2025年に日本スキー教程改訂版のベーシックパラレルターンを1級・2級バッジテストで扱う場合の注意点

2025年に日本スキー教程改訂版のベーシックパラレルターンを1級・2級バッジテストで扱う場合の注意点

以前、2024日本スキー教程改訂箇所。バッジテスト1級・2級受験者は読まない方が良い理由という記事を書きましたが、今回はベーシックパラレルターンについて深ぼって疑問点を書きたいと思います。

読む前の注意:今回はバッジテスト1級と2級受験者向けに書いてますが、私自身検定員ではないので情報を鵜呑みにしないでください。あくまでも1級合格者の立場から書きます。また、実際に読んでないと理解できない内容なので、1度書店で手に取って見てください。
*動画版はこちら

まず2024年11月1日時点での結論ですが、

2024−2025シーズンのスキー検定は従来通りの評価の仕方

で間違いないかなーと思います。(あくまでも個人の予想です。)

日本スキー教程改訂版のベーシックパラレルターン大回り(ブルーゾーン)の連続写真がカービングターンになってるのでひょっとすると評価の仕方が変わってる?かもしれません。事前講習でカービングターンを2級でやると加点につながるのか検定員に確認してみるのも良いと思います。ちなみに私は2023−2024シーズンに2級受験の際、検定員に確認したらカービングOKでしたがカービングを封印しても大回り、小回り共に加点になりました。(下記動画に当時の合格証とSNSメモあり)ただ、こちらの本には「横滑りがベース」と書いてるので(P71参照)級別バッジテスト受験者は「基礎スキー」の滑り方を研究しておくことを強くお勧めします。

ただ、1つ気掛かりなのは

  1. スキーグラフィック2024年11月号にて「(スキー教程改訂版のこと)検定を受ける人にも上達に役立ててもらえれば」と書いてる点
  2. 2024年7月11日改訂の「公認スキーバッジテスト基準と実施要項」にある検定のベーシックパラレルターン小回りと日本スキー協定改訂版のベーシックパラレルターンを照らし合わせ、滑り方を検定で間違える人が出るのではないか?
  3. ベーシックパラレルターンの概念をスキー教程改訂版から学ぶのは問題ないが、実際の検定合格者のベーシックパラレルターン小回りの滑りはダイナミックの方のはず。(2級の大回りは教程のベーシックパラレルターンの写真で合格できると思いますが、1級は「?」マークが自分では付いてます)

と思ったので、前回動画にまとめました。

日本スキー教程とSAJバッジテストは別物で考えた方が良いと言った理由

スキーグラフィック2024年11月号では「スキー検定を目指す人にも」と日本スキー教程改訂版を紹介しています。

ですが、私は検定受験者、特に級別バッジテストの1級と2級受験者には動画内でおすすめしていません。

それは公認スキーバッジテスト基準と実施要項にもベーシックパラレルターンと書いてあり、

2級ならまだしも1級でブルーゾーンのベーシックパラレルターンを参考にする人が出てくるのではないか?

という疑問点があるからです。

ベーシックパラレルターンとは?

前回の日本スキー教程はハッキリとスキー検定種目である

  1. 基礎パラレルターン小回り
  2. 基礎パラレルターン大回り

の見本連続写真が掲載されてましたが、2024年10月7日発売の日本スキー教程改訂版ではカットされています。

スキーグラフィック2024年11月号では、基礎パラレルターンとベーシックパラレルターンの違いについては言及していなく、名前の変更となってるので滑り方の違いはなさそうで、おそらく今までと変わらないかと思います。

スキーグラフィックでは日本スキー教程改訂版を検定受験者におすすめしてますが、ベーシックパラレルターンは改訂版だと「パラレルターンへの指導」という位置付けで、実践的なダイナミックパラレルターンだとスキッティングターンという言葉に切り替わってます。

詳しくは本を手に取って読んで欲しいのですが、簡単に言ってしまうと

この本は今回は指導者向けの内容であり、検定受験者向けではない内容でどれが検定の滑りかわかりにくい

というのが私の読んだ感想です。

なので、検定受験者にはおすすめできないと動画の中で説明したのです。

1級と2級受験者は日本スキー教程改訂版のどこを参考にすれば良いのか?

