- 1月 17, 2026
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ミカエラ・シフリンのスキー板、ブーツなどのマテリアル、テクニック、プロフィール解説
hide アルペンスキー歴代勝利数を持つシフリンが使用するスキー板や……

Photo:Akira Sasaki/shutterstock.com

カービングスキー板がW杯で本格化して25年。カービング黎明期の佐々木明選手と今のカービング世代の滑り方の違いを書きます。
今回はXのこの投稿を深掘りします。
大会映像とリザルトはこちら佐々木明選手途中棄権。あそこはインスペクションで見抜いておかないといけない箇所だったかと。ターン後半に乗りすぎた感じ。FEC白馬ではW杯に出た小山敬之選手より速いタイム出しただけにもったいなかったです。次。
滑りの違いは上記の動画の再生後4分からの比較映像で説明してますが、アルペンスキーの場合
という違いがあります。
これは私が上記の動画の基礎スキーの中で解説した時期と一致しており、

基礎スキー業界(特に技術選)はアルペンのポールセット傾向に影響して滑りも変化していく(上下動問題はあるけど)
という海外と同じ流れになってます。(海外のスキースクールはアルペンベースで教えてるので上下動がもっとハッキリしてます)
ちなみに2025スキー技術選は柏木義之さんと安食真治さんとの対談を見てもわかるとおり、
「スラロームのインターバル9m」
がおそらくジャッジにかなり意識されたのではないかと思われます。
それだけ今のアルペンスキー競技、特にスラロームは旗門と旗門インターバルが狭く、横移動する流れになっており、これに佐々木明選手がどう最適化していくのかが個人的に非常に楽しみで見ています。
2014年頃から上下動の問題がレーシングと基礎の世界で問題となってますが、基礎も競技も基本はこの上下の動きです。(上に力を抜かないことが条件)
ただ、今のアルペンスキーのカービングターンの特徴は
という特徴があります。
実際に全日本スキー連盟の日本スキー教程ではベーシックパラレルターンという名称でアルペンのような滑りをベースに初心者から上級者までシンプルに上達するノウハウを解説してます。
確かにこの方が今のポールセットではタイムは出るでしょうが、佐々木明選手は従来通りターン後半に圧を集中させる滑り方でW杯組に勝つことを証明したので、今後FISやSAJでも議論すべき課題ではないかと思ってます。
ただ、国際スキー・スノーボード連盟(FIS)はこのポールセットの傾向をやめないので、こういった横幅のある深回りでタイムを出したいスキーヤーにとっては今の若手の滑り方の方がタイムは出るでしょう。
ただし、靭帯断裂の怪我のリスクはかなり高い滑り方と言えるので、個人的にはそこまで膝に負担がかかる滑り方は動画内でしないようにしてます。(安全に楽しく滑る一般スキーヤー向けの内容なので)

靭帯の怪我が多い近年のアルペンスキー競技ですが、ただ1人大きな怪我をせず勝ち続けるスキー選手がいます。
それがアルペンW杯通算100勝を達成したミカエラ・シフリン(USA)です。
彼女の滑り方は
という戦略です。
もちろん、パワーを求めて小山陽平選手や引退したマリオ・マット(オーストリア・2014年ソチ五輪男子SL金メダリスト)のような
といったスタイルも1つの方法ではありますが、かなり足腰に負担がくる滑り方ではないかと個人的に思ったりもします。
ただ、姿勢が低いと待つポールを時間が少ないので「ハマれば速い」というメリットがあるのですが、タイミングがズレると板がすぐにずれて減速するというデメリットもあるので、私は昔から腰高の滑り方にしてます。
今のアルペンW杯、特に男子スラロームは完全に欧米人有利なパワー型であり、下半身の筋力と瞬発力が求められます。

アルペンの滑り方
もちろん、人それぞれ細かく違いがあり、ボディ・ミラーのようにまっすぐなラインだけど、スラロームは腰高という選手もいますが、ざっくり分けるとこの2種類にみなさん大体当てはまるはずです。
どちらもメリット・デメリットがありますが、1番のタイプは勝利型、2番はポイントコツコツ減らす型という特徴もあります。
シフリンはミスを減らすことで、上位をキープするタイプです。女子に関してはこれで今のところこの方が上手くいくのかもしれません。
しかし、男子はそうでもなく黄色人種の選手にはますますきつい状況になってます。
本来なら全日本選手権2025を制したオーソドックスな相原史朗選手のような滑り方がW杯では向いてると個人的には思うのですが、パワーがないと今のW杯は戦えないのかな?と感じてます。
切久保仁朗選手は昨年に比べ、ポジションの前後さが減っておりセンターに乗り続ける滑りに変化してるので、この2人の滑り方はさらに磨けばW杯でも通用すると思ってます。
そして、佐々木明選手の活躍にも期待したいですね。
なお、2026冬季オリンピックアルペンスキー日本代表選考基準は全日本選手権の結果ではなく、W杯、世界選手権、ヨーロッパカップ、FISポイントで決まるので、おそらくW杯の下部レースで熾烈な代表選考が今後展開されると思われます。
*2026イタリアミラノコルティナ冬季オリンピックアルペンスキー日本代表選考基準
https://x.com/hide_skiarea/status/1898455392491098407続き:今までアジアの冬季五輪が連続で行われたので、まあー仕方ないかなと。スキーの斜面が別物で、違うスポーツというくらいレベルが違います。 イタリアが舞台なので海外成績重視にJOCとSAJが考えたのでしょう。
スキーとweb技術(ブログ・AI検索アルゴリズムなど)について書いてます。トップページに各専門コーナーがあるので深く学びたい方はブックマークしておくと便利です。