今回の基礎スキーにも役立つ1級2級一発合格、1ヶ月ほどでアルペン一桁順位になった練習方法は雑誌や動画を見る際、多くの人が勘違いする行動パターンを解説します。
まず最初に言っておきますが、雑誌や本は否定しません。連続写真など参考にする部分は見ます。ただし、雑誌や本を見てもそこまで上手くなることはないです。せいぜいヒントを得るくらいでしょう。
スキー雑誌や動画を見て憧れる人も多いでしょう。
今から夢を壊す話をしますが、
多くのスキーヤーは何年もかけてあのレベルに到達してる。
ということを忘れてはいけません。
上手くならない人は表面的な部分に目が行きがちで、本質的な部分まで見ようとしません。
ですが、指導者がいない人は
見よう見まねで滑るしかない
という人も多いかと思います。
もしこういった練習環境、思考で練習しているのであれば、厳しい未来が待ってるのは想像できます。
多くのプロスキーヤーはプロになるためにきちんとした実績のある指導者のもとでまずトレーニングをします。
これがまず第一段階です。
雑誌や本だけで日本一になった人はまずいないです。
この第一段階ですでに選択を間違ってる人は、正直厳しいとしか言いようがありません。
なぜなら、
トップスキーヤーの滑り方までの過程が雑誌には一切書いてないから
です。
あの滑りに到達するために、なんの練習から始めたのかをきちんと知る必要があります。
ですが、スキー雑誌や動画は「ビジュアル」がすごく重要で、これがないと売れない、広告収入が入らないので、どうしてもあのような構成になってしまうわけです。
ピアノを弾けるようになるのに右手と左手を練習して、その次に両手で練習して・・・といった地味な練習なのですが、こういった重要な練習は公表されないのです。
おそらく本当の情報を掲載すると、地味すぎて商品が売れないし、みんなスキー辞めてしまうでしょう。
スキーをはじめ、世の中の人には幻想をずっと抱いてもらう必要があり、幻想にお金を払ってもらわないと社会が回らない。
という別の意図があります。
またスキー雑誌の場合、年間を通じて買ってもらう必要があるので、内容がどうしても
クラウン・テクニカル以上の人向け
になります。
このレベルの人たちは夏場も
- スキーのための陸上トレーニングをする
- 毎日スキーの動画を見てる
- スキー雑誌も読む
- スキーのための食事メニューで構成
といったことをします。
検定ものは12月から2月にしか関心が持たれないので、ハイシーズン以外には雑誌には登場しません。(多くの場合、検定受ける人は直前になって練習するので、ほとんどの人は不合格になります)
さらに「足を揃えて滑りたい」スキー初心者はそもそも雑誌を読むといった行動までには至らないので、雑誌にはまず出てきません。(スキー初心者向けの本が書店から減ってるのはyoutubeで済んでしまうからと思います)
よって、アルペンや技術選のトップ技術しか夏場は出てこないので、こういったハイレベルな内容ばかり出てくるので、そのレベルの技術をそのまま初心者は見よう見まねしようとするのです。
これは
のです。
これに気づかないで、上達しない練習をひたすら頑張る人がいます。(志は素晴らしいんですけどね)
物事には「順番」があるのです。
見よう見まねで練習する人は動画で自分の滑りを見た時
想像してた滑りとは程遠い・・・
という結末が待ってます。
このことは「基礎スキーとは?技術選上位がアルペン出身である理由」という動画でも解説した通りです。
上達するための練習はこのような順番が望ましい
スキーが上手くなる練習の順番とはどんな感じかを並べるとこんな感じです。
あくまで「望ましい」というレベルの話なので、人によってカスタマイズする必要があります。なお、この練習は1級レベルに到達した人がさらに上手くなるための練習となります。
アルペンスキー選手はほぼ全員このような順番で伸びていくので、技術選やアルペンレースで活躍したい人は参考にしてください。