もし検定員の評価が昨年と変わらないのであれば、下記の動画で解説した通りの部分を見るのではないかと思います。

また、SAJのスキー検定の公式ホームページにも滑り方の違いがはっきり出てるので

  1. SAJ、日本スキー教程、級別バッジテスト検定種目速報にある実際のスキー検定合否のSAJ公式解説動画
  2. スキー検定公式サイトのデモンストレーターの滑りの違いを比較する

この2つを参考にした方が無料で済みますし、合否の違いもきちんとわかるのでスキー教程を買わなくても良くなります。

あとは事前講習で検定員によって重要視する視点が違うので、その辺もきちんと試験本番前に聞くことをおすすめします。

*私が受験した時の検定員との裏話もあり

逆に日本スキー教程改訂版だと検定種目は1級と2級両方で「ベーシックパラレルターン小回り」と記載してるので、青の部分のベーシックパラレルターンと勘違いする人も出てくるかも?しれません。

MEMO:ダイナミックパラレルターンではベーシックパラレルターンは出ず、名前が検定種目名では出てこない「スキッティングターン」になっている。おそらく1級はダイナミックパラレルターンにあるスキッティングのパラレルターン小回りを評価するはず。上記の私の滑りが70点でギリギリというレベルなので1つの指標になるはずです。
下記の点線部分に関してはあくまでも私の主観であり、参考にすべきでなく事前講習で検定員に必ず聞いてください。

7月11日にバッジテスト実施要項が改正されてますが、もし今後SAJから検定種目にアナウンスがない場合、2級は青のベーシックパラレルターン、1級はダイナミックパラレルターンにあるスキッティングのパラレルターン小回りが求められる滑りかと思います。しかし、1級検定種目は「ベーシックパラレルターン小回り」、つまり「ベーシック(基礎)=横滑り」という意味なので、級別バッジテストでのフルカービングターンは引き続き69点の対象になるはずです。詳しくは昨年動画にしてるので下記の動画を参考にしてください。パラレルターン小回りはテクニカル・クラウンでやるものであり、スキー教程と検定種目を分けて考えないと混乱する方もいると思いますので、私はバッジテスト受験者にはスキー教程をお勧めしていません。あくまでもSAJ検定公式サイトのデモンストレーターの見本の滑りを参考にすべきでしょう。

2025−2026シーズンは新スキー教程ベースで検定種目変わる?

さて、ここまで日本スキー教程改訂版にあるベーシックパラレルターンについて書いてきました。

話がややこしいと思う方も多いかと思いますが、

  • ベーシックパラレルターン(ズレがある)
  • パラレルターン(ズレがない。または限りなくズレが少ない)

という違いをきちんと分けて考えないと、スキー教程のブルーゾーンのベーシックパラレルターンに囚われたまま受験することになるかと思います。

2級のベーシックパラレルターン大回りと小回りは合格できるかもしれない滑り方

今回は1級と2級受験者に対して日本スキー教程を読む際の注意点について書きました。

おそらく今後スキー検定に特化したSAJ資格検定受検者のためにの2024年、2025年度版が発売されるのではないかと予想されるので、こちらの続編がもし発売されればバッジテスト受験者はスキー教程よりもこちらを参考にすべきでしょう。

また、不整地消滅の話が2024年春頃に表に出てきて(下記動画参照)今後もSAJ内の議題に上がるかと思いますが、スキー教程の流れで新たな検定種目内容になることも今後予想されるので、SAJに動きがあればXまたはYouTubeのスキーテクニックチャンネルでお伝えしたいと思います。

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基礎・競技に関係なく使えるスキー上達法についてYouTubeとブログで解説しています。用具に関する話題なども豊富にブログで書いてます。

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