賢いスキー板の選び方。高額な用具を購入しても上手くならない理由

賢いスキー板の選び方。高額な用具を購入しても上手くならない理由
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今回のスキー用品の選び方は「良い道具が上達への近道」というのはセールストークということを書きます。結論、練習するしか上達への近道はないのです。

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よく考えてみてください。

  1. メジャーリーグのホームラン王と同じバットでホームラン量産できるか?
  2. 100m世界記録保持者と同じシューズで走ると9秒出るか?

こういったハイレベルの話はハイレベルの人であれば、タイムの短縮、飛距離が伸びるといったことはあるでしょう。

ゴルフの世界では

「カネをかけると飛距離が伸びる」

なんて言葉を動画かなんかで聞いたことありますが、仮にタイムや飛距離が伸びても

「結果=上達」

とはなってないケースもあります。

良い例が2008年の北京オリンピック水泳のウェア問題です。(下記に書いてます)

多くの人は

トップアスリートは膨大な時間を費やし、圧倒的な練習量であそこまで上手くなっている

ということを忘れています。

テレビのアスリートやプロスキーヤーの動画など華やかな部分だけ見て、物事を判断するのは非常に危険です。

良いスキー板はあなたを上達させるのではなく、結果を変えるだけであり、あなたの技術ではない。

Photo:Sapporo Teine

2007年頃、イギリスのSPEEDOというブランドの生産を手がけていたミズノ(日本)との契約が切れました。

この時期を境にのちに使用禁止となり、圧倒的にタイムが出るレーザーレーサーという水着をSPEEDOが生産を始め、ミズノはミズノブランドで2008年北京五輪を目指すことになりました。

しかし、このレーザーレーサー。

着用するのに30分から2時間かかるもので、一人では着れないレベルの締め付けがある水着

で、結果的にこれが世界記録を伸ばすことになったわけです。(水の抵抗を極限まで減らすとんでもない水着だった)

結果的にミズノ契約選手もSPEEDOを使えることになり、日本人選手が世界と対等に戦えることになるわけです。

マラソンの世界でもナイキが「フルマラソン2時間切りプロジェクト」をスタートし、2017年にNike Zoom Vaporfly Eliteが販売され、世界中でそれまで常識だった「薄底シューズ」から「厚底シューズ」時代へとシフトしました。

いわゆる

「上位選手のほとんどがなぜかピンクの厚底ナイキマラソンシューズ」

という時代になり、この水着とマラソンシューズの経済効果は凄かったのを覚えています。(水着で2000億だったかな?)

マラソンは常識になりましたが、一方の水泳のレーザーレーサーは

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開発ばかりが進み、選手を置き去りにした

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という理由で、結果的に使用禁止になりました。

ミズノの心境は当時どんな気持ちだったのかは察するしかないですが、勝てば商品が売れ、CM依頼などがきて選手自身も下手すれば1回の金メダルで億万長者になるチャンスでもあります。

このマラソンと水泳の事例は用具のおかげであり、上達ではない有名な事例の1つです。

高額なスキー板はあなたを上達させない。カービングスキー板になっても下手な人が多い理由

Photo:Niseko Hanazono

2000年頃、カービングスキー板が世界中で売れて今に至りますが、このスキー板の何がすごいのかというと

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板を傾けるだけで曲がる

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という画期的な設計にあります。

スキー板の先端とテール(後ろ)を広くすることで、初心者でも簡単に曲がることができるわけですが、実際にゲレンデ全体を見渡すと2024年のこの記事を書いてる現在でも

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上手い人と下手な人の割合が80対20というこの世のルール(パレートの法則)を逸脱していない。

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状況ではないかと思います。

逆に靭帯断裂などの怪我が増えてるのではないかと肌感覚でありますが、上手い人と下手な人の割合が1990年代、80年代と変わっていない感じがします。

ゲレンデを見れば圧倒的に初心者・中級者が多く、上手くなるのであればもっと急斜面にスキーヤーがいても良いと思うのですが・・・。

と思うのです。

用具でタイムが変わることはあるが、イコール上手くなったというわけではないことも多々ある。

Photo:Henrik Kristoffersen/shutterstock.com

タイムを競う世界では用具を変えるだけで成績が上がる事例はあります。

スキーの場合、有名な選手の一人としてヘンリック・クリストファーセン(ノルウェー)がいます。

彼はロシニョール時代からブーツ問題が起きると途端に成績が下がることは有名で、Vandeer移籍後もロシニョール傘下のラングとの契約が切れ、独自にブーツを作るしかないVandeerは開発が遅れ、2023−2024シーズンの彼の成績はガタ落ちでした。

クリストファーセンの技術が下がったのか、回りの選手のレベルが上がったのか、それともブーツのせいなのかは2024−2025シーズンに証明されるでしょうが、こういった事例は数多くあります。

しかし、この記事を見てるほとんどの人は一般人でしょう。

タイムを競う世界では0.01秒をこだわる必要があるので、用具は選びは大切ですが、

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1級レベルまではどの用具でも大差がないと断言しても良い

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です。

スキーが下手なうちはテスト期間で予算はかけるべきではない

Photo:Niseko Hanazono

スキーに限らず、何かを始めるときは誰もが初心者からスタートします。

仮に最初から初期投資額が大きければ、それを継続しない場合、元は取れないですし、用具は宝の持ち腐れとなります。

特にスキーの場合、1級レベルまでは

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レンタルスキーや安い2、3万円のセットスキーでも私は1級合格する自信はあります。

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私以外でもオリンピック選手レベル、全日本選手権レベルの人は余裕でどんな用具でもほとんどの人は1級合格くらいはするでしょう。

なぜならスキー板は

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基本、木材を重ねただけのもの

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だからです。(奥が深いですけどね)

これが時速50キロ以上出るアルペンレースになれば板がバタつくので、ある程度のスペック(性能)が欲しいですが、1級まではスピードもそこまでないので、どの用具でも上手い人は普通に合格するでしょう。

実際にプロスキーヤーがレンタル用の用具でどんな滑りをするのかは検索すれば出てくるので詳しくは調べて欲しいのですが、要は

スキーが下手なうちはお金をかけるな

ということです。

高額な用具を身につけても急にスキーが上手くなるということはないです。

逆に総額100万くらいの装備で滑っても、

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あの人、八の字で身の丈に合っていない

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と思われるのがオチです。

高級スポーツカーでエンストしまくるとカッコ悪いですよね?

それと同じことをスキー場でやるようなものなので、自分のレベルに合ったスキー用具を選ぶべきです。

10万円以上のスキー板を履くのは

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上級者になってからか、スキーインストラクターで飯が食えるくらいのレベルになってからで十分

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です。

高額なスキー用具を使う人は最終的に元が取れるから買うわけです。(そうでない人も多いけど)

1級レベル、アルペンの地方レースで一桁くらいのレベルでもこのくらいのお金が稼げるので、プロとして食っていけるかな?というレベルになってからお金をかけましょう。

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