センターポジションとは何か?スキー上達する人、練習しても上手くならない人の違いはココ PR
今回はスキーで1番重要であるセンターポジションとは何か?それはどこなのか?について詳しく解説します。
スキーをどんなに一生懸命練習しても上手くならない人たちがいます。そのほとんどに共通してるのが
「センターポジション」
に乗っていないこと。
これができないとオリンピックで金メダル取れる身体能力があっても上手くならないです。逆にこれができる人は、部活動をしない人でも上手くなるスピードが早いです。
別の例えで言うなら、国語(漢字)ができないといくら計算力や暗記力があっても問題文が読めない。つまり、数学や理科、社会で点数が取れないのと同じで、センターポジションは学校で言う「国語」のような存在です。
言葉が読めない、喋れないと社会でも大変ですし、海外で生きていくことすら大変ですよね。
スキーも同じで、肝となる部分ができていないと、他の運動部分が全く連動しなくなります。
センターポジションとは「素直に体重を預けられるポジション」って言うけど、「意味がわからない」という人へ
センターポジションという意味を調べると、全日本スキー連盟(SAJ)の日本スキー教程にはこう書かれています。
センターポジションとは全身をリラックスさせ、素直に体重を預けられるポジション
何言ってるか意味わかんなぁーーーい
という方大勢いるかと思います(笑)
私もこれ見た時意味わかりませんでした。^^;(言いたいことはわかるけど・・・)
写真も出てますが、そっくり真似しても多分多くの人はちゃんとした位置に乗ることができない人がほとんどかと思います。
なので、これをすんごーーーーーーくわかりやすく説明します。
スキーはターンから学ばない方が上達が早くなる理由
まず先になぜセンターポジション(正しい腰の位置)を理解しないといけないのか?について説明します。
この上達の手順は私が作成したオリジナルのノウハウですが、私のスキー部はインターハイ常連校から低迷した時期がありまして、低迷期の順番は
ステップ2→ステップ1
だったんです。つまり、
外足荷重をいくら教えても、毎日アルペンの練習で何千、何万回ターンさせてもみんなアルペンで成績が出ない。元々センターポジションを理解していた全国中学スキー大会経験者のみ成績が伸びていった
ということが元アルペン日本代表コーチの悩みでした。
そこで順番を変え、センターポジションを優先し、それから外足荷重を教えたら、私を含め次々に選手たちが一桁順位になっていったという経緯があり、再現性の高い練習としてのちにアルペンスキー日本代表選手を輩出し、今はテレビ解説者など務めている方も指導していってます。
つまり、YouTubeのスキーテクニックチャンネルの動画の最後に出てくる上達法は
- 他のレーシングチームでも使われ、やはり一桁順位選手になっていった再現性の高いスキー上達方法
- かつ、転倒リスクも少ない
- タイムも出る
- 板のテールをズラせば基礎スキーでも応用可能
という基礎・競技共通のこだわりのスキー練習方法となります。
それをさらにブラッシュアップし、重要な練習のみに絞り、一般スキーヤー向けにアレンジしたのが、最短でスキー上手くなりたい人へ。1級レベルの上級者になる練習方法とポイントです。
ターンのやり方をいくら練習しても上級者であるアルペンスキー選手でも上手くならないのですから、そもそもの根本的な「基礎」を知らないと時間の浪費になります。
スキーは道具を使うスポーツ。正しく力を伝えないと、思うように曲がってくれない。
もうこれが鉄則です。
スキーをはじめ、陸上競技にしろ、球技にしろ、地球に住んでいる以上私たちは地面に接して生きています。
つまり、生きてるだけで重力の影響を受けるので、運動の仕組みを理解するには物理学を学ぶ必要がありますが、そこまでしなくても
スキーってそういう仕組みなのね!
とだいたいで分かれば十分です。(私も物理学とかよく知らないので^^;)
センターポジションとはこれ。映像と写真で解説
以前、センターポジションは3つあるということを上級者とアルペン選手向けに解説した動画を出したことがありますが、要は
ビンディングの真上にお尻をキープし続けること。
をセンターポジションと言います。
ただし、ここで注意しないといけないのは
センターポジションとは、ただビンディングの真上に乗り続けるだけでなく、①スキー板がきちんと雪面にトップからテールまでグリップさせるポジションであること。②スキーの真ん中部分を弓矢のようにしならせ、ターン後半加速し、③場合によっては斜面の角度によってエッジの強弱を変えることもできること。
という作業を一気にできるポジションが「センターポジション」です。
なので、ただ立ってるだけはNGとなります。
ちなみに2014年の日本スキー教程以降はセンターポジションという言葉ではなく、「腰高ポジション」とよくスキー雑誌で言われてきました。
それが下記の動画です。
「センターポジション」とか「腰高ポジション」とか言い方は時代によって変わりますが、要は
トランポリンのように立ってる姿勢が最も力が伝わる
という原理原則をまず理解することが大事です。
ですが、実際直立不動だとコケますし、コブなんか入ったら膝を痛めるので、あくまでも
「そういった原理でスキー板に力が伝わり、雪面から弓矢のようにスキー板がしなって、反動(加速)が来る」
ということを理解してください。
そして、ただ立ってるだけでは危なく、「正しい上下動」を使うことで
- 雪面からくるショックを和らげたり、
- 雪面にさらに圧力を加え、ターン後半加速する
といったことが起き、アルペン選手はもちろん、スキー検定1級・2級でも評価の対象となります。(2級はスピード出さなくても加点出たので、むしろ正確なターンで十分です。)
ですが、多くの人はアルペン経験がなく、検定の現場に行っても
「ただ椅子に座って立って」
のような意味不明な上下動をして不合格になってる人を見てきてるので、センターポジションとセットで上下動について次回解説します。
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スキーは楽しくゲレンデで安全にみんなが楽しめればそれで良いと思います。ただ、検定やアルペンなどは最低限やるべきことがあるので、ブログとYouTube、Xでそれぞれ細かくお伝えしてます。アルペンW杯・冬季五輪速報もやってます。