ストックの使い方で点数差が出た2024スキー技術選男子急斜面小回り甲信越ブロック
今回はこちらにある半田翼選手の滑り方を元に、佐藤栄一選手、齋藤圭哉選手の甲信越ブロック予選の小回りの技術について解説します。
全日本スキー技術選の本戦を見ると実力が僅差となり、わかりにくいという人もいるかと思うので、
してみようと思います。
今回ピックアップするのは第61甲信越ブロックスキー技術選手権大会 兼 第61回全日本スキー技術選手権大会予選会の男子急斜面小回りの動画です。
本戦よりも地方予選の方が技術的な違いがわかりやすいですね。
✅上下動による反発力
✅センターポジション
✅上体の動き
この3つからいかに雪煙がなく、抜けを良くするか。ここを見るとハッキリと予選は点数に出てますね。(映像はリンク先)
https://x.com/hide_skiarea/status/1796263009314291731
ストックの構え方、使い方で差が出た甲信越予選急斜面小回り
以前私のスキーテクニックチャンネルでもストックの使い方でポジションを高い位置に保つことができると解説したことがあります。
再生後3分30秒あたりに説明が出てるのですが、甲信越の予選小回りを見てると
- ストックの構え方
- ストックの使い方
でかなり滑り方に差が出てるのがよくわかります。
特にわかりやすいのは佐藤栄一選手で、ストックをかなり使ってます。
本来なら1級以上のショートターン(小回り)は
「ストックがつくかつかないかくらい」
と事前講習などでも聞いたことがある方が多いかと思います。
ですが、この予選小回りで点数が270点以上出した選手の滑り方と260点台の選手の大きな違いの1つに
「ストック」
の特徴が出ています。
なぜストックワークが重要なのか?
ストックをつく、つかないに関わらず、ストックをどう使うかはスキー操作に大きく影響してきます。
佐藤栄一選手の場合、ストックをほぼ全部付いてくる滑り方をしていますが、ストックはバランスを保つ意味もありますが、実は
わけです。
なぜ高い腰の位置が重要か。そしてセンターポジションが重要か。
それは260点台の選手を比較するとわかるのですが
- 高い腰の位置を保つ選手は板がズレず、カービングで板のしなりを使って加速することができる。
- 一方、ストックの構え方がルーズな選手は板がズレたり、バランスを崩したり、上に力が抜けやすくターン後半の加速ができていない。
といった傾向が出てきます。
また、ストックの使い方でターン後半から得られる反発力で上に力が逃げることも防ぐことができ、佐藤栄一選手をはじめ、半田翼選手、齋藤圭哉選手もストックの構えが
という状態になってます。
逆にストックの使い方や構え方がルーズな選手は下半身だけで処理しようとするので、
- スキー板がズレ、雪煙が上がる
- X脚になる
- シルエットも崩れる
- 外足からの反発力がきちんともらえない
- 上体が遅れやすく、後傾姿勢になる可能性もある。
とジャッジから判断され、減点されます。(上記の予選動画再生後43秒のところにこれらの動きが出てます。)
実際にこちらにある2024年スキーグラフィック5月号のP38にも半田翼選手の小回りの連続写真が出ていますが、ストックの構え方がいつでも突ける状態になっており、万が一上に力が抜けたり、飛びそうになってもそれを抑えられるように準備をしてることがわかります。
これらはアルペンスキー競技のスラロームでもよく見られる光景ですが、そういったアルペンの基礎的なテクニックはもちろん、常に上半身も使ってセンターポジションを維持し、加速する準備をしてることがよくわかる映像なので、気になる人は記事冒頭の甲信越予選の小回りを見てみてください。
特に半田翼選手の加速は一目瞭然で、1人だけスピードが違います。
*センターポジションについての詳しい解説はこちらの動画にあります。
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