2025スキーバッジテスト、検定員2名の方が1級と2級の合格率上がる?

2025スキーバッジテスト、検定員2名の方が1級と2級の合格率上がる?

今回は級別バッジテストで大きな変更点の1つとなってる「検定員の数による合格率の変化」を検証します。

すでにみなさんご存知の方も多いかと思いますが、2024−2025シーズンから全日本スキー連盟(SAJ)公認の級別バッジテストで検定員の数が従来の3名から2名も可能となりました。(詳しくはこちら

こうなると気になる人もいるかと思いますが、

「合格率が上がるんじゃないか説」

がありますが、これに関してはYouTubeのすきーテクニックチャンネルで近日中にお話しします。気になる人はチャンネル登録しておいてください。

POINT

  • スキー検定のルールが変わり、ジャッジ人数が2名になると合格率が上がる
  • 65点と64点なら64.5になるので四捨五入すれば合格率が上がる
  • 2点以上の差が開くと合格率に影響が出ない。

という話がネット上で出ています。

1級と2級の合格者は増える?と思われる部分がココ

結論から言うと、

合格率は大した変わらない

と思ってます。

問題となるのは

検定員2名の場合

  1. 1級だと70点と69点=合格
  2. 2級だと65点と64点=合格
  3. ジャッジAとBの点数が2点差の場合(合格するケースがある)

これらのケースで若干の合格率に変化が出るかもしれないというのが今回の肝です。

具体的にバッジテスト2級の例で計算してみます。

検定員2名のパターン1:合格ラインギリギリのケース

  1. ジャッジA: 65点
  2. ジャッジB: 64点

で合格となります。

検定員2名のパターン2:点数が離れた場合

  • ジャッジAが66点
  • ジャッジBが64点

この場合も合格ですね。

検定員2名のパターン3:滑ってる人が不合格レベルの場合

  1. ジャッジAが65点
  2. ジャッジBが63点

まあー計算するまでもないですが、間の64点になるのは当たり前ですよね。

合格率上がるのは合格できるレベルのスキーヤーが集まった場合のみ

今回は小数点の点数を抜きにして説明しましたが、実際2名でのジャッジの場合でも合格率にそこまで影響しないのではないかと見ています。

実際の検定経験者はわかるかと思いますが、滑り終わった後検定員同士で話し合いしてること結構あります。つまり、最初64点でも65に繰り上がることもあるんじゃないかと思ってますし、逆に65点から64に下がるケースもあるかと思ってます。最終的にはジャッジの総合評価ではないかな?と思ったりもします。

つまり

下手な人は一生不合格だし、上手い人は1発合格

という単純な話です。

なので数字で判断するのではなく、受験者のレベルが上がらないと合格率は上がりません。

個人的な予想では「あっても微増」または「1級2級の合格率は全く変わらない」

スキー検定に小数点があるということを知らない人がいるかと思うので、改めてお伝えすると

「あります」

私自身がまさにそうで、検定員から点数を見せられ、それをインスタグラムの方にアップしてます。(詳しくはこちら

実際に全日本スキー連盟(SAJ)が各スキー学校の統計データを出してるわけではないので、正確な数字が出てきませんが、まあー2025年も2026年、2027年のスキー検定合格率は大した変わらないのではないかと思ってます。

合格者激増したらどうなるのかな?

と妄想したりしてます。

検定員の人数2名も可能にした本当の理由とは?

1番の謎はここでしょう。

私は当初過去記事で記事でスキーインストラクターの減少では?と言いましたが、実態は全く違う可能性もあります。

仮に64点の不合格者が多く、検定員の点数の付け方も全国的に64点に集中してるのであれば、2名にすることで合格率が上がることも考えられます。

100歩譲って合格者が増えるのであれば、

次は1級だ!受けよう!

次はプライズテストだ!クラウンまで頑張ろ!

という人が増え、少子高齢化のこの時代ますますスキー人口が減ると予想できるので、受験者数を増やす狙いがひょっとするとあるかもしれません。(プライズテストになると金額も上がるので)

参考データ:実は検定員・指導員公認料が減っていることがSAJの収支できちんと公表されてます。ちなみにバッジテスト公認料は増えてます。(下記参照)つまり、需要と供給がアンバランスではないか?というのが数字から予想できます。(あくまで予想です)

全日本スキー連盟(SAJ)バッジテスト1級と2級検定員の人数が3名から2名に変更された点について推測ですが過去の収支を見るとバッジテスト公認料は増えてますが、検定員・指導員公認料共に減ってますね。 指導員: 平成24年:2400万円 令和6年:784万円

訂正:2名も可能(https://x.com/hide_skiarea/status/1871419461833789896

https://x.com/hide_skiarea/status/1871418515175145828

バッジテスト受験者数が増えても、教える側が増えていないのか正確な人数はわかりませんが、収支から見えるものがあります。 あくまでも個人の推測です。

https://x.com/hide_skiarea/status/1871418986195550247

また、もう1つ謎の「基礎パラレルターン」が「ベーシックパラレルターン」に変更された理由もインバウンドをはじめ、海外のスキー客に全日本スキー連盟の資格を世界レベルの資格?にする狙いも1%くらいあるのではないかと妄想したりもしました。

記念受験、アジア圏の資格などを目指すのかわかりませんが、なぜか横文字になってます。(単純に現在の体制で名前が変わっただけかと思ってますが)

SIAの資格は世界共通ですが、SAJは英検みたいなもので世界では通用しないスキーの資格です。

個人的には国家資格にならないものか?と思ったりもしますが、なかなかハードルが高いでしょうね。

果たして合格率は上がるのか?

シーズン終了後のデータ公開されるスキー学校が増えることを願ってます。(しないと思うけど)

*追伸:余談ですが、私が1級受験した時は合格率50%でした。合格率なんて所詮ネタみたいなものです。下手な人が集まれば全員不合格になるところもありますし、上手い人が集まれば50%以上の合格になることもあります。そんな程度です。

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基礎・競技に関係なく使えるスキー上達法についてYouTubeとブログで解説しています。用具に関する話題なども豊富にブログで書いてます。

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