パラレルターンの難易度はスキー検定2級・3級レベル
今回のパラレルターンの話は難易度の話です。結論から言うとコツさえわかれば早い人で1日でマスターできます。
パラレルターンの難易度は、人それぞれですが早い人で1日でマスターする人もいます。
今回はこの「難易度」のレベルを細かく解説します。
パラレルターンの難易度をレベル別に解説
パラレルターンの難易度は全日本スキー連盟(SAJ)のスキー検定(バッジテスト)で言うと2級と3級レベルに当たります。1級でもありますが、10人中7、8人は不合格になる難易度の高いパラレルターンが求められます。
具体的にまとめると
- 3級:やっと足を揃えて滑れるようになったレベル(試験は中斜面・整地)
- 2級:どんな斜面、雪質でも足を揃えて滑れることは当然であり、外足荷重、上半身のフォールラインなど安定感のある滑りかどうか見られる。(試験は中急斜面)
- 1級:短いエッジングで、スキー板のたわみを生かし、パラレルターンのターン後半で加速している滑り方。さらに一定のリズムでスピード制御できるレベル(試験は急斜面)
となります。
大きく分けると1級はスピードのあるパラレルターン、2級と3級はスピードよりも正確性が問われるということになります。
パラレルターンの難易度をレベル別に動画で比較してみる
実際に私のパラレルターンのレベル別解説動画があるので、比較して見たいという人はこちらを参考にしてください。
2024年ものですが、基本的な動作はここ20年以上変わってないので、大体このくらいが目安と思ってください。
レベルが上がるほどスピードも上がり、正確性も上がるといった具合です。ちなみにフルカービングターンは1級より上のテクニカルとクラウンという検定種目で求められます。
また、一般的にパラレルターンは整地(整備されたゲレンデ)で滑ることを意味しますが、不整地(コブや深雪)の非圧雪地帯で滑る時もパラレルターンの技術を使います。(少し滑り方が変わります。お尻がちょっと下がる感じ)
パラレルターンの難易度はレベルが上がるほどエッジの時間が短くなる
イメージとしては上記のような画像の滑り方になります。
要はスキーのレベルが上がるほど
- エッジングの時間が短く
- ターン弧が小さくなる
といったイメージです。アルファベットで言うとC字のターン弧からS字のターン弧になるわけです。
S字になるには高速にし、遠心力と重力を最大限活用するターンとなるので、難しくなるわけです。(全日本スキー技術選手権やアルペンスキー競技が良い例。選手レベルのターンになります)
パラレルターンにも種類がある
また、パラレルターンと言ってもいくつか種類があり、
- 小回り(ショートターン)
- 中回り(ミドルターン)
- 大回り(ロングターン)
- リズム変化(アルペンスキーのスラロームのようなターン)
- 不整地(コブや深雪でのターン)
があります。
初心者がまず最初にやるのはゆっくりとターンできる大回りとなります。そして多くの人が憧れるシャッシャッと急斜面で華麗に滑るショートターンは大回りができてからになります。
最初はぎこちないショートターンになるのが普通ですが、
- 短いスキー板にし(女子は155cmから160cm、男子は165cmから170cm)
- 最初は見よう見まねでクネクネとリズムを一定にする練習
という子供達がやる練習でも、徐々にショートターンができるようになります。
もちろん、「正しい滑り方」「かっこいい滑り方」ではないですが、自己流で練習してもなんとなくコツがわかってくるでしょう。
パラレルターンの難易度を下げるポイント
パラレルターンが難しい!
と言う人は多いです。
理由はいくつかあり、これらを意識して滑るとかなり上達スピードが上がりパラレルターンの難易度は下がります。