なぜスキー検定2級不合格?基礎パラレルターン小回り・大回りの正しい滑り方

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スキー1級所持(証拠はプロフィールにあり)、元アルペン選手が上達法、最新のアルペン技術、基礎スキーのテクニックを解説。基礎スキーをアルペン競技のように数値化し、「点数が出る滑り」をYoutubeで公開しています。
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今回のスキー上達方法とコツはスキー検定2級不合格者のほとんどの人がやってしまうミスを深掘り解説します。

今回はスキー検定2級に登場する「基礎パラレルターン小回り・大回り」について解説します。

結論から言うと、

足を揃えて滑るだけのパラレルターンをやる人はほぼ間違いなく不合格になる

と覚えてください。(絶対とは言いませんが、私が見た検定ではほぼ全員不合格になってます。)

実際に私は合格しましたが、普通に足を揃えるパラレルターンが滑れても10人中7人くらいが不合格という割合だったので、この理由を解説します。

こんな方におすすめ

  • スキースクール(学校)に通いまくってるのにSAJスキーバッジテスト2級に落ちる方
  • いったいどのように練習し、滑ればスキー検定2級に合格できるのかさっぱりわからない方
  • 2級受験したけど、検定員のアドバイスを聞いても意味が理解できない方
  • そもそも基礎パラレルターンってなに?と悩んでる方
  • 2級に何度も受験してるが、どうして不合格なのかわからない方

こんな人には役立つ内容かと思います。

基礎スキー検定(バッジテスト)は試験です。試験勉強してますか?

結論から言ってしまうと、1番多いのは

そもそもSAJバッジテストのスキー検定種目で、どこがどう見られるかすら調べずに受験する人が多すぎ

ます。

TOEICや英検、高校や大学受験のときは試験なのでみなさん勉強しますが、バッジテストになるとなぜか勉強しないという謎の行動を取って、5000円、1万円以上のお金を失う人が非常に多い印象を昔から受けます。

小学生や中学生が半分以上を占める1級、2級、3級で不合格になるのならまだ理解できますが、問題は親もさっぱりわからないという人も多いでしょう。

もちろん、スキー理論を勉強してもレベルが劣ってる人も落ちますから、ある意味バッジテストは

合格者の共通点

  • 理論を理解する力
  • それを再現する力

つまり、文武両道の能力もある程度必要とされます。

基礎スキーの頂点である技術選に出てる選手たちはどちらかというとコピー能力、上記だと2番に該当する人が圧倒的に多いですが、指導員資格を持つ多くの上位選手は理論も勉強しないといけないので、最終的には1番と2番の両方の力を必要とします。

これはスキー技術選トップレベルの選手や指導員に限らず、初心者も同じくらい全日本スキー連盟(SAJ)が求める「型」を知っておく必要があります。

ただし、これはあくまでも検定の話であり、モーグルやアルペン競技に全部当てはまるという話ではないので、技術の違いをきちんと勉強しておくことも重要です。基礎の技術をそのまま競技に持ち込むとほぼ結果が出ません。ただ、基礎部分は大事なので役立つ部分があることは事実です。技術の使い分けをするには知識と経験の両方が必須です。

SAJスキーバッジテスト2級の基礎パラレルターン小回り、大回りで求められる技術とは?

Photo:Niseko Hanazono

2級で受験する検定種目は以下の通りです。

検定種目

  • シュテムターン
  • 基礎パラレルターン小回り
  • 基礎パラレルターン大回り

の3種目となります。

シュテムターンは2級受験者なら説明不要なのでここでは割愛しますが、問題は

基礎パラレルターンってなに?パラレルターンやればいいんじゃないの?

と勘違いしたまま受験してるのか、小学生、中学生はもちろん、大人にも非常に多かったです。

では、具体的にこの2級から出てくる「基礎」の意味とはなんなのか?

まずはここから説明します。

スキー検定1級と2級で出る「基礎」の意味とは?

