スキーはセンターポジションが9割。レデツカ、2026年冬季五輪二刀流断念へ PR含む

今回の話題は2つです。お好きな方を目次からご覧ください。
レデツカ、2026年冬季オリンピックでのスキー・スノーボード二刀流断念へ
すでにXでお伝えした通りですが、スキーとスノーボードの両方で金メダルを冬季オリンピックで獲得しているレデツカが、国際オリンピック委員会(IOC)側にスキーとスノーボードの2種目に出場できるよう交渉してましたが、認められないという結果になりました。
IOC側はこれだけ有名な選手がいるということは知っていたはずかと思いますが、大人の事情なのかわかりませんが少なくとも
「アスリートよりも日程を優先した」
のは事実となってしまいました。
2種目の金メダリストとは言え、たった1人の選手。
1人のために日程を当初決める際に考慮できなかったのかもしれませんが、IOC側もどのように日程を決定したのか気にはなりますが、スキーやスノーボードW杯の日程はもちろん、他のスポーツとの視聴率の問題、放映スケジュールなど、どうにもならない部分があったのかもしれません。
この4年間二刀流で計画を進めてきたレデツカ。
夏と冬での畑違いで活躍したオリンピック選手は過去にもいましたが(橋本聖子さんとか)、冬季スポーツでの2種目金メダルレベルというのは異例の存在でした。
「時間」が二刀流の意外なデメリットになったわけですが、今後二刀流でスポーツを極めたいアスリートにとってはこういった「大人の事情」も考慮していかないといけないのかもしれませんね。
レデツカのスポンサーとの契約内容もどうなってるのか気にはなりますが、オリンピックシーズンはテレビ露出も増え、スキー選手も広告がつきやすい時期でもあるので、強化費用にも影響してくるのではないかと思われます。
複数年契約ならば違約金も出そうな案件ですが、スポンサー契約する際もこういった可能性も契約内容に盛り込む必要がアスリートにはあるでしょう。
今後どうするのか気になるところです。
スキーはセンターポジションが9割。それだけ重要という話。

センターポジションに乗り続けるにはどうすれば良いか?
なんだかベストセラー本「9割シリーズ」のようなタイトルをつけてしまいましたが、それだけ重要ですよという話です。
以前2つの動画をYouTubeで配信してますが、今回は補足というか、もう少し深ぼって書いてみたいと思います。
センターポジションと言ってもメーカーによって乗る位置が変わることは下記の動画でも解説した通りですが、簡単に言ってしまうと
ビンディングの真上に腰がある状態
になるわけです。
しかし、アルペンにしろ基礎スキーヤーにしろセンターポジションに乗り続けることができません。
なぜか?
そもそもセンターに乗り続けることに特化した反復練習をしていない
ということが1番の原因かなと思われます。
例えば私のスキーチームも他のレーシングチームも大会上位に何人も排出するところは必ずと言って良いほど
「まっすぐなターンからまず教える」
ということをやります。
まっすぐなターン、板をきちんとしならせるカービングターンの反復練習の映像は下記で出てくるので、センターポジションに乗れない人は、この練習を徹底的に緩斜面で欲しいのです。
再生後5分10秒のところから出てきますが、多くのアルペンスキー選手はまず
最も簡単なターンから練習する。簡単とは「ストレートなターン」のこと。まっすぐなターンで正しく荷重できなければ、深回りも絶対無理
なのです。
「1番簡単なターンを正しくできるか?」
という話です。
当たり前の話ですが、足し算、引き算できないと数学は無理です。
ですが、スキーの場合小学1年生レベルの算数をスルーして、いきなり中学の数学に挑戦する人があまりにも多すぎます。
普通の凡人がスキーが上手くなるには何年もかかります。
それが普通です。
外足荷重とか腕の位置とかいろんな指導がありますが、個人的にはまずセンターポジションにきちんと乗れないと話が始まらないので、まずは
できるまで何度も何日も何年も反復練習してほしい
と思います。
ポジションはスキーで最も重要な部分ですから。

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基礎・競技に関係なく使えるスキー上達法についてYouTubeとブログで解説しています。用具に関する話題なども豊富にブログで書いてます。