速報:2025スキー技術選の点数傾向とFEC佐々木明選手の結果。ロングターンフリーウェーブのリザルトと動画

第62回全日本スキー技術選の初日が終わり、2種目が終わりました。佐々木明選手の話題を混ぜながら、まずロングターンフリーのウェーブに関して総括したいと思います。
W杯レベルと遜色のないレベルになった佐々木明選手。相原選手と同じく腰高選手有利なレースに。
個人的に
化ければW杯で1番日本人で結果を出すのが相原史朗選手
と思うくらい、個人的には好きな滑りの相原選手が白馬のファーイーストカップ男子回転で日本人トップになりました。
続いて日本人2位は小山陽平選手、3位に佐々木明選手となり、悪条件や急斜面に強い選手が並んだ結果となりました。
W杯も出てるノエル・フォン・グリュニーゲンも出ており、父親譲りのグリュニーゲンターン?(日本限定の名称)だったのか見ていてよくわからなったのですが、佐々木明選手と僅差の5位。トップ10が割と僅差になったレースとなりました。
相原選手も佐々木明選手も共通してるのは
掘れたレースや振った難易度の高いセットに強い腰高ポジション
という点です。
ただ、欠点を言えば緩斜面にそこまで強くないのですが(他の選手次第もある)、白馬のFECに限って言えば掘れたレースだったので腰高の選手はやはり強いなーという印象を受けました。
公式リザルトは以下の通りです。
2025スキー技術選第1日目予選ロングターンフリーウェーブを総括。アルペン経験者有利なコースレイアウトだった。
まだ見ていないのですが、ファットスキーで出場した選手もいるとのことで、エンタメ部門?もそのうち用意していいんじゃないかと思ったりもするスキー技術選。
日本スキー教程改定直後の試合ということもあり、非常に注目されます。
まずは初日の結果と動画からどうぞ。
とりあえずザックリと飛ばしながら重要箇所だけ見ていきましたが、ロングターンフリーウェーブ種目に限っては
- 天候で随分と滑り方の表現に差が出た
- 武田竜選手の時は視界不良で失敗する確率を下げるため、腰の位置を少し高めにした印象。(ウェーブを無難に着地できるようにターン弧を調整)
- 全体的に見栄えの良い、ビジュアル的にかっこいい選手に点数がついてる印象
といった感じを持ってます。
アーティステックジャッジが2名だとは思いますが、もし天候が全員同じであればジャッジももっとスタート部分が見えたのではないかと思ったりもします。
雪もかなり柔らかい印象で、ターン後半の加速(抜け)をなかなか表現できなかった選手も多かったのではないかと思いますが、こういったシチュエーションでは逆にミスが出にくい滑りの方が得点を伸ばせるのかな?といった印象もありました。(ジャッジではないのでわかりません)
また、今回ウェーブが出てきたわけですが、女子選手の中には柵の方にジャンプして突っ込んだりする選手もおり、
ウェーブ処理経験値が低い選手が目立った。これはアルペンスキー競技の基本中の基本
でもあるので、アルペン選手には有利な展開だったかなと思います。
また、技術選でウェーブは「カッコよく見せる場所」でもあるので、奥村駿選手は最初のウェーブで点数を決めてきた印象があります。
ウェーブの処理はアルペン4種目全部で出てきますが、
- 捉えのタイミング
- 荷重するタイミング
- 抱え込むタイミング
などをよく考えてレース前にインスペクションし、本番で滑るのが基本です。
特に斜面変化の時にターンに圧が残るとスキー板のトップが簡単に浮くので、飛んでいくのはほぼ確実になります。
なぜウェーブが設定されたかをよく考えるべき
であり、
- 縦ラインだと飛びすぎて暴走とみなされ減点
- ターン後半まで圧を残しすぎて後傾で減点
- ショック吸収できないと減点
になるのではないかな?と個人的に思いました。
少なくとも上記の3つの点はアルペンではマイナスであり、タイムが伸びません。
そもそもポジションが悪いスキーヤーはウェーブ処理でボロが必ず出ますから、そういった選手たちを篩にかける狙いもあったと思います。
つまり、2022年から2024年までは横移動主流でしたが、ウェーブが出てきたことで技術選で求められる滑り方にまた変化が出てきてる気もしてます。
技術の引き出しがある選手は今大会良い結果がより明確に出るのではないかな?と思っており、最後までどうなるか見ていきたいなと思います。

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基礎・競技に関係なく使えるスキー上達法についてYouTubeとブログで解説しています。用具に関する話題なども豊富にブログで書いてます。