簡単に言ってしまうと

「テールのズレを使った安全重視、スピード制御された滑り方」

となります。

要は

スピードはある程度出てるけど、ブレーキしてないように見せかけてブレーキしながら滑るスキー技術

と言えばわかりやすいでしょうか。

イラストで解説するとこんなターンのやり方になります。

ここでは2番に該当します。つまり、スキー板が曲がるときに真横に向けるイメージになります。一方、カービング要素が入る3番は板をしならせる必要があります。1級の大回りに「基礎」がつかないのはこういった理由です。また、赤点線の方に体重が載ってるかも2級では見られます。

 通常スキーをし、リフト乗り場付近でみなさんスピードを落としてリフト乗車しますよね。

この「ブレーキ」は

完全にスキー板を横向きにして止まる技術

となります。

これをゲレンデの滑りに応用するのが2級や3級での「基礎パラレルターン」となります。

基礎とは「テールをズラす」という意味があります。

事実、SAJ資格検定受検者のために2022年度のP71には横滑りがベースにあると書かれており、板を横に向ける技術がSAJの根底にあります。つまり安全な滑りを重視するのが基礎スキーという分野で解釈しても良いかと思います。逆にこれをアルペンスキー競技でやるとブレーキするのでタイムが出ず、基本タブーな技術となります。アルペン競技の世界に来るとオプション的な技術に変わり、ズラす技術は強烈に横に振ったポールセットなどで使います。

しかしゲレンデを滑る際、1回1回ターンするたびに止まると変な滑りになりますよね?

ですが、スキー初心者ほど足を揃えて滑る際に

初心者によくある行動

  • 暴走して止まらない
  • 腰が引けてコントロール不能になる

こういったことがよく起こります。

こういったことが起こらないようにする狙いもあるのかわかりませんが、2級では

ポイント

  • 暴走しない滑り方(スピードコントロール、またはスピード制御できる腰のポジションか)
  • 1級につながるスピード(推進力)があってもコントロールできる舵取りのができるか(上下の運動)
  • ストックを適切に使ってるか

こういった基本中の基本を2級検定では見られます。

では、なぜ2級でこういったことが求められるのか?

SAJの本やスキー雑誌などではあまり書かれていないスキーの本質的な部分を交えて書いていきます。

2級に落ちる人の特徴1:なぜ暴走する滑りがダメなのか?

SAJは全国のスキー場の安全も考え、教育としての立場があり、事実全日本スキー技術選手権は「教育本部」が運営し、アルペンスキーなどの競技は「競技本部」が運営しています。

つまり、基礎スキーというのは根底には「教育」があるので、まず安全な滑り方をきちんと学んでもらう狙いがあります。(アルペンがサーキット技術ならスキー検定はA級、B級などレベル別ライセンスがある自動車教習所と言うとわかりやすいでしょうか)

なので、2級まではスピードが要求されませんし、スキー検定2級1発合格した方法。不合格の人の特徴とは?でもお伝えしましたが、事前講習の段階で検定員から「スピードは出さなくて良い」と言われています。

なので、2級まではスピードを出してもあまり点数につながらないと解釈して問題ないかと思いますし、おそらく受験者で1番低速だった私でも加点をもらってるので、1つ1つの重要ポイントをきちんと押さえた滑りをする方が遥かに合格率が上がるでしょう。

2級に落ちる人の特徴2:上下運動をしているか?

なぜ上下の運動(SAJ的には屈伸運動)が必要か?

諸説あるかもしれませんが、これはアルペン経験者ならみんな知ってますが、

推進力を生むには上下の運動が必要

です。

なぜこれが2級で問われるのか。

理由の1つとして明らかなのは

カービングスキー板に頼った滑りが主流になり、上下運動がないスキーヤーが増えた

という過去が実際にあります。

カービングスキーは板のセンターが引き締まってるので、角付けするだけでたわみますが、上下を使うともっと反発力が上がりターン後半加速します。

また、同時にカービングスキーが普及し、暴走するスキーヤーも増えたことが社会問題になった過去があり、SAJ資格検定受検者のために2022年度のP71に書かれてますし、統計データも下記にあります。

