%5E450cea3e524d0424051ee130560a59da614facb6%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fsnowweb.jp%2Fski-takeisou-sho2023%2F

正直、武井壮さんのアンバサダー知名度は上がっても、スキー業界やメーカー、音楽、格闘技のイメージが良くなったかは疑問です。

本心なのか、何か狙いがあって発言したのかはわかりません。

SNSですから注目されればフォロワーが増えますし、インフルエンサーに絡んでコメントする人が増えれば増えるほどアルゴリズムが働き、注目度が上がる仕組みです。これはYouTubeにしても同じで、「いいね」ボタンとコメントを投稿するとそのコンテンツが人気になるという仕組みです。(Facebookも似てます)なので、多くの場合フォロワーが増えるんですよね。(イメージダウンで減るケースもあります)

 なのでインフルエンサーに絡むというのは常套手段であるのはSNSをやる人なら知ってる人も多いのですが、印象を悪くする狙いがなかったとしても、上記のコメントはさすがにどうかな?と個人的には思いました。

ただ、両者共苦労人ですし、いろんな想いがあってのやりとりだったのかもしれませんが、武井壮さんとタナベスポーツさんとの契約が続いているというのが社会的な評価の証ではないかと思います。

社会的価値とは?

さて、両者の過去話とかSNSでのやり取りは別として、今回個人的に重要だと思う部分

「社会的価値」

ではないかと思います。

このことは武井壮さんが専修大学での講義で10種競技で日本一になっても飯が食えない理由について語ってます。ちなみに私は10回以上見ました。

この動画はスキーテクニックチャンネルでの基礎スキーとは?技術選上位がアルペン出身である理由の動画内、そして概要欄でも紹介したことがあり、アスリートや好きなことで生活できない人達に1度は見ていただきたい動画として紹介したことがあります。

なぜ社会は武井壮さんと契約をするのか?

もちろん、SHOさんもプロとして活動し、いろんなことをしているのはちょっと調べればわかるのですが、「スキーをなめている」という部分に関しては日本のスキー業界の根深い問題でもあるかなと思ってます。(SHOさんが悪気があって言ってないと思いたいですが)

スキー上手い人に価値がある場合と価値がない場合がある。

スキーが上手い人に価値がある場合とはレッスンやテレビ解説などが代表例ではないかと思います。

皆さんそこにお金を払ったりするので、ここに関しては価値があります。

しかし、社会全体で見るとサッカーや野球のようなメジャースポーツになりきれていないのが日本のスキー産業でしょう。

今はどうかわかりませんが、スキー場の数は世界一なのに、スキーでプロを目指す人が圧倒的に少ないのが日本という国の現状です。

いわゆる「オリンピック競技」(一部プロあり)種目のスポーツ競技はこのアマチュアリズムに当たり、ほとんどの種目はプロ化していません。また、1972年の札幌オリンピックでカールシュランツ事件というのがあり、スキー板を掲げただけで失格になるという時代もあり、

「メーカーからカネもらってる選手は失格にする」

という時代もあったわけです。

今もあるかもしれませんが、1970年代は貴族社会がまだ色濃く残っており、お金をもらう選手は失格にするという時代でした。スポンサーからお金をもらう=オリンピック憲章に反するという理由です。別の言い方をすれば貴族有利な時代に庶民はスポンサーからお金をもらわないと世界レベルで戦えない時代でもありました。理由は謎ですが、今でもオリンピックの試合中、選手のユニフォームに広告がないですよね。オリンピック生みの親でありイギリス人であるクーベルタン男爵の「オリンピック出場者は、スポーツによる金銭報酬を受けるべきでない」」というアマチュアリズム思想は結局、「元々お金がある人が有利になるルールではないか?」と考えています。(五輪の広告収入が消えますからね。アスリートはメーカー契約料やCMのウエイトが大きいのです)多くの国民は東京五輪汚職でだいぶ「オリンピックとは何か?」がわかったのではないかと思います。

