訂正:貴族(アマチュア思想)VSプロ問題再燃?FISのスキーヘルメット広告ルール変更あるか?
1972年の冬季オリンピック以来?と言っても良いくらい、国際スキー・スノーボード連盟(FIS)とレッドブルがバチバチしてきているので、このヘルメット広告ルール問題を取り上げます。
結論から言うと
国際スキー・スノーボード連盟(FIS)とレッドブルを含む「スキーヘルメット丸ごと広告問題」でなーんか揉めている
という状況です。
FIS内部でいったい何が起きているのか?
ここからはあくまでも私個人の主観であり、感想となりますが外部の私たちの視点から考えるとここ最近アルペンスキー業界を含むスキー・スノーボード業界はこんな感じになってきています。
画像1:
FISの規定ではメーカー名に商品名を入れることができないと明記されています。なのでレッドブルヴァンディアレーシングから「ヴァンディアレーシング」となっています。ロゴもレッドブルのシンボルである闘牛マークではなく、「レーシング」と書いてます・・・。が、私の目が悪いのか遠くから見ると闘牛っぽく見えるのは気のせいでしょうか・・・^^;
画像2
とまあ、レッドブル勢力が勢いを増しており、FISは何らかの危機感を抱いているのではないかというのが個人的な予測です。
全面広告に規定はない。スイススキーチームウエアが良い例
スイスのディエゴ・ツューガー氏は上記の記事の中で
「そもそもそのような広告の規定は存在しない」
と明言しており、歴史上のスイスチームのウエア問題を例に挙げています。
訂正:執筆後さらに調べたら規定見つけましたので記事化しました。→SAJ日本人選手4名規定違反になる?FISのレッドブルスキースノボヘルメット広告問題
アルペンスキーW杯を見ている人はお分かりかと思いますが、スイスチームはメインスポンサーカラーでレーシングワンピースの色が変わります。
90年代はチーズメーカーで黄色、スイスエアーはなぜか黒ベースでしたが、SWISS.COM(日本で言うドコモ)は青と白、そして現在はスイス第2位の携帯会社サンライズ(日本で言うauまたはソフトバンク)なので赤っぽいオレンジとなっています。
よって、おそらくレッドブルのヘルメット全面広告デザインの変更はないと思われます。(少なくとも23/24シーズンは。多分・・・)
しかし、Vandeerのロゴ変更問題でFIS側と何らかの衝突があったのかもしれません。
このVandeer問題以降、突然ヘルメットルールに関することが話題になったのは偶然なのでしょうか。
アルペンスキー業界革命のためのリベラル派と保守派が多分ぶつかっているはず。
エリアシュ会長になってからFISは色々動きが出てきています。
なぜか北米に2往復するスケジュールになって各国連盟の経費が増大したり、複合種目を消したりと色々試行錯誤になってきています。
もちろん、今後予想されるヨーロッパの深刻な雪不足問題も頭に入れつつ、W杯スケジュールを組まないといけないわけですが、1往復で済むものをわざわざ2往復する理由は何らかの力が働いている可能性が高いでしょう。
ちなみにこの夏のオーストリアチームの南米合宿費用は2000万円超えとなっており、W杯ではこういった移動を何度も繰り返すわけです。
数多くのナショナルチームメンバーとスタッフを抱えるほど経費はものすごく増え、運営自体にも問題が出てきます。
アメリカチームがオーストリアチームと並ぶくらい政治的力が強くなったイメージだけはありますが、今後W杯通算100勝を超えるであろうミカエラ・シフリンが引退するまではアメリカチームはまだ潤うのではないかと見ています。
しかもアメリカには雪が豊富で、マンモスマウンテンは8月6日まで天然雪で普通にスキー場が営業していました。(積雪17mあったので)
一方、一部を除きヨーロッパは雪がそもそもないという状況の地域もあります。
この雪の降る地域の勢力が増してくることが今後予想されますし、お金も同時に動くはずです。(ニセコや北海道が良い例。札幌招致のメリットの1つが積雪です。税金でやるのは反対ですが。)
オーストリアに会社があるレッドブルは創業当初からナショナルチームと深い関係にありますし、生産国はスイスだったりするので今後どうなるのか気になります。
続報があれば追ってお伝えします。