スキーおよびスノーボードにおける傷害発生率と傷害傾向

https://twitter.com/hide_skiarea/status/1757207384811098600

上下運動の重要性は過去にスキーテクニックチャンネルで解説してるので、詳しくはこちらの動画をご覧ください。

この動画はアルペンベースの話ですが、基礎スキーでも同じ原理となります。

スキー板は弓矢のように曲がるようになっており、タイムを競うアルペンスキー選手はこの「しなり」を最大限使います。

年数の経ったスキー板はへたります。板の金具部分を押すとわかりますが、この板の跳ね返りが弱くなり、ターン後半加速しずらい状況になります。1級までは大丈夫なケースが多いですが、ターン後半の加速が重視されるテクニカル・クラウンを受験される方は板の性能がきちんと発揮できてるか今一度用具を確認してください。スキー板の寿命はだいたい滑走日数100日くらいと言われています。

基礎スキー検定の場合、2級まではスピードは求められませんが、2級は1級の前の種目となるので1級に向けて見られるのかわかりませんが、SAJの検定員向けの動画を見ても上下運動を評価の対象としています。

2022年度 公認スキー検定員クリニック理論 e-ラーニング(動画再生後22分のところ)

https://twitter.com/hide_skiarea/status/1756792584280965488

この動画の中で「脚部の屈伸が足りないため、回旋がうまくできていない」とナレーションが入ってます。

これプラス、上記の私の動画でも語ってますが、1級になるとターン後半の推進力が評価の対象となるので、2級はその推進力を生むための上下運動という基本的な動きが見られるのだと思います。(あくまでも個人の主観です^^;)

上下の動けば、ターンする際重力の力も板に加わり、板がしなりやすく、ターン後半加速することにつながるので、おそらくですが上下運動を2級の評価項目に入れてるのだと思われます。

2級に落ちる人の特徴3:ストックをきちんと使えてるか?

板だけで綺麗なターンができるのであればストックはスキー用品店から消えてることでしょう。

ではなぜ、ストックを使う必要性があるのか?

バランスを保つだけではないのです。

理由は以下の通りになります。

ポイント

  • 後傾姿勢だった腰の位置が高い位置に簡単に戻しやすくなるため
  • 1番の腰のポジションをニュートラルポジション(立ってる状態に近い状況。下記の動画参照)に戻しやすくなり、きちんとしたターン始動がしやすくなるため
  • ストックを使うと後傾姿勢ではないことが多く、スキーの暴走も防ぎやすい

といったメリットがあるので、ストックは初心者からオリンピック選手まで全員使う基本技術となります。

2級でも重要な要素です。

逆にストックが使えない人、特に2級不合格者に見られるのがストックを使うことに慣れておらず、そのまま下半身だけでターンし、後傾姿勢をアピールして64点以下になるケースです。

実際に検定動画などがネットにいっぱいあるので、各スキースクールの検定動画などを見比べて見てください。

ちなみに外足荷重してるかも重要ポイントであり、これができていないと内倒する可能性が高くなるので、こういった細かいミスも減らしましょう。

SAJスキー検定受験者は種目の意図と検定員がどこを見るかきちんと調べましょう。

結論、こういうことです。

なぜ「パラレルターン」ではなく、「基礎パラレルターン」という名前になってるのかどうか。

検定員はいったいどこをどう見て点数を付けてるのか。

実際に事前講習で聞いた話や私がリサーチのためにした「ある質問」など、より詳しいノウハウはスキー検定2級1発合格した方法。不合格の人の特徴とは?に記録してあるので、気になる人は併せて読んでみてください。

スキー上達方法とコツ。SAJバッジテスト合格・不合格の違い、1桁順位を獲得したアルペン練習のコツでも他の2級合格のコツなどをまとめてるのでぜひブックマークしてご覧ください。

*スキー上達のための練習手順、検定に必要な要素表も掲載しておきます。(SAJ検定クリニックなどを元にしてますが、一部主観もあります)

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