なので、どこかスキー業界をはじめ、特にアマチュアスポーツ業界は閉鎖的な業界のせいか

「下手な奴、金のない奴は消えろ文化」

と言いますか、下手な人やお金がない人を見下す文化が今でもあります。(どこにでもあるのかもしれませんが・・・。)

名前を出しませんが、某スキー学校のインストラクターが「痩せてからレッスン受けろ」とSNSで言った女性もいて問題になりました。生徒と先生の間に何があったかわかりませんが、上級者が初心者を見下す人が少数ですがまだいるようです。

実際私もアルペンスキー選手時代に「貧乏人はスキーやめろ」とか「アルバイトは禁止だ」とか言われました。「働きながらスキーをする」ということが理解できない大人が多いことに15歳の私は当時衝撃的でした。表向きは「スキーだけに専念しろ」ですけど、もっと根深い「社会を知らない業界の体質問題」があるのではと考えてます。ちなみに私はアルバイト2つ掛け持ちの高校スキー部員でしたが、インターハイGS27位の選手と0.19秒差でした。アルバイトなしの選手との差はこの程度です。(夏休みだけ畑のバイトとか隠れてしてた選手もいましたけどね)

人間社会ですから嫉妬や差別が出るのは仕方ない部分がありますが、スキー業界の裏の部分は結構見てるので、こういった人が一定数いるのは事実です。

お金は社会的価値のある方に流れる

残念ながらこれが実態ではないかと思います。

 話を武井壮さんとSHOさんの話に戻しますが、上手いスキーヤーよりも「社会的に価値がある」方に社会はお金を払います。

これは別にスキーに限った話ではなく、どの業界でも同じです。

人間ですからイメージの良い方にお金が流れるのは当然です。

残念ながら今の時代、プロレベルのスキー技術を持ったタレントはほとんどいません。しかし、

社会は上手いスキーヤーより、信用のある人にお金を払う

のが現実。

タレント起用は昔からある話であり、武井壮さんが初めてではありません。

むしろ、スキー人口から考えても、上級者よりも初心者の方が圧倒的に市場(マーケット)が大きいのです。

この初心者の市場をきちんとスキー業界はフォローしてきたのか?

私はそこに疑問を感じます。

スキー場の1日券が1万円を超えるところも出てきて、アメリカは1日券36000円というインフレ時代です。

さすがに1日券3万円を超えたらスキーを辞める人が一気に増えるかと思いますが、今でも日本人でスキーをする人がいるのは「スキーが楽しい」と思うスキー技術レベルに到達してるからではないでしょうか?

しかし、国民全体を考えた場合、

スキーの短所

  • スキーはスピードが出るので怖い、寒い、遠い(手間がかかる)
  • パノラマの景色が見える頂上付近は急斜面で怖い。スキーが楽しくない。
  • 値段も高い

と思う人が大半ではないかと思います。

つまり

国民の大半の人にとって

「スキーにそこまでお金を払う価値がない」

わけです。

これが現実です。

タナベスポーツさんの商品戦略はそういった初心者の人でも安く良い商品を提供したいから、独自ブランドを出したのではないかと思いますし、武井壮さんを起用し続けているのではないかと見ています。

スキー人口減少の理由は様々ありますが、ネットか雑誌で「経済のせい」とスキー業界の人の記事を昔見たことがありますが、責任転嫁するのは簡単です。

確かに経済的理由が大きいのはわかってますが、

今の時代、果たしてお金と時間が国民にあってもスキー業界にお金を落としてくれるでしょうか?

スキー人口を増やす努力を本当にスキー業界はしてきたのか?

今回の武井壮さんとSHOさんの件で改めて考えさせられました。

SHOさんの言い方には問題あるかと思いますが、2人ともスキーのことを真剣に考えてる上での行動と私は見てるので、そこを踏まえてスキー業界が少しでも良い方向に変化してくれればと思います。

追伸。話がなんだか右往左往していてすいません・・・。

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